徳川家光の弟、徳川忠長は、
家光に自刃へと追い詰められた。
そうして領地駿府は藩がなくなり、
新な領主が駿府入り。
その新しい領主の姫として
選ばれたのが家光の妹の久姫。
久姫の花嫁行列が江戸より駿府へと
向かうことになったが、
忠長を慕う者達にとって徳川は敵。
危険な旅になる事は
火を見るより明らか。
そこでその花嫁行列に
ニセの花嫁を使う事になった。
当然、関所などで
足止めされては困る為、
久姫にそっくりな
年頃の娘を探すのだが、
広い江戸の中で、
そう簡単に見つかる訳がない。
諦めかけていた時、
休憩にと立ち寄った
茶屋の娘である主人公が、
久姫にそっくりであった事から、
彼女に白羽の矢が立てられた。
そうして久姫の振りをし、
東海道を駿府へと
向かう事になった彼女。
周りを守るのは
柳生に腕を認められた6人の侍。
彼らに助けられながら、
花嫁行列として
駿府へと向かう旅の前章と、
個別シナリオの後章の
二つから構成されている作品。
-----
攻略キャラ
・九十九丸(cv.小野友樹さん)
・螢(cv.KENNさん)
・黒羽実彰(cv.前野智昭さん)
・縁(cv.置鮎龍太郎さん)
・鷺原左京(cv.保志総一朗さん)
・鈴懸(cv.逢坂良太さん)
-----
・鈴懸
・螢
・鷺原左京
・九十九丸
※攻略した順番に記載させて頂いてます。
☆はお気に入りキャラ。
-----☆★☆-----
共通である花嫁道中と、
その後のお話と
大きく二つで構成されているので、
長さは割りと長め。
花嫁道中は要所要所の選択で、
自分の攻略したいキャラを選ぶ事から、
大きな変化もないため、
周回プレイはややだれて来る感じも。
後編の個別ルートは、
それぞれ同じ大会は絡んでくるものの、
内容が全く異なる為、
飽きずに楽しめます。
絵も音楽も素晴らしく、
世界観にあっていて素敵でした。
花嫁道中などは、
途中地図なんかも表示される為、
本当に旅をしている気分を味わえました。
ENDの種類も充実しているので、
フルコンプ目指す方も、
長く楽しめると思います。
声優さんも役にあっていて、
凄く良かったです!
なので全員できそうかな?と思いましたが、
やっぱり花嫁道中が同じ流れなので、
4人で力尽きました。
-----
好きキャラ
1.螢さん
1.鈴懸
3.九十九丸
4.左京さん
螢さんと鈴懸は本当に素敵過ぎて、
どっちが一番って選べなくなってしまいました。
そんな素敵な二人に出会わせてくれた
この作品に感謝の気持ちでいっぱいです。
オススメ度:★★★★☆
個人的満足度:★★★★☆
2017年5月28日日曜日
2017年5月27日土曜日
剣が君/九十九丸/幸魂:共に生きる幸せ
小野友樹さん演じる
九十九丸のネタバレ感想です。
-----☆★☆-----
九十九丸は陸奥の国出身の侍で、
旅籠の息子。
田宮流居合の伝書をもらう為の条件が、
剣取りをする事だった事から、
江戸に単身やって来た。
彼の実の両親は災害に巻き込まれ
既に他界している。
その時、彼も巻き込まれたが、
それ以前の記憶を失ったものの、
彼一人が無事に助けられ、
今は旅籠を営む夫婦が育ての親として、
彼の面倒を見てくれていた。
花嫁行列に参加したのは
路銀が尽きてしまって、
御前試合までにお金を稼ぎたかったから。
そうして花嫁行列の中で、
彼女や仲間たちと過ごす内に、
彼女との間に絆の芽生えた。
所が花嫁行列の報酬である
10両なのですが、
彼は道中とある宿場で
宿の高価な花瓶を壊してしまい、
その弁償代として、
全額取り上げられてしまった。
それでも剣取りの為
江戸に向かった彼だが、
何日も食べずに過ごし、
行き倒れ寸前の所に彼女と遭遇。
たまたまおにぎりを持っていた
彼女に助けられ無事に江戸に。
口入屋の紹介で、御前試合の間、
住み込みで働く所を探してもらうと、
なんと御前試合で忙しくなる為、
労働力を必要として、
口入屋に頼んでいた彼女の父の営む茶屋に、
使用人としてやって来たのが彼だった。
思わぬ形で再会を果たした二人は、
同じ家に住んだ事で、更に絆が深まり、
お互い大事な存在に。
そんな中、御前試合で
鈴懸と当たった時に、
彼は異様な状態を見せ、
その事で天海という僧侶に
声を掛けられた。
天海は一度死んで、
反魂呪により蘇ったという人で、
彼もそうであると教えてくれたのだ。
天海の言葉に、色々な事に納得した彼。
彼は胸に大きなキズがあるし、
左腕も変色しいつも包帯を巻いているし、
体温も以上に低いし、
食べても食べても大きくならないし…と、
本人もそれらの事が
ずっと気になっていたから。
胸の大きなキズは、
災害に巻き込まれた時のものだ
…そう村のみんなは教えてくれたが、
どう見ても刀傷だったので、
おそらくそれが原因で
一度死人になったのだろうと。
左腕の変色した皮膚は、
皮膚の病気ではなく、
おそらく死んでしまったために、
そこが腐敗したものだろうと。
体温が低いのも死人だから。
食べても食べても
災害にあったとされる15歳の頃のまま、
成長が止まっている二十歳の彼。
それも彼が蘇る為に
彼の中に居るマレビトが、
彼の成長分を吸収してしまっている為、
彼自体が成長する事が
出来無いからだろうと。
そうして彼はすべての真相を知る為、
故郷に戻る事に。
そんな彼にどうしても
ついていくと言う彼女。
初めは陸奥の国への道中は
男でも厳しいから、
お嬢さんを連れて行けない
…と頑なに拒んでいた彼だが、
彼女は父も説得し、
彼に半ば無理やりついて行った。
彼は居合の師匠の元を訪ね、
真相を知る事に。
彼の父は剣取り試合で一番刀になり、
天下五剣の一つを
授けられるような立派な侍。
所が彼の母と離縁して、
彼とふたりきりになったある日、
剣取り以来、
何かを悩んでいる風だった彼の父は、
山に修行に入ってしまった。
そこで一人になった
彼は旅籠に引き取られ、
村のみんなが大切に育ててくれた。
そんな中、彼が母のように、
姉のように慕っている女性が居たのだが、
その家が借金を返す事が出来ず、
借金取りに彼女が
連れて行かれそうになったのだ。
大好きなお姉さんのピンチに、
まだ15歳の彼は、彼女を護ろうとした。
その時、渡世人である借金取りに
胸を大きく斬られてしまった。
その傷が致命傷となり、わずか15歳で、
彼は命を落としてしまった。
その知らせを聞いた彼の父は、
痛く悲しんで、山で修行の際に、
ある人から禁術である
反魂呪を受け継いで居た事から、
その禁術を使い、
自らの命を犠牲にする事で、
愛する息子を蘇らせたのだ。
その後、記憶をなくした彼に、
両親は災害に巻き込まれてなくなり、
彼もそれに巻き込まれ
記憶がないんだ…と教えて、
変わらず村のみんなで面倒を見てくれたのだ。
所が、彼が剣取りの為に
江戸に出ると言い出して。
彼の父が、剣取り後、
悩むことが多くなった事を
見ていた村のみんなは、
旅籠の息子に剣術など必要ない…と、
彼の剣取りに反対したものの、
彼は家出同然で江戸に出てしまった。
父の山での様子も、その後、
当時父と共に修業していた僧侶から
聞く事が出来たが、
彼を忌々しそうに見ていたその人は、
最後にふたりきりになった時に、
彼に陸奥の国から早く出て行け
…と言ったのだ。
禁術のせいでこの国寺のイメージが
悪くなったのを払拭した所なのに、
あなたがいると、また禁術の事が
噂されてしまうから…と。
命を亡くし、両親を失くし、
彼はこうして生まれ育った故郷をも
失くしてしまったのだ。
けれど、江戸がある。
茶屋の旦那さんもお嬢さんも
家族だと自分を温かく迎えてくれている。
そう思った時に、
本来生きているハズのない
自分のような存在が、
大切なあの家族の傍に居る事は
迷惑なのではないか?
そんな風に思った彼は、
やっぱり行く当てを失くしてしまう。
そんな彼のマイナスの心に
つけ込んだマレビトは、
その体を支配し彼女をさらい、
常世に連れ去った。
自分の花嫁とする為に。
そうして意識を操られた彼は、
そのまま三途の川を渡ろうとするが、
必死で止める彼女。
彼の二十歳の姿をしたマレビトと、
未だ15歳のまま成長の止まっている本物の彼。
彼女の抵抗のお陰で
意識を取り戻した彼は、
マレビトである二十歳の自分と戦事に。
けれど二人は二人で一人。
相手に傷をつける事で、
自らが傷ついてしまう。
ボロボロになった二人を
ただ見ている事しか出来無い彼女は、
常世の景色の中で歪んだ場所を見つけた。
目を凝らすとそこに現世が見えたのだ。
だから彼女はボロボロの
彼の手を引いて
必死にそこに向かう。
体を返せと追いかけてくる
マレビトから逃げながら。
振り返ると彼の体は
黒い闇に包まれて居ました。
もうだめかもしれない。
彼を連れて帰れないかもしれない。
そう思っても諦められなかった。
だってまだ好きだって
彼に伝えて居なかったから。
彼の居ない世界なんて
考えられなかったから。
そうして彼女は
必死に彼の手離す事なく歩き続けた。
一方もう完全に諦めていた彼。
すべての感覚もなくなり、
もうこのまま本当に死んでしまうと思った時、
手が暖かい事に気付いた。
なんで暖かいんだろう?
あぁ、そうか。
お嬢さんがこんな俺の手を
必死に引いてくれているから。
彼女は諦めずにこんなにも強く
俺の手を握ってくれている。
だから諦める訳には行かない。
俺はまだ彼女に伝えて居ないから。
彼女と共に生きたいと。
そうして彼はマレビトと再び戦った。
-----
目を開けた彼女。
見えるのは現世の景色。
しっかりと握っていたハズのその手には、
彼の手は見当たらない。
辺りを見渡してみたものの、
どこにも彼を見付けられない。
悲しくなって
泣き出してしまいたくなりましたが、
諦める訳には行かない。
絶対九十九丸を探すんだ!
そう決意して歩き出した彼女の元に、
彼の鳩のハヤトが飛んできました。
そうして、彼に主人の事を訊ねると
案内してくれた。
彼女が見つけたのは、
よく知っている彼ではなく、
二十歳のあのマレビトの姿をし彼だった。
けれど中身はちゃんとあの頃の彼のままで、
目を覚ました彼は、
しっかりとその鼓動を聞かせてくれた。
そうして以前は冷たかったハズのその体は、
抱きしめてくれるととても暖かいのだ。
そう、彼はマレビトに打ち勝ったのだ。
どうしても彼女を守る為に生きたい!
そんな彼の強い思いに、
マレビトは応えてくれたのだ。
そうして彼は、反魂呪で蘇った、
成長出来無い冷たい体の彼ではなく、
ちゃんと二十歳の大人の姿となり、
残りの生涯を全う出来る事になった。
その後、彼女の父の営む
茶屋の若旦那として、
彼女と共に幸せに暮らす事でしょう。
九十九丸のネタバレ感想です。
-----☆★☆-----
九十九丸は陸奥の国出身の侍で、
旅籠の息子。
田宮流居合の伝書をもらう為の条件が、
剣取りをする事だった事から、
江戸に単身やって来た。
彼の実の両親は災害に巻き込まれ
既に他界している。
その時、彼も巻き込まれたが、
それ以前の記憶を失ったものの、
彼一人が無事に助けられ、
今は旅籠を営む夫婦が育ての親として、
彼の面倒を見てくれていた。
花嫁行列に参加したのは
路銀が尽きてしまって、
御前試合までにお金を稼ぎたかったから。
そうして花嫁行列の中で、
彼女や仲間たちと過ごす内に、
彼女との間に絆の芽生えた。
所が花嫁行列の報酬である
10両なのですが、
彼は道中とある宿場で
宿の高価な花瓶を壊してしまい、
その弁償代として、
全額取り上げられてしまった。
それでも剣取りの為
江戸に向かった彼だが、
何日も食べずに過ごし、
行き倒れ寸前の所に彼女と遭遇。
たまたまおにぎりを持っていた
彼女に助けられ無事に江戸に。
口入屋の紹介で、御前試合の間、
住み込みで働く所を探してもらうと、
なんと御前試合で忙しくなる為、
労働力を必要として、
口入屋に頼んでいた彼女の父の営む茶屋に、
使用人としてやって来たのが彼だった。
思わぬ形で再会を果たした二人は、
同じ家に住んだ事で、更に絆が深まり、
お互い大事な存在に。
そんな中、御前試合で
鈴懸と当たった時に、
彼は異様な状態を見せ、
その事で天海という僧侶に
声を掛けられた。
天海は一度死んで、
反魂呪により蘇ったという人で、
彼もそうであると教えてくれたのだ。
天海の言葉に、色々な事に納得した彼。
彼は胸に大きなキズがあるし、
左腕も変色しいつも包帯を巻いているし、
体温も以上に低いし、
食べても食べても大きくならないし…と、
本人もそれらの事が
ずっと気になっていたから。
胸の大きなキズは、
災害に巻き込まれた時のものだ
…そう村のみんなは教えてくれたが、
どう見ても刀傷だったので、
おそらくそれが原因で
一度死人になったのだろうと。
左腕の変色した皮膚は、
皮膚の病気ではなく、
おそらく死んでしまったために、
そこが腐敗したものだろうと。
体温が低いのも死人だから。
食べても食べても
災害にあったとされる15歳の頃のまま、
成長が止まっている二十歳の彼。
それも彼が蘇る為に
彼の中に居るマレビトが、
彼の成長分を吸収してしまっている為、
彼自体が成長する事が
出来無いからだろうと。
そうして彼はすべての真相を知る為、
故郷に戻る事に。
そんな彼にどうしても
ついていくと言う彼女。
初めは陸奥の国への道中は
男でも厳しいから、
お嬢さんを連れて行けない
…と頑なに拒んでいた彼だが、
彼女は父も説得し、
彼に半ば無理やりついて行った。
彼は居合の師匠の元を訪ね、
真相を知る事に。
彼の父は剣取り試合で一番刀になり、
天下五剣の一つを
授けられるような立派な侍。
所が彼の母と離縁して、
彼とふたりきりになったある日、
剣取り以来、
何かを悩んでいる風だった彼の父は、
山に修行に入ってしまった。
そこで一人になった
彼は旅籠に引き取られ、
村のみんなが大切に育ててくれた。
そんな中、彼が母のように、
姉のように慕っている女性が居たのだが、
その家が借金を返す事が出来ず、
借金取りに彼女が
連れて行かれそうになったのだ。
大好きなお姉さんのピンチに、
まだ15歳の彼は、彼女を護ろうとした。
その時、渡世人である借金取りに
胸を大きく斬られてしまった。
その傷が致命傷となり、わずか15歳で、
彼は命を落としてしまった。
その知らせを聞いた彼の父は、
痛く悲しんで、山で修行の際に、
ある人から禁術である
反魂呪を受け継いで居た事から、
その禁術を使い、
自らの命を犠牲にする事で、
愛する息子を蘇らせたのだ。
その後、記憶をなくした彼に、
両親は災害に巻き込まれてなくなり、
彼もそれに巻き込まれ
記憶がないんだ…と教えて、
変わらず村のみんなで面倒を見てくれたのだ。
所が、彼が剣取りの為に
江戸に出ると言い出して。
彼の父が、剣取り後、
悩むことが多くなった事を
見ていた村のみんなは、
旅籠の息子に剣術など必要ない…と、
彼の剣取りに反対したものの、
彼は家出同然で江戸に出てしまった。
父の山での様子も、その後、
当時父と共に修業していた僧侶から
聞く事が出来たが、
彼を忌々しそうに見ていたその人は、
最後にふたりきりになった時に、
彼に陸奥の国から早く出て行け
…と言ったのだ。
禁術のせいでこの国寺のイメージが
悪くなったのを払拭した所なのに、
あなたがいると、また禁術の事が
噂されてしまうから…と。
命を亡くし、両親を失くし、
彼はこうして生まれ育った故郷をも
失くしてしまったのだ。
けれど、江戸がある。
茶屋の旦那さんもお嬢さんも
家族だと自分を温かく迎えてくれている。
そう思った時に、
本来生きているハズのない
自分のような存在が、
大切なあの家族の傍に居る事は
迷惑なのではないか?
そんな風に思った彼は、
やっぱり行く当てを失くしてしまう。
そんな彼のマイナスの心に
つけ込んだマレビトは、
その体を支配し彼女をさらい、
常世に連れ去った。
自分の花嫁とする為に。
そうして意識を操られた彼は、
そのまま三途の川を渡ろうとするが、
必死で止める彼女。
彼の二十歳の姿をしたマレビトと、
未だ15歳のまま成長の止まっている本物の彼。
彼女の抵抗のお陰で
意識を取り戻した彼は、
マレビトである二十歳の自分と戦事に。
けれど二人は二人で一人。
相手に傷をつける事で、
自らが傷ついてしまう。
ボロボロになった二人を
ただ見ている事しか出来無い彼女は、
常世の景色の中で歪んだ場所を見つけた。
目を凝らすとそこに現世が見えたのだ。
だから彼女はボロボロの
彼の手を引いて
必死にそこに向かう。
体を返せと追いかけてくる
マレビトから逃げながら。
振り返ると彼の体は
黒い闇に包まれて居ました。
もうだめかもしれない。
彼を連れて帰れないかもしれない。
そう思っても諦められなかった。
だってまだ好きだって
彼に伝えて居なかったから。
彼の居ない世界なんて
考えられなかったから。
そうして彼女は
必死に彼の手離す事なく歩き続けた。
一方もう完全に諦めていた彼。
すべての感覚もなくなり、
もうこのまま本当に死んでしまうと思った時、
手が暖かい事に気付いた。
なんで暖かいんだろう?
あぁ、そうか。
お嬢さんがこんな俺の手を
必死に引いてくれているから。
彼女は諦めずにこんなにも強く
俺の手を握ってくれている。
だから諦める訳には行かない。
俺はまだ彼女に伝えて居ないから。
彼女と共に生きたいと。
そうして彼はマレビトと再び戦った。
-----
目を開けた彼女。
見えるのは現世の景色。
しっかりと握っていたハズのその手には、
彼の手は見当たらない。
辺りを見渡してみたものの、
どこにも彼を見付けられない。
悲しくなって
泣き出してしまいたくなりましたが、
諦める訳には行かない。
絶対九十九丸を探すんだ!
そう決意して歩き出した彼女の元に、
彼の鳩のハヤトが飛んできました。
そうして、彼に主人の事を訊ねると
案内してくれた。
彼女が見つけたのは、
よく知っている彼ではなく、
二十歳のあのマレビトの姿をし彼だった。
けれど中身はちゃんとあの頃の彼のままで、
目を覚ました彼は、
しっかりとその鼓動を聞かせてくれた。
そうして以前は冷たかったハズのその体は、
抱きしめてくれるととても暖かいのだ。
そう、彼はマレビトに打ち勝ったのだ。
どうしても彼女を守る為に生きたい!
そんな彼の強い思いに、
マレビトは応えてくれたのだ。
そうして彼は、反魂呪で蘇った、
成長出来無い冷たい体の彼ではなく、
ちゃんと二十歳の大人の姿となり、
残りの生涯を全う出来る事になった。
その後、彼女の父の営む
茶屋の若旦那として、
彼女と共に幸せに暮らす事でしょう。
2017年3月11日土曜日
マジきゅんっ!ルネッサンス
これは芸術が魔法になる世界のお話。
優れた芸術家が創り出す作品からは、
魔法のキラキラした光が溢れ出し、
見た人々に感動を与える…そんな世界。
お母さんのようになりたい。
魔法芸術家(アルティスタ)
だった母に憧れる主人公は、
アルティスタを育てる星ノ森学園に
編入する事に。
星ノ森学園は、
沢山のアルティスタを
生み出している学校で、
中でもその年の最高の
アルティスタが選ばれるという
アルティスタプリンスと
アルティスタプリンセスは、
卒業後も世界的に活躍するような人ばかり。
母も生前星ノ森学園で
アルティスタプリンスに
選ばれていた事から、
彼女もアルティスタプリンスに
選ばれる事を夢見ていた。
けれど、彼女の創り出す生花からは、
魔法のキラキラの光は出て来ない。
それでも無事に編入する事が出来た彼女は、
編入早々星ノ森サマーフェスタと呼ばれる
文化祭のような行事の実行委員に選ばれる。
選ばれた実行委員の中から、
彼女は一人の男の子とペアを組む事になり、
彼と共に魔法芸術の腕を磨いて行く
…というようなお話。
-----
攻略キャラ
・一条寺帝歌(cv.梅原裕一郎さん)
・墨ノ宮葵(cv.KENNさん)
・帯刀凛太郎(cv.小野友樹さん)
・庵條瑠衣(cv.羽多野渉さん)
・土筆もね(cv.蒼井翔太さん)
・響奏音(cv.江口拓也さん)
-----
・墨ノ宮葵☆
※攻略した順番に記載させて頂いております。
☆はお気に入りキャラ
-----☆★☆-----
とても面白かったです。
KENNさんが演じられているという事で、
一番ないな…と思った葵くんから攻略した所、
物凄い彼にハマってしまって。
他の方の攻略が出来なくなりました。
それくらい色々ツボでした。
他のみんなも大好きなのですが、
お友達として側にいて、
二人の恋を応援してくれている感じが
とても良かったので。
他のみんなとはそんな関係で居たい(笑)
最初は絵の雰囲気が好みとは違うかな?
なんて思っていましたが、
実際にプレイしていると
寧ろ好きだと思うように。
スチルも綺麗でした。
アニメにもなっているからでしょうか?
エンドでアニメーションがあります!
これが凄いんですよ。
今までの恋愛イベントが、
一通りアニメで流れる感じが、
二人の今までを素敵に振り返る事が出来て。
とても感動しましたね。
エピローグもアニメーションで、
これも葵くんしか見れてないのですが、
物凄いときめきました。
アニメもありますので、
ゲームのネタバレには繋がるかと思いますが、
一度見てから購入検討されるのもありかも?
個人的にはとても好きな作品です。
葵くんという素敵な男の子を生み出してくれた
この作品に感謝の気持ちでいっぱいです。
オススメ度:★★★☆☆
個人的満足度:★★★★☆
優れた芸術家が創り出す作品からは、
魔法のキラキラした光が溢れ出し、
見た人々に感動を与える…そんな世界。
お母さんのようになりたい。
魔法芸術家(アルティスタ)
だった母に憧れる主人公は、
アルティスタを育てる星ノ森学園に
編入する事に。
星ノ森学園は、
沢山のアルティスタを
生み出している学校で、
中でもその年の最高の
アルティスタが選ばれるという
アルティスタプリンスと
アルティスタプリンセスは、
卒業後も世界的に活躍するような人ばかり。
母も生前星ノ森学園で
アルティスタプリンスに
選ばれていた事から、
彼女もアルティスタプリンスに
選ばれる事を夢見ていた。
けれど、彼女の創り出す生花からは、
魔法のキラキラの光は出て来ない。
それでも無事に編入する事が出来た彼女は、
編入早々星ノ森サマーフェスタと呼ばれる
文化祭のような行事の実行委員に選ばれる。
選ばれた実行委員の中から、
彼女は一人の男の子とペアを組む事になり、
彼と共に魔法芸術の腕を磨いて行く
…というようなお話。
-----
攻略キャラ
・一条寺帝歌(cv.梅原裕一郎さん)
・墨ノ宮葵(cv.KENNさん)
・帯刀凛太郎(cv.小野友樹さん)
・庵條瑠衣(cv.羽多野渉さん)
・土筆もね(cv.蒼井翔太さん)
・響奏音(cv.江口拓也さん)
-----
・墨ノ宮葵☆
※攻略した順番に記載させて頂いております。
☆はお気に入りキャラ
-----☆★☆-----
とても面白かったです。
KENNさんが演じられているという事で、
一番ないな…と思った葵くんから攻略した所、
物凄い彼にハマってしまって。
他の方の攻略が出来なくなりました。
それくらい色々ツボでした。
他のみんなも大好きなのですが、
お友達として側にいて、
二人の恋を応援してくれている感じが
とても良かったので。
他のみんなとはそんな関係で居たい(笑)
最初は絵の雰囲気が好みとは違うかな?
なんて思っていましたが、
実際にプレイしていると
寧ろ好きだと思うように。
スチルも綺麗でした。
アニメにもなっているからでしょうか?
エンドでアニメーションがあります!
これが凄いんですよ。
今までの恋愛イベントが、
一通りアニメで流れる感じが、
二人の今までを素敵に振り返る事が出来て。
とても感動しましたね。
エピローグもアニメーションで、
これも葵くんしか見れてないのですが、
物凄いときめきました。
アニメもありますので、
ゲームのネタバレには繋がるかと思いますが、
一度見てから購入検討されるのもありかも?
個人的にはとても好きな作品です。
葵くんという素敵な男の子を生み出してくれた
この作品に感謝の気持ちでいっぱいです。
オススメ度:★★★☆☆
個人的満足度:★★★★☆
2017年3月3日金曜日
ヴァルプルガの詩
忙しい母が離れて暮らしている事から、
兄と二人暮らしの主人公。
犬が苦手な彼女の学校までの道のりに、
放し飼いなのか野良犬なのか、
いつも犬が居て困っていた。
そんなある日の下校時に、
その犬を見掛けた彼女は、
飼い主に相談しようと、
後を追いかける。
そうして辿り着いた洋館で
出会った謎の青年。
自分の伴侶になれという
その青年から助けてくれたのが、
いつも困っていたあの二匹の犬だった。
その日を堺に、
その洋館で出会った謎の青年に
追われる主人公と、
そんな彼女を守ってくれる
二匹の犬だと思われていた狼。
青年が主人公に執着する理由は?
そして彼女の辿る運命は…?
-----
攻略キャラ
・謎の青年(cv.柿原徹也さん)
・大神虎丸(cv.小野友樹さん)
・大神龍丸(cv.小野賢章さん)
・泉蘇芳(cv.平川大輔さん)
-----
・大神龍丸☆
・大神虎丸
・謎の青年
※攻略した順番に記載させて頂いております。
☆はお気に入りのキャラです。
-----☆★☆-----
一人攻略出来てないですが、
凄い面白かったです。
暗めな印象でしたが、
学園生活はなかなか楽しく描いてくれていました。
スチルもドキドキするものが多く、
凄い良かったです。
双子はルートの流れが殆ど一緒で、
龍丸くんの事を知ってしまうと
虎丸くん攻略しづらいかな?
と思うので、攻略の際には、
虎丸くんを先に
攻略する方がいいかも知れません。
そして、動きのあるスチルがあったり、
龍丸くんのエンドとか、
アニメのように見えるほど、
動きを感じたりと、
工夫されてて凄く良かったです。
敵だと思っていた彼も、
彼のシナリオをプレイしたら
凄い良かったりと、
攻略させて頂いた3人とも
大変魅力的に描かれて居て、
本当に素敵でした。
また大人っぽい要素も、
ロゼさんを思わせるくらい
頑張ってくれてたのも、
個人的には高評価です。
声優さんも役にあっていて、
みなさん演技も素晴らしかったです!
攻略させて頂いた中での
好きキャラランキングは、
1.龍丸くん
2.謎の青年
3.虎丸くん
…と言う感じで、もう、
本当に龍丸くんはツボ過ぎました。
大好きです。
そんな素敵な龍丸くんを
生み出して下さったこの作品に感謝です!
ありがとうございました。
オススメ度:★★★★☆
個人的満足度:★★★★★
兄と二人暮らしの主人公。
犬が苦手な彼女の学校までの道のりに、
放し飼いなのか野良犬なのか、
いつも犬が居て困っていた。
そんなある日の下校時に、
その犬を見掛けた彼女は、
飼い主に相談しようと、
後を追いかける。
そうして辿り着いた洋館で
出会った謎の青年。
自分の伴侶になれという
その青年から助けてくれたのが、
いつも困っていたあの二匹の犬だった。
その日を堺に、
その洋館で出会った謎の青年に
追われる主人公と、
そんな彼女を守ってくれる
二匹の犬だと思われていた狼。
青年が主人公に執着する理由は?
そして彼女の辿る運命は…?
-----
攻略キャラ
・謎の青年(cv.柿原徹也さん)
・大神虎丸(cv.小野友樹さん)
・大神龍丸(cv.小野賢章さん)
・泉蘇芳(cv.平川大輔さん)
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・大神龍丸☆
・大神虎丸
・謎の青年
※攻略した順番に記載させて頂いております。
☆はお気に入りのキャラです。
-----☆★☆-----
一人攻略出来てないですが、
凄い面白かったです。
暗めな印象でしたが、
学園生活はなかなか楽しく描いてくれていました。
スチルもドキドキするものが多く、
凄い良かったです。
双子はルートの流れが殆ど一緒で、
龍丸くんの事を知ってしまうと
虎丸くん攻略しづらいかな?
と思うので、攻略の際には、
虎丸くんを先に
攻略する方がいいかも知れません。
そして、動きのあるスチルがあったり、
龍丸くんのエンドとか、
アニメのように見えるほど、
動きを感じたりと、
工夫されてて凄く良かったです。
敵だと思っていた彼も、
彼のシナリオをプレイしたら
凄い良かったりと、
攻略させて頂いた3人とも
大変魅力的に描かれて居て、
本当に素敵でした。
また大人っぽい要素も、
ロゼさんを思わせるくらい
頑張ってくれてたのも、
個人的には高評価です。
声優さんも役にあっていて、
みなさん演技も素晴らしかったです!
攻略させて頂いた中での
好きキャラランキングは、
1.龍丸くん
2.謎の青年
3.虎丸くん
…と言う感じで、もう、
本当に龍丸くんはツボ過ぎました。
大好きです。
そんな素敵な龍丸くんを
生み出して下さったこの作品に感謝です!
ありがとうございました。
オススメ度:★★★★☆
個人的満足度:★★★★★
2017年3月2日木曜日
ヴァルプルガの詩/大神虎丸
小野友樹さん演じる大神虎丸くんのネタバレ感想です。
-----☆★☆-----
禍に冒され、次第に弱って
死んでいった母さんの姿。
あの姿が今もこの目に焼き付いてる。
だから怖いんだ。
好きになればなるほど、
あいつを母さんと同じように、
死なせてしまう気がするから。
-----
それはまだトラもリュウも幼くて、
禍を払う力も持たなかった頃、
二人は狼の姿でこっそりと、
里に降りて一人の少女と出逢いました。
そうして彼女を
立ち入り禁止のあの洋館に誘った。
二人…トラはすぐ彼女と親しくなり、
おかあさんはお仕事で忙しくて。
お兄ちゃんが病院の日は
おばあちゃんも居なくて。
一人でイヤだったけど、
今は寂しくないよ、
わんわんが居てくれるから。
わんわんは大事なお友達だよ。
そう言った彼女。
だから彼は彼女を
大事な友だちだと思っていた。
あの頃からずっと
…それは変わることなく今も。
そうして洋館に誘った事で、
彼女はあの化物に狙われる事になり、
彼女の祖母は
さきのえやみに冒されてしまった。
だから彼は責任を感じていた。
彼女の事が気になっていた。
登校時公園でいつも
二匹の犬(狼姿の大神兄弟)が居たのも、
彼女を心配し、様子を見てくれていたから。
そんな彼女があの幼い日の事がキッカケで、
化物に狙われ、隠世の実を与えられ、
心臓に血脈を埋め込まれた事で、
人ならざるものとなってしまった。
そんな彼女に選ばれた事で、彼は長となり、
彼女を妻とした。
次期長候補という事で、
彼に言い寄る女は沢山居た事から、
彼は女性が苦手になった。
けれど彼女だけは違っていた。
それは幼いあの日に
大事な友だちだと思ったから
…まだ本当の気持ちに気づかない彼は、
その理由をそんな風に考えていた。
だから事あるごとに
「おまえは大事に友達だから」と口にする。
そのくせ、彼女が同じように
「友達だから」というと、
何故かイライラしてしまう。
なんだよ、友達って…と。
更には彼女が他の男、
牙や弟のリュウと話しているのも、
なんだか見ていて腹立たしい。
それもきっと
彼女が大事な友だちだからなんだ。
そんな風に思い込もうとしていた。
けれど、彼は勿論、彼女もまた、
共に過ごす時間の中で、
相手を友達以上に思っていた。
たったひとりの特別な人だと。
その事にリュウの助けにより
気づく事が出来た二人。
けれど、彼は心に決めていた事があった。
里の娘は嫁にとらない…と。
だって彼の母は里の娘だったから。
普通の人間は禍に弱く、
長の嫁なんて立場は、
普通の人間よりずっと
禍に触れやすい立場だから。
そのせいで早くに亡くなった母。
だから大切に思えば思う程、
そんな危険から
彼女を遠ざけたいと思ってしまう。
けれど、彼女は
謎の青年の血脈や隠世の実のおおかげで、
今では人ならざるものとなっしまったから。
そしてその事を
「トラと同じになれたみたいで嬉しい」
と言ってくれたから。
だから本当は期待していた。
あの化物を倒した後も、
彼女がその力を身に宿したままだったら、
禍に触れても危険は少ないし、
妻として傍に居て貰えるんじゃないかと。
けれど、期待通りにはならなかった。
戦いが終わった後、彼女の手の甲から、
あの化物につけらりたあざが消え、
与えられた力も消えてしまったから。
だから彼はおまえがが大切だ、大好きだ
…という事を告げた上で、
牛尾さんに頼んで
幼いあの日のように記憶を消してもらった。
彼女の中から共に戦ったあの日々を。
そうして嫁としての暮らしを終えた彼女は、
迎えに来てくれた兄と共に、家に戻り、
まだ避難勧告が出ているので、
母のもとで兄と三人で生活を始める事に。
学校が再開される時期に合わせ、
再び街に戻った彼女。
トラとの事は友達して記憶に残り、
あんなに大切で大好きで守りたかった思いは、
牛尾さんに消された記憶と共に、
封印されてしまっていた。
それでも学校で彼らに会える事を
とても楽しみにしていた彼女。
けれど再開された学校に
二人が登校する事はなく、
学校誰もが、
一緒に何度も禍の事で話し合った兄までもが、
大神兄弟の事を忘れていた。
まるで最初からそんな人など
存在していないかのように。
あぁ、もう戻るつもりはないんだ。
気づいた彼女は悲しくなってしまう。
そうして悲しい思いを抱えている日々の中、
彼女は気づいてしまった。
自分は彼を友達として
見ていたんじゃないという事に。
好きになっていたんだ…という事に。
それでも、みんなの記憶から
自分たちを消した事は、
彼らが戻らないという意志だから、
忘れようと思う彼女。
だけど忘れられるハズもなく、
他の人に告白されても断る彼女のもとに、
牙の巳斗が現れた。
巳斗に案内されて行った公園には
リュウが待っていた。
彼が力を貸してくれたおかげで、
再びトラに会う事が出来、
互いの気持ちを再確認。
化物を倒すという目的なんてなくても、
一緒に居たいと気持ちを重ねた二人。
その後、彼女の高校卒業を待った二年後、
二人は本当の夫婦に。
使命のためではなく、
互いに互いが必要だから、
共に歩む事を決めた二人。
長という立場は大変かもしれないけれど、
一度手放して
その辛さを思い知った二人だから、
きっとその手を離す事なく、
共に歩んでいく事でしょう。
-----☆★☆-----
禍に冒され、次第に弱って
死んでいった母さんの姿。
あの姿が今もこの目に焼き付いてる。
だから怖いんだ。
好きになればなるほど、
あいつを母さんと同じように、
死なせてしまう気がするから。
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それはまだトラもリュウも幼くて、
禍を払う力も持たなかった頃、
二人は狼の姿でこっそりと、
里に降りて一人の少女と出逢いました。
そうして彼女を
立ち入り禁止のあの洋館に誘った。
二人…トラはすぐ彼女と親しくなり、
おかあさんはお仕事で忙しくて。
お兄ちゃんが病院の日は
おばあちゃんも居なくて。
一人でイヤだったけど、
今は寂しくないよ、
わんわんが居てくれるから。
わんわんは大事なお友達だよ。
そう言った彼女。
だから彼は彼女を
大事な友だちだと思っていた。
あの頃からずっと
…それは変わることなく今も。
そうして洋館に誘った事で、
彼女はあの化物に狙われる事になり、
彼女の祖母は
さきのえやみに冒されてしまった。
だから彼は責任を感じていた。
彼女の事が気になっていた。
登校時公園でいつも
二匹の犬(狼姿の大神兄弟)が居たのも、
彼女を心配し、様子を見てくれていたから。
そんな彼女があの幼い日の事がキッカケで、
化物に狙われ、隠世の実を与えられ、
心臓に血脈を埋め込まれた事で、
人ならざるものとなってしまった。
そんな彼女に選ばれた事で、彼は長となり、
彼女を妻とした。
次期長候補という事で、
彼に言い寄る女は沢山居た事から、
彼は女性が苦手になった。
けれど彼女だけは違っていた。
それは幼いあの日に
大事な友だちだと思ったから
…まだ本当の気持ちに気づかない彼は、
その理由をそんな風に考えていた。
だから事あるごとに
「おまえは大事に友達だから」と口にする。
そのくせ、彼女が同じように
「友達だから」というと、
何故かイライラしてしまう。
なんだよ、友達って…と。
更には彼女が他の男、
牙や弟のリュウと話しているのも、
なんだか見ていて腹立たしい。
それもきっと
彼女が大事な友だちだからなんだ。
そんな風に思い込もうとしていた。
けれど、彼は勿論、彼女もまた、
共に過ごす時間の中で、
相手を友達以上に思っていた。
たったひとりの特別な人だと。
その事にリュウの助けにより
気づく事が出来た二人。
けれど、彼は心に決めていた事があった。
里の娘は嫁にとらない…と。
だって彼の母は里の娘だったから。
普通の人間は禍に弱く、
長の嫁なんて立場は、
普通の人間よりずっと
禍に触れやすい立場だから。
そのせいで早くに亡くなった母。
だから大切に思えば思う程、
そんな危険から
彼女を遠ざけたいと思ってしまう。
けれど、彼女は
謎の青年の血脈や隠世の実のおおかげで、
今では人ならざるものとなっしまったから。
そしてその事を
「トラと同じになれたみたいで嬉しい」
と言ってくれたから。
だから本当は期待していた。
あの化物を倒した後も、
彼女がその力を身に宿したままだったら、
禍に触れても危険は少ないし、
妻として傍に居て貰えるんじゃないかと。
けれど、期待通りにはならなかった。
戦いが終わった後、彼女の手の甲から、
あの化物につけらりたあざが消え、
与えられた力も消えてしまったから。
だから彼はおまえがが大切だ、大好きだ
…という事を告げた上で、
牛尾さんに頼んで
幼いあの日のように記憶を消してもらった。
彼女の中から共に戦ったあの日々を。
そうして嫁としての暮らしを終えた彼女は、
迎えに来てくれた兄と共に、家に戻り、
まだ避難勧告が出ているので、
母のもとで兄と三人で生活を始める事に。
学校が再開される時期に合わせ、
再び街に戻った彼女。
トラとの事は友達して記憶に残り、
あんなに大切で大好きで守りたかった思いは、
牛尾さんに消された記憶と共に、
封印されてしまっていた。
それでも学校で彼らに会える事を
とても楽しみにしていた彼女。
けれど再開された学校に
二人が登校する事はなく、
学校誰もが、
一緒に何度も禍の事で話し合った兄までもが、
大神兄弟の事を忘れていた。
まるで最初からそんな人など
存在していないかのように。
あぁ、もう戻るつもりはないんだ。
気づいた彼女は悲しくなってしまう。
そうして悲しい思いを抱えている日々の中、
彼女は気づいてしまった。
自分は彼を友達として
見ていたんじゃないという事に。
好きになっていたんだ…という事に。
それでも、みんなの記憶から
自分たちを消した事は、
彼らが戻らないという意志だから、
忘れようと思う彼女。
だけど忘れられるハズもなく、
他の人に告白されても断る彼女のもとに、
牙の巳斗が現れた。
巳斗に案内されて行った公園には
リュウが待っていた。
彼が力を貸してくれたおかげで、
再びトラに会う事が出来、
互いの気持ちを再確認。
化物を倒すという目的なんてなくても、
一緒に居たいと気持ちを重ねた二人。
その後、彼女の高校卒業を待った二年後、
二人は本当の夫婦に。
使命のためではなく、
互いに互いが必要だから、
共に歩む事を決めた二人。
長という立場は大変かもしれないけれど、
一度手放して
その辛さを思い知った二人だから、
きっとその手を離す事なく、
共に歩んでいく事でしょう。
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