188本目の乙女ゲーム。
D3Pさん、REDさんの
PSVita用ソフト。
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戦乱の世に、
互いを憎しみ合う
敵対関係にあった甲賀と伊賀。
所が織田信長による伊賀の乱により、
伊賀が滅ぼされた。
残った伊賀の者達は、
敵である甲賀に取り込まれる形に。
そうして甲賀の長と伊賀の長の妹が
互いの平和の象徴として結婚し、
二人の間に生まれた主人公。
年の近い者同士、
仲良く過ごしてはいるものの、
みんなは忍びの任務についてる中、
未だ任務をこなした事のない主人公。
彼女が焦りを感じる中、
突如届いた石田三成からの文。
その文により主人公達は京へと赴く。
初任務を仲間と協力し、
無事にこなしたと思われた彼女だったが、
そこで里の、仲間の、
そして彼女自身の運命を
大きく狂わせる大事件に巻き込まれて。
-----
攻略キャラ
・月下丸(cv.羽多野渉さん)
・黒雪(cv.下野紘さん)
・百地蝶治郎(cv.鳥海浩輔さん)
・服部半蔵(cv.津田健次郎さん)
・石川五右衛門(cv.緑川光さん)
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・月下丸
・黒雪
・服部半蔵
※攻略した順番に記載させて頂いてます。
☆はお気に入りキャラ。
-----☆★☆-----
とてもおもしろい作品でした。
D3Pさん、不評続きでしたが、
これは本当に良作だと思います。
悌太さんの絵の可愛い雰囲気に反して、
結構キツイ内容でした。
あぁ、忍びの世界なんだなと、
そんな内容がとても切なかったです。
でも、逆にその切なさが
とても良かったと思います。
キャラはみんな魅力的で、
サブキャラも良かったと思います。
個別のルートも、
本筋は同じものの、
キャラごとに色々と工夫されているので、
周回プレイもそんなに飽きてしまう事なく、
プレイする事が出来ました。
スチルも音楽もとても良かったです。
主人公も、ただ守られるだけでなく、
頑張る子なので、
大変好感が持てました。
ただ、主人公が混ざっている輪で
お話が進んでいる時に、
セリフの所の窓ではなく、
みんなの輪の中に
彼女の立ち絵がある事に驚いて、
最初そこに違和感を感じてしまいました。
でも、第三者視点でプレイされる方は、
逆にいいというポイントかも知れません。
ただ、私は自己投影して楽しむタイプなので、
立ち絵として向こうに彼女がいる事で、
主人公=自分と思いづらい感じにはなりました。
そんな印象を受けましたので、
私同様、自己投影して楽しみたいタイプの方は、
そこだけ注意してプレイされるといいかと。
それ以外は本当にとても良かったです。
本当は全員行けそうな勢いでしたが、
月下丸が誰のルートでもとても素敵で、
そんな彼を放置して、
他の方と恋に落ちるなんて、
これ以上は無理!…という思いから、
五右衛門さんを途中で断念してしまいました。
それくらい好きって思える月下丸と
出会わせてくれたこの作品に感謝です。
-----
好きキャラ
1.月下丸
2.半蔵さん
3.黒雪
ただ黒雪は選んであげないと
申し訳ない感じはあります(笑)
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オススメ度:★★★★☆
個人的満足度:★★★★☆
2017年5月10日水曜日
2017年3月15日水曜日
百花百狼/黒雪
下野紘さん演じる黒雪のネタバレ感想です。
-----☆★☆-----
いいんだよ。
おまえが守れるなら。
オレの記憶がなくなろうと、
心が壊れようとそんなのどうだっていい。
たとえ一緒に居られなくても、
おまえを守れればそれでいい!
-----
黒雪の術、影喰。
強すぎるが故に、術者にかかる負担の大きい術。
その術を使えば使う程に、
彼から大切な記憶がこぼれ落ち、
心が次第に壊されてゆく。
そうして彼の残されたものは、
彼女だけだった。
そう、空っぽになった彼の記憶。
けれど、唯一覚えていた。
大切な彼女の事だけは。
-----
それはまだ彼が8つの時、
彼は任務で甲賀を離れた。
行き先は加賀。
当時から彼女が大好きで大切だった彼は、
そんな彼女を守る為に、
強くなりたいからと、自ら志願した。
たった8つで。
そうして加賀忍軍の長により、
術の修行が始まった。
どれくらいの時間だろう?
ひたすらに続く常闇の中、
幼い彼は一人ぼっち。
泣こうが叫ぼうが、誰も助けてくれない。
幼い子どもには暗いだけでも恐ろしいのに。
更にそんな彼には加賀忍軍の長により、
幻術が掛けられていた。
暗い中で見せられる恐ろしい幻術。
常闇の中襲い来る幻術に、
次第に感覚が麻痺して行く。
一体どこまでが幻術で
どこからが現実なんだろう?
分からない、怖い。
でも、出られない。
誰も助けてくれない。
何度も何度も故郷を思い、
みんなと彼女と過ごした楽しかった日々に
戻りたいと涙した。
そんなある日。
もう時間の感覚もなく、
常闇にどれくらいの時間いたのかも分からない中、
彼は気づいてしまった。
次第に自分の記憶が消えている事に。
怖くなった。
仲間の事が思い出せないし、
自分が誰なのかも分からない。
どうしてここにいるのかも。
何もなくなる、消えてしまう。
そんな恐怖に襲われた時、
彼は気づいた。
何もかもを失いそうな自分だけれど、
そんななか、
たったひとつ残ったものがある事に。
それが彼女だった。
だから彼は彼女を想い続けた。
いつか再会出来る日を夢見て。
そうして耐え続ける中、
常闇の中だというのに、
彼には影が見えるようになった。
彼が動けば影も動く。
何も誰も居ない空間で、
影だけがいつも彼の側にいてくれた。
ずっと彼に寄り添うように。
そんな辛い修行の果てに、
彼は影喰を身に着けた。
そうして暗殺を中心に様々な任務をこなし、
幼いながらも残忍な暗殺者となった彼に、
「可哀想に、もう人間じゃないんだ」
そんな声が聞こえてきた。
そうか。
失くしたのは記憶だけじゃないんだ。
オレは心も失くしてしまったんだ。
もう人ではいられない程に。
そんな幼少期を経て、
一人前になった彼に、
最後の任務が与えられた。
それをこなしたら、
彼は自由を得る事が出来る。
やっと彼女の元へと戻れる。
それが秀吉暗殺だった。
依頼主は加賀忍軍の長と、甲賀の長。
二人の目的は秀吉を暗殺し、
再び戦乱の世にする事。
忍びは戦乱の世でこそ活躍出来る存在だから。
このまま平和が続くと、
忍びが滅んでしまうから。
そうして京へと向かう彼は、
任務で同じく京へと向かう
かつての仲間たちと出会った。
ひと目見て驚いた。
だった彼女は
彼が想像していたとおりの
女性になっていたから。
それでもすぐに声を掛けられなかったのは、
彼には彼女以外の記憶がなかったから。
そっと様子を伺いながら、
かつての仲間を記憶する為の
時間が必要だったから。
そうして彼女たちに合流した彼は、
一緒に任務に参加する事となり、
共に京へと登った。
-----
京では石川五右衛門が活躍していて、
その五右衛門を捕らえる為の
情報収集が彼らに与えられた任務だった。
仲間たちと協力して、
無事に情報を入手し、
更には京都所司代が取り逃がした五右衛門を
彼女が伏見城で捕らえた。
その様子をたまたま見ていた秀吉に
呼び出された彼女は、
その直後秀吉が暗殺された現場に居合わせた事から
秀吉殺しの罪人にされてしまう。
本当の犯人は、
甲賀と加賀の長から依頼を受けた彼だったのに。
その後、捕らえられた彼女を
単身助けに来た彼。
無事に逃げ出せたものの、
今回の秀吉殺しが五大老により、
秀吉の息子、秀頼の後見人を決めるために
利用されてしまう。
五大老がそれぞれ忍びを放ち、
大罪人である彼女を討ったものが
秀頼の後見人になれる…と。
一方何も知らない二人は、
北を目指していた。
甲賀以外何も知らない為、
彼に勧められるまま北を目指す。
この時彼女は何も知らなかった。
怪我をして現れた彼は、
仲間にやられたと言っていたけれど、
実は仲間をやったのが彼で、
彼についていた傷は
彼自身が付けたものだという事も。
彼がそうまでして、
彼女を自分だけにしようとした理由も。
だってずっと彼女だけだったから。
唯一覚えていた大切な愛おしい彼女。
あんなに辛い中、
ただひたすらに彼女だけを思っていたのに。
彼が久しぶりに目にした彼女は笑っていたから。
彼がその場に居ないというのに、
仲間と笑っていたから。
悲しかった。
こんなにも彼女を彼女だけを思っているのに。
辛い時間を
彼女だけを支えに耐え抜いて来たのに。
だから全部手に入れたかった。
彼女の笑顔も全部。
そうしてここから先の世界、
オレだけがいればいい。
欲しいものはおまえだけ。
オレの世界にはおまえしか要らない。
だからおまえの世界にも、
オレしか居なくなればいい。
追忍など放たれていないのに、
彼は嘘をついた。
甲賀の忍びもおまえの命を
狙っているに違いない…と。
五大老の忍びに命を狙われ、
彼を巻き込んだと後悔を抱え、
更には仲間にも命を狙われていると思った彼女は、
次第に彼に依存するように。
だって彼女にも彼しかいなかったから。
その後、彼に殺された忍びを見た半蔵が、
その術が影喰であると気づき、
秀吉暗殺の犯人に気づいた。
そうして甲賀に赴いた半蔵は、
今度は甲賀の忍びたちと共に、
彼らを探した。
あんな危険な技を使う忍びを
自由にさせておく訳にはいかないと。
甲賀の仲間たちも、
秀吉殺しの事を知り、
彼女を守りたいと必死に彼女を探した。
そうして一度は彼と引き離され、
甲賀の仲間たちと
行動する事になった彼女だったが、
「その気持は依存だ」とみなに言われ、
自分の気持を見つめる為にも、
秀吉殺しを彼に依頼した
本当の犯人を探すためにも、
彼と向き合う事を決意。
一方彼は加賀での師であった
加賀忍軍の長を彼女を守る為に倒し、
五右衛門に自分が側に居たいからと、
彼女を連れて行くのは押し付けだと言われた事から、
彼女との事を考えた。
依存だと言われても、
彼女を想うオレ気持ちは本物だ。
けど、側にいられない。
彼女は優しい人だから。
彼女の目指す世界は争いのない世界だから。
そんな世界にオレは要らない。
沢山の人の命を奪い、
影に縛られ、業を背負う彼では、
彼女にふさわしくない。
彼女の未来に居てはいけない。
そう気づいてしまった彼は、
彼女から離れる事を決意した。
それでも、彼女を守りたいから。
彼女の目指す世界を守りたいから。
だから彼は加賀の長だけでなく、
彼女の父である甲賀の長を討つ事を決意。
だって、あの男は彼女を利用するから。
自分の為に何度でも平気で。
そうして彼女の世界に必要ないものを排除し、
自分も消えるつもりだったのに。
半蔵たちと共に彼女が来てしまったから、
彼を庇ってくれたから。
再び二人で逃げる事に。
生きるも死ぬも共にある縁。
だから側に居たい。
そう言う彼女は、
彼と同じ想いなのだという。
人は依存だと言うけれど、
彼女を想うと切なくて苦しくて。
ただ涙があふれるような想い。
その想いがなんであれ、
互いに想いが同じなのだから。
だからあなたの罪を
私にも背負わせて欲しい。
償いながら生きて行きましょう。
そう言ってくれた彼女だから。
彼は人としてこの世界に繋ぎ止められた。
大丈夫。
彼女がいれば大丈夫。
オレはきっと人で居られる。
心が彼女と共にあれば、
後はもう大丈夫。
失った思い出は戻らなくとも、
また1から沢山の思い出を作ればいいのだから。
その後、彼は傷つけた甲賀の仲間たちに、
彼女と共に謝罪し、
昔のいたずらっ子だった時のように、
散々伽羅に怒られて、そして許された。
だって、彼は今でもみんなの仲間だから。
その後、甲賀の長は罪人として捕まり、
彼は徳川の忍びとして、
半蔵の監視下に置かれる事に。
そんな彼の傍らには、
優しく微笑む彼女がいた。
甲賀でも徳川でも、
あなたがいる所が私の居場所だと。
-----
もう決して離れない。
ずっとずっと側にいる。
今度は嘘もごまかしもない世界で、
彼女を守り続けるから。
-----☆★☆-----
いいんだよ。
おまえが守れるなら。
オレの記憶がなくなろうと、
心が壊れようとそんなのどうだっていい。
たとえ一緒に居られなくても、
おまえを守れればそれでいい!
-----
黒雪の術、影喰。
強すぎるが故に、術者にかかる負担の大きい術。
その術を使えば使う程に、
彼から大切な記憶がこぼれ落ち、
心が次第に壊されてゆく。
そうして彼の残されたものは、
彼女だけだった。
そう、空っぽになった彼の記憶。
けれど、唯一覚えていた。
大切な彼女の事だけは。
-----
それはまだ彼が8つの時、
彼は任務で甲賀を離れた。
行き先は加賀。
当時から彼女が大好きで大切だった彼は、
そんな彼女を守る為に、
強くなりたいからと、自ら志願した。
たった8つで。
そうして加賀忍軍の長により、
術の修行が始まった。
どれくらいの時間だろう?
ひたすらに続く常闇の中、
幼い彼は一人ぼっち。
泣こうが叫ぼうが、誰も助けてくれない。
幼い子どもには暗いだけでも恐ろしいのに。
更にそんな彼には加賀忍軍の長により、
幻術が掛けられていた。
暗い中で見せられる恐ろしい幻術。
常闇の中襲い来る幻術に、
次第に感覚が麻痺して行く。
一体どこまでが幻術で
どこからが現実なんだろう?
分からない、怖い。
でも、出られない。
誰も助けてくれない。
何度も何度も故郷を思い、
みんなと彼女と過ごした楽しかった日々に
戻りたいと涙した。
そんなある日。
もう時間の感覚もなく、
常闇にどれくらいの時間いたのかも分からない中、
彼は気づいてしまった。
次第に自分の記憶が消えている事に。
怖くなった。
仲間の事が思い出せないし、
自分が誰なのかも分からない。
どうしてここにいるのかも。
何もなくなる、消えてしまう。
そんな恐怖に襲われた時、
彼は気づいた。
何もかもを失いそうな自分だけれど、
そんななか、
たったひとつ残ったものがある事に。
それが彼女だった。
だから彼は彼女を想い続けた。
いつか再会出来る日を夢見て。
そうして耐え続ける中、
常闇の中だというのに、
彼には影が見えるようになった。
彼が動けば影も動く。
何も誰も居ない空間で、
影だけがいつも彼の側にいてくれた。
ずっと彼に寄り添うように。
そんな辛い修行の果てに、
彼は影喰を身に着けた。
そうして暗殺を中心に様々な任務をこなし、
幼いながらも残忍な暗殺者となった彼に、
「可哀想に、もう人間じゃないんだ」
そんな声が聞こえてきた。
そうか。
失くしたのは記憶だけじゃないんだ。
オレは心も失くしてしまったんだ。
もう人ではいられない程に。
そんな幼少期を経て、
一人前になった彼に、
最後の任務が与えられた。
それをこなしたら、
彼は自由を得る事が出来る。
やっと彼女の元へと戻れる。
それが秀吉暗殺だった。
依頼主は加賀忍軍の長と、甲賀の長。
二人の目的は秀吉を暗殺し、
再び戦乱の世にする事。
忍びは戦乱の世でこそ活躍出来る存在だから。
このまま平和が続くと、
忍びが滅んでしまうから。
そうして京へと向かう彼は、
任務で同じく京へと向かう
かつての仲間たちと出会った。
ひと目見て驚いた。
だった彼女は
彼が想像していたとおりの
女性になっていたから。
それでもすぐに声を掛けられなかったのは、
彼には彼女以外の記憶がなかったから。
そっと様子を伺いながら、
かつての仲間を記憶する為の
時間が必要だったから。
そうして彼女たちに合流した彼は、
一緒に任務に参加する事となり、
共に京へと登った。
-----
京では石川五右衛門が活躍していて、
その五右衛門を捕らえる為の
情報収集が彼らに与えられた任務だった。
仲間たちと協力して、
無事に情報を入手し、
更には京都所司代が取り逃がした五右衛門を
彼女が伏見城で捕らえた。
その様子をたまたま見ていた秀吉に
呼び出された彼女は、
その直後秀吉が暗殺された現場に居合わせた事から
秀吉殺しの罪人にされてしまう。
本当の犯人は、
甲賀と加賀の長から依頼を受けた彼だったのに。
その後、捕らえられた彼女を
単身助けに来た彼。
無事に逃げ出せたものの、
今回の秀吉殺しが五大老により、
秀吉の息子、秀頼の後見人を決めるために
利用されてしまう。
五大老がそれぞれ忍びを放ち、
大罪人である彼女を討ったものが
秀頼の後見人になれる…と。
一方何も知らない二人は、
北を目指していた。
甲賀以外何も知らない為、
彼に勧められるまま北を目指す。
この時彼女は何も知らなかった。
怪我をして現れた彼は、
仲間にやられたと言っていたけれど、
実は仲間をやったのが彼で、
彼についていた傷は
彼自身が付けたものだという事も。
彼がそうまでして、
彼女を自分だけにしようとした理由も。
だってずっと彼女だけだったから。
唯一覚えていた大切な愛おしい彼女。
あんなに辛い中、
ただひたすらに彼女だけを思っていたのに。
彼が久しぶりに目にした彼女は笑っていたから。
彼がその場に居ないというのに、
仲間と笑っていたから。
悲しかった。
こんなにも彼女を彼女だけを思っているのに。
辛い時間を
彼女だけを支えに耐え抜いて来たのに。
だから全部手に入れたかった。
彼女の笑顔も全部。
そうしてここから先の世界、
オレだけがいればいい。
欲しいものはおまえだけ。
オレの世界にはおまえしか要らない。
だからおまえの世界にも、
オレしか居なくなればいい。
追忍など放たれていないのに、
彼は嘘をついた。
甲賀の忍びもおまえの命を
狙っているに違いない…と。
五大老の忍びに命を狙われ、
彼を巻き込んだと後悔を抱え、
更には仲間にも命を狙われていると思った彼女は、
次第に彼に依存するように。
だって彼女にも彼しかいなかったから。
その後、彼に殺された忍びを見た半蔵が、
その術が影喰であると気づき、
秀吉暗殺の犯人に気づいた。
そうして甲賀に赴いた半蔵は、
今度は甲賀の忍びたちと共に、
彼らを探した。
あんな危険な技を使う忍びを
自由にさせておく訳にはいかないと。
甲賀の仲間たちも、
秀吉殺しの事を知り、
彼女を守りたいと必死に彼女を探した。
そうして一度は彼と引き離され、
甲賀の仲間たちと
行動する事になった彼女だったが、
「その気持は依存だ」とみなに言われ、
自分の気持を見つめる為にも、
秀吉殺しを彼に依頼した
本当の犯人を探すためにも、
彼と向き合う事を決意。
一方彼は加賀での師であった
加賀忍軍の長を彼女を守る為に倒し、
五右衛門に自分が側に居たいからと、
彼女を連れて行くのは押し付けだと言われた事から、
彼女との事を考えた。
依存だと言われても、
彼女を想うオレ気持ちは本物だ。
けど、側にいられない。
彼女は優しい人だから。
彼女の目指す世界は争いのない世界だから。
そんな世界にオレは要らない。
沢山の人の命を奪い、
影に縛られ、業を背負う彼では、
彼女にふさわしくない。
彼女の未来に居てはいけない。
そう気づいてしまった彼は、
彼女から離れる事を決意した。
それでも、彼女を守りたいから。
彼女の目指す世界を守りたいから。
だから彼は加賀の長だけでなく、
彼女の父である甲賀の長を討つ事を決意。
だって、あの男は彼女を利用するから。
自分の為に何度でも平気で。
そうして彼女の世界に必要ないものを排除し、
自分も消えるつもりだったのに。
半蔵たちと共に彼女が来てしまったから、
彼を庇ってくれたから。
再び二人で逃げる事に。
生きるも死ぬも共にある縁。
だから側に居たい。
そう言う彼女は、
彼と同じ想いなのだという。
人は依存だと言うけれど、
彼女を想うと切なくて苦しくて。
ただ涙があふれるような想い。
その想いがなんであれ、
互いに想いが同じなのだから。
だからあなたの罪を
私にも背負わせて欲しい。
償いながら生きて行きましょう。
そう言ってくれた彼女だから。
彼は人としてこの世界に繋ぎ止められた。
大丈夫。
彼女がいれば大丈夫。
オレはきっと人で居られる。
心が彼女と共にあれば、
後はもう大丈夫。
失った思い出は戻らなくとも、
また1から沢山の思い出を作ればいいのだから。
その後、彼は傷つけた甲賀の仲間たちに、
彼女と共に謝罪し、
昔のいたずらっ子だった時のように、
散々伽羅に怒られて、そして許された。
だって、彼は今でもみんなの仲間だから。
その後、甲賀の長は罪人として捕まり、
彼は徳川の忍びとして、
半蔵の監視下に置かれる事に。
そんな彼の傍らには、
優しく微笑む彼女がいた。
甲賀でも徳川でも、
あなたがいる所が私の居場所だと。
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もう決して離れない。
ずっとずっと側にいる。
今度は嘘もごまかしもない世界で、
彼女を守り続けるから。
2017年3月1日水曜日
おやかしごはん~おおもりっ!
父を亡くし、母と二人で
暮らしていた主人公の元に、
ある日、父方の祖母が現れる。
母の元を離れ、
祖母と過ごした幼い夏の日。
あやかしと人が共存するという
紅葉村での日々は、
彼女に大きな変化と素敵な思い出をくれた。
そうしていつかまた
会いに行くと約束したまま、
彼女はもう高校生に。
そんなある日、
彼女を女手一つで育ててくれた母が、
突然亡くなった。
父は居ない、母も居ない。
あの日迎えに来てくれた
祖母も他界している。
ついにひとりぼっちに
なってしまった彼女の元に、
あの夏、祖母と共に、
彼女においしいごはんと
素敵な思い出をくれた妖狐が現れる。
亡き祖母の家を改装してごはん処を営む彼が、
引き取り手のない彼女を迎えてくれた。
おいしいごはん食べれば、みんな幸せ。
あの日祖母が教えてくれた言葉の通り、
久しぶりに大勢で囲む食卓に
幸せを感じる主人公。
ひとりぼっちになった彼女に出来た、
あやかしばかりの新しい家族。
そこで暮らしの中、
彼女が見つけた恋の行方と、
狂い咲いた桜の謎とは………?
-----
攻略キャラ
・犬嶌謡(cv.下野紘さん)
・犬嶌詠(cv.梶裕貴さん)
・伊吹萩之介(cv.水島大宙さん)
・花蘇芳(cv.杉山紀彰さん)
・芹ヶ野真夏(cv.興津和幸さん)
・木邑浅葱(cv.石田彰さん)
-----
・犬嶌詠☆
・芹ヶ野真夏
・犬嶌謡
・伊吹萩之介
・木邑浅葱
※攻略させて頂いた順番に記載させて頂きました。
☆はお気に入りキャラ。
-----☆★☆-----
凄く良かったです。
大好きになれるキャラがいれば、
それだけでも満足してしまうタイプなのに、
キャラは素敵だし、シナリオも良かったです。
この所、乙女ゲームやると、
楽しさよりすぐ疲れを感じるようになり、
もう乙女ゲームじゃときめけないのか?と、
そんな不安も感じていたのですが、
この作品では、ときめきましたし、感動しました!
選択肢の数の割に、
シナリオは結構しっかり長めなので、
スチルがもう少しあってもいいかな?と思ったりも。
ちびキャラのスチルとか、凄い可愛いのですが、
今凄い素敵な事になってるみたいだから、
ぜひスチルで見せて欲しいって所が
何箇所もあったので、
ちびキャラよりも
そっちに欲しかったかな?と思いました。
選択肢と選択肢の間が長めなので、
周回プレイの時に、
スキップが大変かも知れません。
ジャンプがあると使いやすかったかと思います。
それ以外は、もう本当に素晴らしい作品です。
キャラもみんな素敵で、
声優さんもキャラにあっていましたし、
演技も皆さん素晴らしかったです。
浅葱くんの所でも書かせて頂きましたが、
周回プレイに意味を持たせてくれたシナリオ展開も、
凄いなって思いました。
そういう意味でも感動しましたね!
このシナリオ凄いって。
そしてこんな風に終わられたら、
もう続き気になって仕方ないよ!
な終わり方も憎いです(笑)
一人だけ疲れて
強制スキップしちゃって申し訳ないですが、
攻略させて頂いたキャラの好きキャラ順位は、
1.詠くん
2.浅葱くん
3.謡くん
4.伊吹くん
5.真夏さん
でも、本当に圧倒的に詠くんが好きです(笑)
他のキャラの
攻略の妨げになりまくってくれました(笑)
内容も素晴らしかったですが、
詠くんと出会わせてくれたこの作品に感謝です!
オススメ度:★★★★★
個人的満足度:★★★★★
暮らしていた主人公の元に、
ある日、父方の祖母が現れる。
母の元を離れ、
祖母と過ごした幼い夏の日。
あやかしと人が共存するという
紅葉村での日々は、
彼女に大きな変化と素敵な思い出をくれた。
そうしていつかまた
会いに行くと約束したまま、
彼女はもう高校生に。
そんなある日、
彼女を女手一つで育ててくれた母が、
突然亡くなった。
父は居ない、母も居ない。
あの日迎えに来てくれた
祖母も他界している。
ついにひとりぼっちに
なってしまった彼女の元に、
あの夏、祖母と共に、
彼女においしいごはんと
素敵な思い出をくれた妖狐が現れる。
亡き祖母の家を改装してごはん処を営む彼が、
引き取り手のない彼女を迎えてくれた。
おいしいごはん食べれば、みんな幸せ。
あの日祖母が教えてくれた言葉の通り、
久しぶりに大勢で囲む食卓に
幸せを感じる主人公。
ひとりぼっちになった彼女に出来た、
あやかしばかりの新しい家族。
そこで暮らしの中、
彼女が見つけた恋の行方と、
狂い咲いた桜の謎とは………?
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攻略キャラ
・犬嶌謡(cv.下野紘さん)
・犬嶌詠(cv.梶裕貴さん)
・伊吹萩之介(cv.水島大宙さん)
・花蘇芳(cv.杉山紀彰さん)
・芹ヶ野真夏(cv.興津和幸さん)
・木邑浅葱(cv.石田彰さん)
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・犬嶌詠☆
・芹ヶ野真夏
・犬嶌謡
・伊吹萩之介
・木邑浅葱
※攻略させて頂いた順番に記載させて頂きました。
☆はお気に入りキャラ。
-----☆★☆-----
凄く良かったです。
大好きになれるキャラがいれば、
それだけでも満足してしまうタイプなのに、
キャラは素敵だし、シナリオも良かったです。
この所、乙女ゲームやると、
楽しさよりすぐ疲れを感じるようになり、
もう乙女ゲームじゃときめけないのか?と、
そんな不安も感じていたのですが、
この作品では、ときめきましたし、感動しました!
選択肢の数の割に、
シナリオは結構しっかり長めなので、
スチルがもう少しあってもいいかな?と思ったりも。
ちびキャラのスチルとか、凄い可愛いのですが、
今凄い素敵な事になってるみたいだから、
ぜひスチルで見せて欲しいって所が
何箇所もあったので、
ちびキャラよりも
そっちに欲しかったかな?と思いました。
選択肢と選択肢の間が長めなので、
周回プレイの時に、
スキップが大変かも知れません。
ジャンプがあると使いやすかったかと思います。
それ以外は、もう本当に素晴らしい作品です。
キャラもみんな素敵で、
声優さんもキャラにあっていましたし、
演技も皆さん素晴らしかったです。
浅葱くんの所でも書かせて頂きましたが、
周回プレイに意味を持たせてくれたシナリオ展開も、
凄いなって思いました。
そういう意味でも感動しましたね!
このシナリオ凄いって。
そしてこんな風に終わられたら、
もう続き気になって仕方ないよ!
な終わり方も憎いです(笑)
一人だけ疲れて
強制スキップしちゃって申し訳ないですが、
攻略させて頂いたキャラの好きキャラ順位は、
1.詠くん
2.浅葱くん
3.謡くん
4.伊吹くん
5.真夏さん
でも、本当に圧倒的に詠くんが好きです(笑)
他のキャラの
攻略の妨げになりまくってくれました(笑)
内容も素晴らしかったですが、
詠くんと出会わせてくれたこの作品に感謝です!
オススメ度:★★★★★
個人的満足度:★★★★★
2017年2月8日水曜日
あやかしごはん~おおもりっ!/犬嶌謡
下野紘さん演じる犬嶌謡の感想です。
-----☆★☆-----
しあわせだなって思ってさ。
こうしてお前といて、
お前に触れられるなんて、なんか夢みてぇ。
おかしな謡、夢なんかじゃないよ?
彼女はそう言ったけれど、
それは本当は夢なのかも知れない。
狂い咲いた桜のみせるうたかたの夢。
-----
根暗女。
吟さんに護衛を言いつけられた直後、
心を開かず、
みんなと居る事を好まない彼女を
彼はそんな風に呼んでいました。
みんなが親切にしてるのに、
それをわかろうともしない、
どんなに気を使っても、
まわりのそんな気持ちも平気で突っぱねる。
そんな彼女の態度に腹が立って仕方がない。
なんでこいつは吟さんがここまでしるのに、
全然分かんねーんだよ。
そんなイライラをぶつけては
口論になる二人。
それでも、彼は、彼女を見捨てなかった。
ニンゲンは嫌いなのに。
昔からいつも嫌いだからと突き放せない。
だからあやかしがニンゲンを襲えば
守ってしまうため、
あやかしからも煙たがられる。
でも、それがオレたち狛犬の使命だから。
だからいつもどっちつかずの
中途半端な存在。
そんな自分の立ち位置が、
本当はイヤだった。
そうして平行線をたどる
彼女との関係だったが、
女郎蜘蛛と彼女の出会いが二人の転機に。
狭霧に会いたい彼女と、
危険だからと止める吟さんたち。
言われるがまま、部屋に戻ったものの、
寂しい気持ち、孤独な気持ち、
それを理解してくれるのは狭霧だけ
…と頑なに思い込んでいる彼女は
全く納得出来なかった。
そうして二度と会うな
…と止められた日の夜、
一人ぽんぽこりんを抜けだして
狭霧の元に向かおうとする
彼女を止めた彼。
納得いかねーなら、
なんで吟さんに喰ってかからねーんだ。
彼は教えてくれた。
ちゃんと言葉で伝えないと
何も伝わらないと。
でも、彼女はずっと一人だったから。
仕事の忙しい母とは、話をする事もなく、
だから母が死んだ時にも、
悲しいのか分からなくて。
泣くことが出来なかった。
そんな彼女は気味が悪いと、
親戚が彼女を避けて、
一人で居た所を吟さんに引き取られたから。
そんな彼女はいつも思っていた。
私の言葉なんて誰も聞いてくれないと。
でも、それは決めつけだった。
ちゃんとここには居たのだから。
彼女の言葉にしっかりと
耳を傾けてくれる人が。
謡という優しい狛犬のあやかしが。
そうして狭霧が
悪いあやかしだなんて信じられないから、
自分で話して確かめたいという
彼女の思いを聞き届けた彼は、
そのまま彼女と狭霧の元へ。
その後、真夏さんの護符で
撃退された狭霧でしたが、
護符の効果か、
人を喰らいたい気持ちはなくなった。
ただ、毎日自分に会いに来てくれた彼女が、
「狭霧がお母さんだったら良かったのに」
と言った彼女が、
本当に可愛くて仕方なくて。
だからぽんぽこりんに
ご飯を食べながら、
彼女の様子を見に来るように。
そんな風に狭霧と素敵な関係を築けたのも、
全部謡のおかげ。
彼が教えてくれたから、
ちゃんと思いを伝える事の大切さを。
以来、人と向き合う事が
少しずつできるようになった彼女の周りには、
気づいたら、謡と詠だけでなく、
萩之介くんや蘇芳くんなど大勢の仲間が。
そうして彼らと共に
高校生活を楽しめるようになった。
それも全て謡がくれたもの。
彼に出会えたから、
彼が教えてくれたから、
自分は変わる事が出来て、
たくさんのしあわせを手に入れた。
そんな彼女が、
彼を好きになるのは多分とても自然な事。
そしてまた彼も、
みんなと溶け込んで
笑顔を見せるようになった彼女を、
とても大事に思うように。
それでもニンゲンとあやかしだから。
自分はニンゲンでもあやかしでもない、
とても中途半端な存在だから。
そんな彼の中途半端な立ち位置が、
大切な彼女を
あやかしのいざこざに巻き込んでしまう事に。
-----
それは彼女と出会ったあの日、
彼が追いかけて山に返した鬼。
その鬼が彼を恨み、
いつか仕返しをしようと力を蓄えていた。
彼女への気持ちを自覚して、
うまく話せなくなった彼は、
なんとなく顔を合わせづらくて、
一人桜を見てい時、鬼の復讐が始まった。
謡とのぎこちない様子を心配した吟さんに、
仲直りができるように…と
彼の好きな肉料理を作ろうと提案されて、
彼の帰りを待っていた彼女。
所が一向に返って来る様子のない彼。
そうしているうちに、日がくれ、
それでも戻らない謡の危険を
知らせる鈴が鳴り響いた。
双神の鈴。
一対のそれは、二人で1つずつ持つと、
片方が危険に陥ると
鈴の音を鳴らして知らせてくれるもの。
そうしてその音に
居てもたっても居られなくなった彼女は、
詠と共に鈴の音を頼りに彼を探しに。
辿り着いたそこには鬼が居て、
詠の助けを借りて、
なんとか謡に出会えた彼女。
ケガをしながらも、
彼を助けに来たその姿に、
彼は「ここから逃げろ。
そしてこの村を出るんだ」と、
自分から離れるようにと。
ただ大切な人を守りたかったから。
自分があやかしであるせいで、
こんな危険な事に
あいつを巻き込む訳にはいかねぇ。
だって、あいつは
何百年もこの村にいるオレが、
初めて出会った大切な女だから。
そうして彼女を逃し、
一人鬼と対峙する彼。
この命と引き換えにしてでも、
大切なものを守りたいと思ったから。
けれど、力を蓄えて
復讐の時に伺っていた鬼のそれに、
謡のボロボロの体では全く敵わない。
もうダメかもしれない…と思った時、
逃がしたはずの彼女が戻って来た。
「私を先に食べればいい」と。
バカなのか?
オレがどんな思いで
逃がしたと思ってるんだ?
驚いた彼は、
必死に彼女を守ろうとするのですが、
彼女が捕まってしまい、
今にも鬼に食われそうに。
それでも助けないと!
何をしてでもあいつを
…あいつだけは守るんだ!
彼の必死な思いに応えるかのように、
体の奥底から力が湧き上がり、
片目を失った彼では
決して変じる事の出来ないハズの
本来の狛犬の姿に変じた彼。
そんな彼のまとう光も、
発する力もとても強くて、
鬼はアッサリと彼に倒されてしまった。
良かった…と安堵したのもつかの間、
狛犬に変じた事で
全ての力を使い果たしたのか、
そのまま倒れてしまった謡。
そうして後から駆けつけてくれた
吟さんや詠とともに、
彼を無事に村に連れ帰る事は出来たものの、
その後一週間、
彼は全く目を覚ます気配もない。
このまま二度と謡が目覚めなかったら。
最悪の事態ばかり想定しては、
涙をながす彼女。
それでもどうしても、
もう一度彼に会いたくて、
彼の声が聞きたくて、
寝ている歌に話しかけているうちに、
知らず眠りに落ちた彼女。
そんな彼女の夢の中、
見えるのはあの桜の木。
美しく咲き誇るそれが、
強い光を発した直後、
桜は全て消え失せて、
ただ雪をまとった木が残された。
その木の根元にうずくまる人影が一つ。
それは彼女が知っている人影。
声をかけようと思った途端、
大好きに声に起こされたのです。
そう、会いたかった彼が、
聞きたかった声で、
彼女を起こしてくれたのです。
やっと目覚めた彼と気持ちを確認しあい、
穏やかな日々を迎えた二人。
あやかしとニンゲンの恋は
本来はご法度とされているもの。
それでも愛してしまったから。
だから彼は彼女を連れて、神様の元へ。
恋人になった…と報告をしに。
二人が覚悟の上で決めた事なら…と、
手を繋ぐ二人を祝福してくれた神様。
そうして神社の境内で話をしていると、
風に乗った桜の花びらが二人の元へ。
その花びらに、ハッとする彼。
何があったのかはわからない。
ただ訊ねる彼女に、
「しあわせだなって思ってさ。
こうしてお前といて、お前に触れられるなんて、
なんか夢みてぇ」
そう言った彼は、どこか儚げな笑を見せる。
そんな二人を遠くから眺める神様が、
「残された僅かな時間を
大切に生きるのじゃよ」と小さく呟いた。
-----☆★☆-----
しあわせだなって思ってさ。
こうしてお前といて、
お前に触れられるなんて、なんか夢みてぇ。
おかしな謡、夢なんかじゃないよ?
彼女はそう言ったけれど、
それは本当は夢なのかも知れない。
狂い咲いた桜のみせるうたかたの夢。
-----
根暗女。
吟さんに護衛を言いつけられた直後、
心を開かず、
みんなと居る事を好まない彼女を
彼はそんな風に呼んでいました。
みんなが親切にしてるのに、
それをわかろうともしない、
どんなに気を使っても、
まわりのそんな気持ちも平気で突っぱねる。
そんな彼女の態度に腹が立って仕方がない。
なんでこいつは吟さんがここまでしるのに、
全然分かんねーんだよ。
そんなイライラをぶつけては
口論になる二人。
それでも、彼は、彼女を見捨てなかった。
ニンゲンは嫌いなのに。
昔からいつも嫌いだからと突き放せない。
だからあやかしがニンゲンを襲えば
守ってしまうため、
あやかしからも煙たがられる。
でも、それがオレたち狛犬の使命だから。
だからいつもどっちつかずの
中途半端な存在。
そんな自分の立ち位置が、
本当はイヤだった。
そうして平行線をたどる
彼女との関係だったが、
女郎蜘蛛と彼女の出会いが二人の転機に。
狭霧に会いたい彼女と、
危険だからと止める吟さんたち。
言われるがまま、部屋に戻ったものの、
寂しい気持ち、孤独な気持ち、
それを理解してくれるのは狭霧だけ
…と頑なに思い込んでいる彼女は
全く納得出来なかった。
そうして二度と会うな
…と止められた日の夜、
一人ぽんぽこりんを抜けだして
狭霧の元に向かおうとする
彼女を止めた彼。
納得いかねーなら、
なんで吟さんに喰ってかからねーんだ。
彼は教えてくれた。
ちゃんと言葉で伝えないと
何も伝わらないと。
でも、彼女はずっと一人だったから。
仕事の忙しい母とは、話をする事もなく、
だから母が死んだ時にも、
悲しいのか分からなくて。
泣くことが出来なかった。
そんな彼女は気味が悪いと、
親戚が彼女を避けて、
一人で居た所を吟さんに引き取られたから。
そんな彼女はいつも思っていた。
私の言葉なんて誰も聞いてくれないと。
でも、それは決めつけだった。
ちゃんとここには居たのだから。
彼女の言葉にしっかりと
耳を傾けてくれる人が。
謡という優しい狛犬のあやかしが。
そうして狭霧が
悪いあやかしだなんて信じられないから、
自分で話して確かめたいという
彼女の思いを聞き届けた彼は、
そのまま彼女と狭霧の元へ。
その後、真夏さんの護符で
撃退された狭霧でしたが、
護符の効果か、
人を喰らいたい気持ちはなくなった。
ただ、毎日自分に会いに来てくれた彼女が、
「狭霧がお母さんだったら良かったのに」
と言った彼女が、
本当に可愛くて仕方なくて。
だからぽんぽこりんに
ご飯を食べながら、
彼女の様子を見に来るように。
そんな風に狭霧と素敵な関係を築けたのも、
全部謡のおかげ。
彼が教えてくれたから、
ちゃんと思いを伝える事の大切さを。
以来、人と向き合う事が
少しずつできるようになった彼女の周りには、
気づいたら、謡と詠だけでなく、
萩之介くんや蘇芳くんなど大勢の仲間が。
そうして彼らと共に
高校生活を楽しめるようになった。
それも全て謡がくれたもの。
彼に出会えたから、
彼が教えてくれたから、
自分は変わる事が出来て、
たくさんのしあわせを手に入れた。
そんな彼女が、
彼を好きになるのは多分とても自然な事。
そしてまた彼も、
みんなと溶け込んで
笑顔を見せるようになった彼女を、
とても大事に思うように。
それでもニンゲンとあやかしだから。
自分はニンゲンでもあやかしでもない、
とても中途半端な存在だから。
そんな彼の中途半端な立ち位置が、
大切な彼女を
あやかしのいざこざに巻き込んでしまう事に。
-----
それは彼女と出会ったあの日、
彼が追いかけて山に返した鬼。
その鬼が彼を恨み、
いつか仕返しをしようと力を蓄えていた。
彼女への気持ちを自覚して、
うまく話せなくなった彼は、
なんとなく顔を合わせづらくて、
一人桜を見てい時、鬼の復讐が始まった。
謡とのぎこちない様子を心配した吟さんに、
仲直りができるように…と
彼の好きな肉料理を作ろうと提案されて、
彼の帰りを待っていた彼女。
所が一向に返って来る様子のない彼。
そうしているうちに、日がくれ、
それでも戻らない謡の危険を
知らせる鈴が鳴り響いた。
双神の鈴。
一対のそれは、二人で1つずつ持つと、
片方が危険に陥ると
鈴の音を鳴らして知らせてくれるもの。
そうしてその音に
居てもたっても居られなくなった彼女は、
詠と共に鈴の音を頼りに彼を探しに。
辿り着いたそこには鬼が居て、
詠の助けを借りて、
なんとか謡に出会えた彼女。
ケガをしながらも、
彼を助けに来たその姿に、
彼は「ここから逃げろ。
そしてこの村を出るんだ」と、
自分から離れるようにと。
ただ大切な人を守りたかったから。
自分があやかしであるせいで、
こんな危険な事に
あいつを巻き込む訳にはいかねぇ。
だって、あいつは
何百年もこの村にいるオレが、
初めて出会った大切な女だから。
そうして彼女を逃し、
一人鬼と対峙する彼。
この命と引き換えにしてでも、
大切なものを守りたいと思ったから。
けれど、力を蓄えて
復讐の時に伺っていた鬼のそれに、
謡のボロボロの体では全く敵わない。
もうダメかもしれない…と思った時、
逃がしたはずの彼女が戻って来た。
「私を先に食べればいい」と。
バカなのか?
オレがどんな思いで
逃がしたと思ってるんだ?
驚いた彼は、
必死に彼女を守ろうとするのですが、
彼女が捕まってしまい、
今にも鬼に食われそうに。
それでも助けないと!
何をしてでもあいつを
…あいつだけは守るんだ!
彼の必死な思いに応えるかのように、
体の奥底から力が湧き上がり、
片目を失った彼では
決して変じる事の出来ないハズの
本来の狛犬の姿に変じた彼。
そんな彼のまとう光も、
発する力もとても強くて、
鬼はアッサリと彼に倒されてしまった。
良かった…と安堵したのもつかの間、
狛犬に変じた事で
全ての力を使い果たしたのか、
そのまま倒れてしまった謡。
そうして後から駆けつけてくれた
吟さんや詠とともに、
彼を無事に村に連れ帰る事は出来たものの、
その後一週間、
彼は全く目を覚ます気配もない。
このまま二度と謡が目覚めなかったら。
最悪の事態ばかり想定しては、
涙をながす彼女。
それでもどうしても、
もう一度彼に会いたくて、
彼の声が聞きたくて、
寝ている歌に話しかけているうちに、
知らず眠りに落ちた彼女。
そんな彼女の夢の中、
見えるのはあの桜の木。
美しく咲き誇るそれが、
強い光を発した直後、
桜は全て消え失せて、
ただ雪をまとった木が残された。
その木の根元にうずくまる人影が一つ。
それは彼女が知っている人影。
声をかけようと思った途端、
大好きに声に起こされたのです。
そう、会いたかった彼が、
聞きたかった声で、
彼女を起こしてくれたのです。
やっと目覚めた彼と気持ちを確認しあい、
穏やかな日々を迎えた二人。
あやかしとニンゲンの恋は
本来はご法度とされているもの。
それでも愛してしまったから。
だから彼は彼女を連れて、神様の元へ。
恋人になった…と報告をしに。
二人が覚悟の上で決めた事なら…と、
手を繋ぐ二人を祝福してくれた神様。
そうして神社の境内で話をしていると、
風に乗った桜の花びらが二人の元へ。
その花びらに、ハッとする彼。
何があったのかはわからない。
ただ訊ねる彼女に、
「しあわせだなって思ってさ。
こうしてお前といて、お前に触れられるなんて、
なんか夢みてぇ」
そう言った彼は、どこか儚げな笑を見せる。
そんな二人を遠くから眺める神様が、
「残された僅かな時間を
大切に生きるのじゃよ」と小さく呟いた。
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