2017年3月30日木曜日

AMNESIA LATER X CROWD V Edition/シン(CROWD LOVE)

柿原徹也さん演じるシンのネタバレ感想です。


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頑張ってるおまえを見てたから、
オレも頑張らなきゃって思えたんだ。


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家庭の事情から一時は
大学を諦めた事もあった彼だったが、
彼女の頑張りに感化され、大学受験を決意。
奨学金で通う為、
上位30位以内で合格しなければならなかった。

そんな難関も突破した彼だったが、
入学後も同じように
努力し続けなければならない日々が
待っている。

それでも彼女に寂しい思いをさせたので、
一週間オフにするという事で、
彼女と共に冥土の羊でアルバイト。

そこで店長からもらった信濃旅行。
あそこには悲しい思い出があるから、
彼女も行くのがいやだろうし、
自分もあまり乗り気じゃない。

そう思っていたのに。
楽しい思い出で塗り替えたい
そう言い出した彼女の言葉に
後押しされて、二人は信濃へ。

一方彼が合格したら
もう一歩彼に近づこう!と、
そんな決意をしていた彼女。
だから合格のその日に、
プレゼントは私
なんて言ってはみたものの、

誰に吹きこまれたんだ?
本気にする所だった。


…と、受け入れてはもらえない。

よく考えろ
彼はそう言うけれど、
よく考えても分からなかった。
彼の事は大好きだから、
ずっと一緒に居たいし、
いつも傍に居たい。

散々考えて出た答が、
試してみよう!というものだった。

信濃路では、
ケントやイッキが色々と仕組み、
幽霊騒動まで持ち上がったお陰で、、
そんな心の内を彼に話す事が出来た。

そんな彼女の言葉に
彼がその気になった時、
人の気配に気付いた彼は、
お化け探しを開始。

すぐに犯人の正体に気付いていた彼は、
アッサリとイッキ、ケント、リカを発見。
その後、みんなとゲームを楽しむと言う流れに。

ずっとトーマとしか
親しくしているのを見た事がなかったから、
イッキやケントにからかわれ、
楽しそうにしている彼を
見ている事に喜びを感じた彼女。

それでも本音はやっぱり寂しい。
だって小さい頃から
二人を見守ってくれた
優しいお兄さんだったから。
そんな大事な幼なじみの一人が
欠けている今だから。

それは二人共
心のどこかに抱えていた気持ちだった。

旅行から戻った二人は、
そこでもう一人の幼なじみの話を。

その後、帰宅した彼女の元に、
トーマから電話が。
大怪我したって聞いたけど、
大丈夫なのか?
と。

そう、それは彼が仕組んだもの。
彼は、彼女にトーマと
話をさせてあげたかった。
だから自分の親に
彼女が大怪我をしたと嘘をついて、
それをトーマの親に伝えて貰い、
そこからトーマの元に嘘の情報が
届くように仕組んだのだ。

けれど、そんな彼の嘘が、
あの事件の真相が暴かれて以来、
音信不通状態の大事な幼なじみと、
再び道をつなげてくれた。

そんな彼の想いが、優しさが嬉しくて。
いつもこんな風に
ずっと彼に守れられて来た事が嬉しくて。
彼が好きで好きで堪らない。

だから彼女は彼の家へと走りだした。
そうして彼にお礼を告げた後、
シン、大好き!」と、
思わずその唇にキスをした。

あぁ、そうか。
大好きって気持ちがあふれると、
キスしたくなるんだ。

そんな事に気付いた彼女。

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その後、4年の月日が過ぎ、
その日は彼の司法試験の合格発表。
苦労していい成績で入学した彼は、
その後も努力を惜しむ事なく勉学に励み、
最短で司法試験に合格。
将来は検事になる予定。

彼女はと言えば、幼稚園の先生として、
教育の仕事にやりがいを見出していた。

そうして合格した彼に、
再び「お祝いは私」と言った彼女。
また軽くあしらわれると思いきや、
彼は「じゃあ、それで」と
そのお祝いを受け取ったのだ。
そうして、「結婚しよう
の言葉を彼女にくれた。

翌日、二人で彼の教授に
合格のお知らせに大学へ。
その帰り道、
オリオンの姿を見つけた彼女。
オリオンと分離した時に、
オリオンの事は忘れているハズなのに、
知っている気がする」と、
オリオンの向かった方に、
彼と共に向かってみると、
そこには、同じように
司法試験に合格したトーマが、
教授に合格を知らせに来ていた。

そんなオリオンの計らいで、
久々の再会を果たした三人。
初めは少しギクシャクしたものの、
二人が自分を受け入れたくれた事で、
少しずつ幼なじみらしさを取り戻したトーマ。

そうして三人で彼とトーマの合格を祝い、
一緒に飲むことに。

まだ少し時間はかかるかも知れない。
頻繁に会える関係に戻るのも
すぐには難しいかもしれない。
それでも今までのように、音信不通ではなく、
今度は互いの近況報告なども取り出来る、
そんな関係になれた三人。

もう少し先の未来、
もっと彼ららしい素敵な距離を見つけ、
そうして長く続いていく
関係になれるかも知れない。

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その数カ月後、結婚した二人。
式でまとったヴェールは
トーマからのお祝いの品。
彼女を好きだった為、
あんな事件になってしまったトーマだったが、
二人の事を彼なりに祝福してくれたのだ。

結婚式では、衣装替えで
席を立つ彼女のエスコート役まで、
引き受けてくれたトーマ。

あの再会を機に、本当に少しずつ、
三人の関係はいい方向に進んでいる様子。

気がかりだった幼なじみにも祝福され、
二人はこれからも
ずっとずっと共に幸せに
歩いていく事でしょう。