2017年4月24日月曜日

Vamwolf Cross/仁藤恵大/BEYOND

吉野裕行さん演じる
仁藤恵大のネタバレ感想です。


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吸血狼同士の恋愛なら、
なんの障害もないだろ?



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国際ボランティアに参加しよう。
けど、どうせなら
人のやらない事がやりたい。


きっかけはそんな気持ちだった。

そうしてヨーロッパでの
城の修繕作業のボランティアに参加。
日は浅いがいい仲間に囲まれ、
ボランティア活動に勤しむある日、
その城が吸血狼に襲われ、
彼以外の全員が殺された。

悪かった頃、
ナイフを使って喧嘩をしていた彼は、
携帯していたナイフと、その経験が生かされ、
一人吸血狼と戦い生き延びた。

付き合いは短いながらも
いい奴らだったから、
目の前で殺され、
助けられなかった事を悔やんだ彼は、
去っていく吸血狼の後をつけ、
奴らの根城を見つけ皆殺しにした。

その時に彼の中の何かが壊れたのか?
以来、森に潜んで吸血狼を狩る日々。
ヨーロッパの各地を転々とし、
目撃情報があればそこに行き戦う。

そんな日々を過ごす彼は、その腕を買われ、
ハンターの協会からスカウトされ、
彼女の父を始めとした
あのアパートのメンバーと共に戦うように。

そうして彼女の父の死後、
アパートの大家としてやって来た彼女。
年長者である彼は、
そんな彼女を気にかけ親しくなった。

ヨーロッパでのあの日々が原因なのか?
大量の酒を飲んだり、
協会から支給された
大量の薬を飲んだりしている彼だったが、
彼女と過ごす時間には安らぎを感じていた。

そんな彼女に、
彼女の父が残したメモの事で、
相談を持ちかけられた時も、
自分を選んでくれた事が嬉しかった。

この中に吸血狼が居る。

父の残したそのメモの
真相を突き止めるべく、
二人で協力する事で、
更に二人の時間が増えた。

けれど、渚にも
その話をしているのを見た彼は、
そのまま教会の地下に行き、
捉えられている吸血狼をナイフで切り刻んだ。

吸血狼の血液を浴びると、
半吸血狼になる恐れがあり、
ハンターはそんな危険と隣り合わせ。
ナイフを武器とする彼は、
投げて使っていたのに、
敢えて切りつける方法を選んだ。

だって、半吸血狼になりたかったから。

どんなに探しても
仲間内に見つけられない吸血狼。
なら、俺がなってやればいい。
そうしたら、
彼女の探し物は見つかるんだから。
だって、それならもう、
彼女が他の男を頼って
吸血狼探しなんてしなくて済むから。


そんな彼の元に彼女が駆けつけた時には、
既に目が真っ赤に染まり、彼は吸血狼状態に。

そう、大量の血を浴びた彼は、
彼の望む半吸血狼になってしまったのだ。

駆けつけた彼女の言葉も
耳に届かない程に錯乱している彼は、
彼女を押し倒し、
自分の首を噛んで血を飲めと言う。

それを振り切った彼女は、
ハンターの時の頼りになる彼に戻って欲しくて、
彼のコードネームを呼ぶと、
まるで何かに操られるように、
彼は銀のナイフを自らに刺した。

半吸血狼になってしまった彼にとって
銀は毒だから、
慌ててナイフを抜いた彼女。
でも今度は血が止まらない。

どうしても彼を助けたくて、
外科医である優哉に連絡をし、
優哉と優哉の呼んだスタッフにより
彼は一命を取り留めた。

けれど、間違いなく
半吸血狼になってしまった彼。

目覚めた彼は吸血衝動に苦み、
そんな彼に自らの血を差し出す彼女。

それが彼女の選んだ道。
それで半吸血狼になるのなら
それで構わない。
むしろ望むところ。

だって、半吸血狼同士なら、
なんの障害もなく
愛し合う事ができるのだから。

その後優哉の手配により、
協会にはゲームで死んだことにしてもらい、
二人は仲間に迷惑を掛けない為、
あのアパートを去った。

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逃げても協会に見つかり
追われるかもしれない。
それでも、
キミが隣りに居てくれるのら、
俺はどこまでも逃げ続けられるから。