磯姫の妖怪である主人公は、
高校二年生。
高過ぎる妖力を持て余し、
時折それを発散しないと
暴走してしまう為、
喧嘩に明け暮れる日々。
そんな喧嘩好きで
いたずら好きの彼女と、
それを取り巻く学校の
仲間たちとの物語。
-----
攻略キャラ
・式部密(cv.緑川光さん)
・日比谷京極(cv.遊佐浩二さん)
・和泉零次(cv.鳥海浩輔さん)
・遠野篤郎(cv.諏訪部順一さん)
・由良城閨悟(cv.浪川大輔さん)
-----
・由良城閨悟(ネタバレなし)
※攻略させて頂いた順番に記載させて頂いてます。
☆はお気に入りキャラです。
-----☆★☆-----
ロゼさんの作品という事で、
スチルが多く、
プレイしていて楽しかったです。
そして大人な展開も、
やぱりロゼさんならではで
素敵でした。
主人公が恋愛に
冷めているタイプというか、
ロゼさん、こういう子使うの
凄い上手なんですよね。
今回もそんな感じで、
付き合うキッカケも
好きだから…ではなかったり(笑)
体を重ねても、
二人の温度差は変わらない
…なんて描写があったりと、
なかなか大人な思考の
恋愛で楽しかったです。
本当にロゼさんの作品、
今後新作がないんだと思うと、
寂しくなりますね。
楽しかったです。
オススメ度:★★★☆☆
個人的満足度:★★★☆☆
2017年5月30日火曜日
2017年5月10日水曜日
百花百狼
188本目の乙女ゲーム。
D3Pさん、REDさんの
PSVita用ソフト。
-----
戦乱の世に、
互いを憎しみ合う
敵対関係にあった甲賀と伊賀。
所が織田信長による伊賀の乱により、
伊賀が滅ぼされた。
残った伊賀の者達は、
敵である甲賀に取り込まれる形に。
そうして甲賀の長と伊賀の長の妹が
互いの平和の象徴として結婚し、
二人の間に生まれた主人公。
年の近い者同士、
仲良く過ごしてはいるものの、
みんなは忍びの任務についてる中、
未だ任務をこなした事のない主人公。
彼女が焦りを感じる中、
突如届いた石田三成からの文。
その文により主人公達は京へと赴く。
初任務を仲間と協力し、
無事にこなしたと思われた彼女だったが、
そこで里の、仲間の、
そして彼女自身の運命を
大きく狂わせる大事件に巻き込まれて。
-----
攻略キャラ
・月下丸(cv.羽多野渉さん)
・黒雪(cv.下野紘さん)
・百地蝶治郎(cv.鳥海浩輔さん)
・服部半蔵(cv.津田健次郎さん)
・石川五右衛門(cv.緑川光さん)
-----
・月下丸
・黒雪
・服部半蔵
※攻略した順番に記載させて頂いてます。
☆はお気に入りキャラ。
-----☆★☆-----
とてもおもしろい作品でした。
D3Pさん、不評続きでしたが、
これは本当に良作だと思います。
悌太さんの絵の可愛い雰囲気に反して、
結構キツイ内容でした。
あぁ、忍びの世界なんだなと、
そんな内容がとても切なかったです。
でも、逆にその切なさが
とても良かったと思います。
キャラはみんな魅力的で、
サブキャラも良かったと思います。
個別のルートも、
本筋は同じものの、
キャラごとに色々と工夫されているので、
周回プレイもそんなに飽きてしまう事なく、
プレイする事が出来ました。
スチルも音楽もとても良かったです。
主人公も、ただ守られるだけでなく、
頑張る子なので、
大変好感が持てました。
ただ、主人公が混ざっている輪で
お話が進んでいる時に、
セリフの所の窓ではなく、
みんなの輪の中に
彼女の立ち絵がある事に驚いて、
最初そこに違和感を感じてしまいました。
でも、第三者視点でプレイされる方は、
逆にいいというポイントかも知れません。
ただ、私は自己投影して楽しむタイプなので、
立ち絵として向こうに彼女がいる事で、
主人公=自分と思いづらい感じにはなりました。
そんな印象を受けましたので、
私同様、自己投影して楽しみたいタイプの方は、
そこだけ注意してプレイされるといいかと。
それ以外は本当にとても良かったです。
本当は全員行けそうな勢いでしたが、
月下丸が誰のルートでもとても素敵で、
そんな彼を放置して、
他の方と恋に落ちるなんて、
これ以上は無理!…という思いから、
五右衛門さんを途中で断念してしまいました。
それくらい好きって思える月下丸と
出会わせてくれたこの作品に感謝です。
-----
好きキャラ
1.月下丸
2.半蔵さん
3.黒雪
ただ黒雪は選んであげないと
申し訳ない感じはあります(笑)
-----
オススメ度:★★★★☆
個人的満足度:★★★★☆
D3Pさん、REDさんの
PSVita用ソフト。
-----
戦乱の世に、
互いを憎しみ合う
敵対関係にあった甲賀と伊賀。
所が織田信長による伊賀の乱により、
伊賀が滅ぼされた。
残った伊賀の者達は、
敵である甲賀に取り込まれる形に。
そうして甲賀の長と伊賀の長の妹が
互いの平和の象徴として結婚し、
二人の間に生まれた主人公。
年の近い者同士、
仲良く過ごしてはいるものの、
みんなは忍びの任務についてる中、
未だ任務をこなした事のない主人公。
彼女が焦りを感じる中、
突如届いた石田三成からの文。
その文により主人公達は京へと赴く。
初任務を仲間と協力し、
無事にこなしたと思われた彼女だったが、
そこで里の、仲間の、
そして彼女自身の運命を
大きく狂わせる大事件に巻き込まれて。
-----
攻略キャラ
・月下丸(cv.羽多野渉さん)
・黒雪(cv.下野紘さん)
・百地蝶治郎(cv.鳥海浩輔さん)
・服部半蔵(cv.津田健次郎さん)
・石川五右衛門(cv.緑川光さん)
-----
・月下丸
・黒雪
・服部半蔵
※攻略した順番に記載させて頂いてます。
☆はお気に入りキャラ。
-----☆★☆-----
とてもおもしろい作品でした。
D3Pさん、不評続きでしたが、
これは本当に良作だと思います。
悌太さんの絵の可愛い雰囲気に反して、
結構キツイ内容でした。
あぁ、忍びの世界なんだなと、
そんな内容がとても切なかったです。
でも、逆にその切なさが
とても良かったと思います。
キャラはみんな魅力的で、
サブキャラも良かったと思います。
個別のルートも、
本筋は同じものの、
キャラごとに色々と工夫されているので、
周回プレイもそんなに飽きてしまう事なく、
プレイする事が出来ました。
スチルも音楽もとても良かったです。
主人公も、ただ守られるだけでなく、
頑張る子なので、
大変好感が持てました。
ただ、主人公が混ざっている輪で
お話が進んでいる時に、
セリフの所の窓ではなく、
みんなの輪の中に
彼女の立ち絵がある事に驚いて、
最初そこに違和感を感じてしまいました。
でも、第三者視点でプレイされる方は、
逆にいいというポイントかも知れません。
ただ、私は自己投影して楽しむタイプなので、
立ち絵として向こうに彼女がいる事で、
主人公=自分と思いづらい感じにはなりました。
そんな印象を受けましたので、
私同様、自己投影して楽しみたいタイプの方は、
そこだけ注意してプレイされるといいかと。
それ以外は本当にとても良かったです。
本当は全員行けそうな勢いでしたが、
月下丸が誰のルートでもとても素敵で、
そんな彼を放置して、
他の方と恋に落ちるなんて、
これ以上は無理!…という思いから、
五右衛門さんを途中で断念してしまいました。
それくらい好きって思える月下丸と
出会わせてくれたこの作品に感謝です。
-----
好きキャラ
1.月下丸
2.半蔵さん
3.黒雪
ただ黒雪は選んであげないと
申し訳ない感じはあります(笑)
-----
オススメ度:★★★★☆
個人的満足度:★★★★☆
2017年4月13日木曜日
黄昏時~怪談ロマンス~
逢魔時~怪談ロマンス~の続編。
人間の通う東乃高校は、
日が暮れとともに妖怪の高校となる。
そんな妖怪の高校に通う主人公達。
彼らの学校生活を中心に描かれた物語。
-----
攻略キャラ
・式部密(cv.緑川光さん)
・日比谷京極(cv.遊佐浩二さん)
・和泉零次(cv.鳥海浩輔さん)
・遠野篤郎(cv.諏訪部順一さん)
・由良城閨悟(cv.浪川大輔さん)
・飛浦萌葱(cv.吉野裕行さん)
・日比谷巳継(cv.日野聡さん)
-----
・飛浦萌葱
※攻略した順番に記載させて頂いております。
☆はお気に入りキャラ。
-----☆★☆-----
ロゼさんらしいなと思える作品でした。
前作のFD的な作りなのか、
大人要素が割り増してるように感じました。
攻略キャラに対して冷めていて、
容赦のないツッコミを
心の中でしている主人公が、
相変わらず面白かったです。
スチルも豊富で、スチルでの方が、
攻略キャラがかっこ良く
描かれているのも良かったです。
大人の事情もあるのかと思いますが、
他社の乙女ゲームも、
ロゼさんくらいスチルがあると楽しいのになぁ
…と思ってしまいます。
最初から攻略キャラに対しては
容赦ない感じなので、
全く好みじゃないかも?な飛浦さんも、
彼女の心の動きにつられ、好きかも?と、
思わせてくれるシナリオの展開も良かったです。
やっぱり好きです、ロゼさんの作品!
オススメ度:★★★☆☆
個人的満足度:★★★★☆
人間の通う東乃高校は、
日が暮れとともに妖怪の高校となる。
そんな妖怪の高校に通う主人公達。
彼らの学校生活を中心に描かれた物語。
-----
攻略キャラ
・式部密(cv.緑川光さん)
・日比谷京極(cv.遊佐浩二さん)
・和泉零次(cv.鳥海浩輔さん)
・遠野篤郎(cv.諏訪部順一さん)
・由良城閨悟(cv.浪川大輔さん)
・飛浦萌葱(cv.吉野裕行さん)
・日比谷巳継(cv.日野聡さん)
-----
・飛浦萌葱
※攻略した順番に記載させて頂いております。
☆はお気に入りキャラ。
-----☆★☆-----
ロゼさんらしいなと思える作品でした。
前作のFD的な作りなのか、
大人要素が割り増してるように感じました。
攻略キャラに対して冷めていて、
容赦のないツッコミを
心の中でしている主人公が、
相変わらず面白かったです。
スチルも豊富で、スチルでの方が、
攻略キャラがかっこ良く
描かれているのも良かったです。
大人の事情もあるのかと思いますが、
他社の乙女ゲームも、
ロゼさんくらいスチルがあると楽しいのになぁ
…と思ってしまいます。
最初から攻略キャラに対しては
容赦ない感じなので、
全く好みじゃないかも?な飛浦さんも、
彼女の心の動きにつられ、好きかも?と、
思わせてくれるシナリオの展開も良かったです。
やっぱり好きです、ロゼさんの作品!
オススメ度:★★★☆☆
個人的満足度:★★★★☆
2017年3月8日水曜日
7'sCarlet
174本目の乙女ゲーム。
オトメイトさんのPSVita用ソフト。
一年前の夏、主人公の兄は
奥音里へ行ったきり、
忽然と姿を消した。
迎えた翌年の夏。
未だ兄は見つからない。
そんな中、彼女の幼馴染のヒノが、
奥音里禁忌倶楽部
というサイトを見つけた。
そこには三日月型をした
田舎街奥音里にまつわる
謎や伝承について書かれていた。
そうしてそのサイトのオフ会が、
奥音里の風厘館で開かれる事となり、
ヒノと共に奥音里へ。
兄の失踪の謎を解くために。
所が彼女達が訪れた奥音里で、
今度は彼女たちが
事件に巻き込まれて………。
-----
攻略キャラ
・迦具土ヒノ(cv.島崎信長さん)
・甘梨イソラ(cv.柿原徹也さん)
・櫛奈雫トア(cv.森久保祥太郎さん)
・建比良ソウスケ(cv.沢城千春さん)
・叢雲ユヅキ(cv.三木眞一郎さん)
・ハナテ(cv.緑川光さん)
-----
・迦具土ヒノ☆(ネタバレなし)
・甘梨イソラ
・櫛奈雫トア/真相
・建比良ソウスケ
・叢雲ユヅキ☆
・ハナテ(真相)
※攻略した順番に記載させて頂いてます。
☆はお気に入りキャラ。
-----☆★☆-----
とても楽しめました。
ミステリー要素が気になり、
夢中で攻略させて頂きました。
ただ、乙女ゲームとしての
ときめきを求めると、
「何か違う?」と感じてしまう可能性も。
そういう意味で、
プレイする人を選ぶ作品かな?と思います。
私はミステリーが好きなので、
恋愛そっちのけで、
謎を知りたいという願望に
突き動かされるまま、
攻略させて頂きました。
ときめきよりも、
驚きとか感動が多いという印象。
感動するお話も大好きなので、
トアくんの真相とか泣かせて貰いました。
全員攻略後に開く、
ハナテさんの真相のルートも、
とても良かったです。
何より終わり方が素敵だったな…と。
勝手に未来に希望を持ってしまうような
素敵な終わり方だったと思います。
その庭のシーンへ繋がる伏線とかも、
凄くうまかったですね。
そしてシーンが切り替わる時に、
壁紙的なものが表示される作品は
今までも結構見たように思うのですが、
その時にロゴが動くというか。
その演出がすごいです!
後冒頭のバスのシーンとかも、
ゲームじゃないみたいで。
そこだけでもワクワク出来ました。
「かまいたち」とか好きだったり、
興味あるって方は、
きっと楽しめると思いますので、
挑戦してみて下さい。
後内容とは関係なのですが、
一番好きなヒノくんの
ネタバレのメモを失くした事が、
一番悲しかった出来事でした(笑)
-----
好きキャラランギング
1.ヒノくん
2.ユヅルさん
3.イソラくん
4.ハナテさん
5.ソウスケさん
6.トアくん
オススメ度:★★★☆☆
個人的満足度:★★★★★
オトメイトさんのPSVita用ソフト。
一年前の夏、主人公の兄は
奥音里へ行ったきり、
忽然と姿を消した。
迎えた翌年の夏。
未だ兄は見つからない。
そんな中、彼女の幼馴染のヒノが、
奥音里禁忌倶楽部
というサイトを見つけた。
そこには三日月型をした
田舎街奥音里にまつわる
謎や伝承について書かれていた。
そうしてそのサイトのオフ会が、
奥音里の風厘館で開かれる事となり、
ヒノと共に奥音里へ。
兄の失踪の謎を解くために。
所が彼女達が訪れた奥音里で、
今度は彼女たちが
事件に巻き込まれて………。
-----
攻略キャラ
・迦具土ヒノ(cv.島崎信長さん)
・甘梨イソラ(cv.柿原徹也さん)
・櫛奈雫トア(cv.森久保祥太郎さん)
・建比良ソウスケ(cv.沢城千春さん)
・叢雲ユヅキ(cv.三木眞一郎さん)
・ハナテ(cv.緑川光さん)
-----
・迦具土ヒノ☆(ネタバレなし)
・甘梨イソラ
・櫛奈雫トア/真相
・建比良ソウスケ
・叢雲ユヅキ☆
・ハナテ(真相)
※攻略した順番に記載させて頂いてます。
☆はお気に入りキャラ。
-----☆★☆-----
とても楽しめました。
ミステリー要素が気になり、
夢中で攻略させて頂きました。
ただ、乙女ゲームとしての
ときめきを求めると、
「何か違う?」と感じてしまう可能性も。
そういう意味で、
プレイする人を選ぶ作品かな?と思います。
私はミステリーが好きなので、
恋愛そっちのけで、
謎を知りたいという願望に
突き動かされるまま、
攻略させて頂きました。
ときめきよりも、
驚きとか感動が多いという印象。
感動するお話も大好きなので、
トアくんの真相とか泣かせて貰いました。
全員攻略後に開く、
ハナテさんの真相のルートも、
とても良かったです。
何より終わり方が素敵だったな…と。
勝手に未来に希望を持ってしまうような
素敵な終わり方だったと思います。
その庭のシーンへ繋がる伏線とかも、
凄くうまかったですね。
そしてシーンが切り替わる時に、
壁紙的なものが表示される作品は
今までも結構見たように思うのですが、
その時にロゴが動くというか。
その演出がすごいです!
後冒頭のバスのシーンとかも、
ゲームじゃないみたいで。
そこだけでもワクワク出来ました。
「かまいたち」とか好きだったり、
興味あるって方は、
きっと楽しめると思いますので、
挑戦してみて下さい。
後内容とは関係なのですが、
一番好きなヒノくんの
ネタバレのメモを失くした事が、
一番悲しかった出来事でした(笑)
-----
好きキャラランギング
1.ヒノくん
2.ユヅルさん
3.イソラくん
4.ハナテさん
5.ソウスケさん
6.トアくん
オススメ度:★★★☆☆
個人的満足度:★★★★★
2017年2月18日土曜日
7'sCarlet/真相/ハナテ
緑川光さん演じるハナテと真相の感想です。
-----☆★☆-----
だとしたらあの子と言う存在はなんなのだろう?
狩られるだけにあるというのか?
ただ長い時間を生きて
…いや、過ごして来た彼にとって、
彼女との出会いは特別なものだった。
-----
死神。
そう名乗った彼は屍者で、
もう長い年月を過ごして居た。
人の中には時に特別な魂を持つものが居て、
色素の薄い、写真に赤目で写る人は要注意。
あなたの魂は特別で、
屍者にとっては「エサ」となるから。
彼もその昔、
そのエサと呼ばれる人を狩った事から、
乾きから解放され、
もうどれくらいの月日が流れたのかも
分からない程の長い時間を過ごして居た。
だから、梅雨が明けて、
赤い紫姓草を見つけると、
狩るものと狩られるものを見物し、
それを唯一の楽しみとして居た。
そう、あの夏までは。
屍者の目に写るモノクロの世界の中で、
アルビノと呼ばれる色素の薄い彼女は、
キラキラと輝いて見える。
まるで屍者に自分が獲物であると
知らせるかのように。
そんな彼女が新しく訪れた屍者に狙われた時、
彼の胸はドクンドクン音を立てた。
あの子を助けなければ。
なぜだかそう思い、
衝動的に彼女に近づき、
更にはお節介に危険から身を守る
アドバイスまでしてしまった。
長い時の中で、
目立たずにひっそりと周りに溶け込むすべを
身につけて居たはずなのに。
彼女が絡むと放って置けなくなってしまった彼。
結局何度も危ない目にあう彼女を助け、
最終的には、
屍者ばかりでなく、
当時高校生だった月読に川へと突き落とされ、
殺されそうになった彼女を助けた時、
彼はあの街を離れた。
彼女を助け、共に生きようと。
長い時間の中、
人の記憶の曖昧さを利用し、
その記憶に入り込むすべを身につけて居た彼は、
五年も経つ頃には彼女の兄になって居た。
両親はもちろん、彼女も、
そして周りの人間全てが、
なんの違和感も持たずにそう認めるほどに。
そうして彼女を守りながら、
自分が満たされている事を感じた。
イワナガヒメの呪いでただ長い時を過ごし、
いつ終わるとも知れない時間の中で、
初めて知った幸福。
けれどある時彼は自分が弱っているのを感じ、
彼女の幼馴染のヒノを呼び出し、
自分は少しここを離れるから、
必ず彼女を守るようにと託した。
また戻るつもりだった。
けれど、長く奥音里を離れて居た彼は、
幸せに浸かり感覚が鈍って居たのだろう。
紫姓草の咲く谷で、
アッサリと屍葬組の餌食に。
捕らえられた彼は、
一年にも及ぶ拷問を受けたが、
途方もなく長い時間を過ごしている彼は、
人間には計り知れない程の
苦しみや悲しみを知っているから、
彼らの拷問など、どうと言う事もない。
けれど、彼の世話をして居た屍葬組のものから、
アルビノと言う言葉と彼女の名を聞いた時、
彼はまた胸のざわつきを覚えた。
ここは彼女にとっては危険な場所。
何としても助けなければ。
何としても守らなければ。
だから彼は軟禁された牢を脱出し、
彼女とコンタクトを取るべく風厘館へ。
そうしてこっそり置いた手紙は、
無事に彼女に届き、再会を果たした。
所が、当時から彼女を狙って居た月読が、
屍者となり、ここで彼女を狙って居た。
そうして彼は決意した。
紫姓草は自分と一心同体。
あの花が枯れたら、自分の命も尽きる。
すなわち、紫姓草がなくなれば、
自分も他の屍者も居なくなり、
恐らくその後屍者が蘇る事もないだろう。
彼女の事は愛おしくてたまらない。
ずっとそばに居たいし、
何があっても守りたい。
たとえそれが
自らの命を犠牲にすることだとしても。
だから、月読ともみ合って居た時に、
彼女に花を燃やせと頼んだのに、
彼女は出来ないと、
その願いを聞き届けてはくれなかった。
お兄ちゃんと一緒に居たい。
離れたくないと。
けれど、この花がある限り、
彼女は命ある限りエサとして生きる事になる。
だから守りたかった。
その時、泣いている彼女の背後から、
ヒノが現れた。
彼はヒノに花を燃やすよう頼んだ。
ヒノは彼の気持ちを汲み、
彼女に変わり紫姓草の花へとマッチを投げた。
花が燃えると同時に、
月読は紫の花びらと消え、
炎の中、彼だけが残る。
そうして彼は彼女への想いを告げて、
キスをした。
どうかここを出て生きて欲しいと。
想いは全てヒノに託したから。
ヒノもまた、彼の想いを受け取り、
谷から彼女を連れ出した。
忘れない、お兄ちゃんの事を絶対に。
彼が消滅すると同時に、
恐らく彼女の中から彼の記憶は消えてしまう。
そう知っている彼女は、
それでも忘れないと告げて、
愛しい人と別れた。
その後、自警団に保護される二人は、
今までの出来事を全て忘れ、
自分たちは山で迷ったと思って居た。
けれど、彼女は涙が止まらなかった。
何かはわからない。
けれどひどく大切なものを亡くしたと、
そんな消失感から。
兄の記憶を失った彼女は、
心に穴が空いたように感じながらも、
日常に戻った。
両親は相変わらず海外で、
家には彼女一人。
誰も居ないリビングに「行ってきます」
と告げると、「行ってらっしゃい」の声が。
誰も居ないリビング。
知らない声。
でも、なんだかとても懐かしい。
季節は夏。
庭には幼い頃に奥音里で
ソウスケに貰った紫の花、紫姓草が
一輪咲いて居た。
-----
紫姓草の咲く場所に、
特別な想いを残した屍者が蘇る。
愛する彼女の元に、
またいつか戻れる時が来るのかも知れない。
あの花がそこにあるのだから。
-----☆★☆-----
だとしたらあの子と言う存在はなんなのだろう?
狩られるだけにあるというのか?
ただ長い時間を生きて
…いや、過ごして来た彼にとって、
彼女との出会いは特別なものだった。
-----
死神。
そう名乗った彼は屍者で、
もう長い年月を過ごして居た。
人の中には時に特別な魂を持つものが居て、
色素の薄い、写真に赤目で写る人は要注意。
あなたの魂は特別で、
屍者にとっては「エサ」となるから。
彼もその昔、
そのエサと呼ばれる人を狩った事から、
乾きから解放され、
もうどれくらいの月日が流れたのかも
分からない程の長い時間を過ごして居た。
だから、梅雨が明けて、
赤い紫姓草を見つけると、
狩るものと狩られるものを見物し、
それを唯一の楽しみとして居た。
そう、あの夏までは。
屍者の目に写るモノクロの世界の中で、
アルビノと呼ばれる色素の薄い彼女は、
キラキラと輝いて見える。
まるで屍者に自分が獲物であると
知らせるかのように。
そんな彼女が新しく訪れた屍者に狙われた時、
彼の胸はドクンドクン音を立てた。
あの子を助けなければ。
なぜだかそう思い、
衝動的に彼女に近づき、
更にはお節介に危険から身を守る
アドバイスまでしてしまった。
長い時の中で、
目立たずにひっそりと周りに溶け込むすべを
身につけて居たはずなのに。
彼女が絡むと放って置けなくなってしまった彼。
結局何度も危ない目にあう彼女を助け、
最終的には、
屍者ばかりでなく、
当時高校生だった月読に川へと突き落とされ、
殺されそうになった彼女を助けた時、
彼はあの街を離れた。
彼女を助け、共に生きようと。
長い時間の中、
人の記憶の曖昧さを利用し、
その記憶に入り込むすべを身につけて居た彼は、
五年も経つ頃には彼女の兄になって居た。
両親はもちろん、彼女も、
そして周りの人間全てが、
なんの違和感も持たずにそう認めるほどに。
そうして彼女を守りながら、
自分が満たされている事を感じた。
イワナガヒメの呪いでただ長い時を過ごし、
いつ終わるとも知れない時間の中で、
初めて知った幸福。
けれどある時彼は自分が弱っているのを感じ、
彼女の幼馴染のヒノを呼び出し、
自分は少しここを離れるから、
必ず彼女を守るようにと託した。
また戻るつもりだった。
けれど、長く奥音里を離れて居た彼は、
幸せに浸かり感覚が鈍って居たのだろう。
紫姓草の咲く谷で、
アッサリと屍葬組の餌食に。
捕らえられた彼は、
一年にも及ぶ拷問を受けたが、
途方もなく長い時間を過ごしている彼は、
人間には計り知れない程の
苦しみや悲しみを知っているから、
彼らの拷問など、どうと言う事もない。
けれど、彼の世話をして居た屍葬組のものから、
アルビノと言う言葉と彼女の名を聞いた時、
彼はまた胸のざわつきを覚えた。
ここは彼女にとっては危険な場所。
何としても助けなければ。
何としても守らなければ。
だから彼は軟禁された牢を脱出し、
彼女とコンタクトを取るべく風厘館へ。
そうしてこっそり置いた手紙は、
無事に彼女に届き、再会を果たした。
所が、当時から彼女を狙って居た月読が、
屍者となり、ここで彼女を狙って居た。
そうして彼は決意した。
紫姓草は自分と一心同体。
あの花が枯れたら、自分の命も尽きる。
すなわち、紫姓草がなくなれば、
自分も他の屍者も居なくなり、
恐らくその後屍者が蘇る事もないだろう。
彼女の事は愛おしくてたまらない。
ずっとそばに居たいし、
何があっても守りたい。
たとえそれが
自らの命を犠牲にすることだとしても。
だから、月読ともみ合って居た時に、
彼女に花を燃やせと頼んだのに、
彼女は出来ないと、
その願いを聞き届けてはくれなかった。
お兄ちゃんと一緒に居たい。
離れたくないと。
けれど、この花がある限り、
彼女は命ある限りエサとして生きる事になる。
だから守りたかった。
その時、泣いている彼女の背後から、
ヒノが現れた。
彼はヒノに花を燃やすよう頼んだ。
ヒノは彼の気持ちを汲み、
彼女に変わり紫姓草の花へとマッチを投げた。
花が燃えると同時に、
月読は紫の花びらと消え、
炎の中、彼だけが残る。
そうして彼は彼女への想いを告げて、
キスをした。
どうかここを出て生きて欲しいと。
想いは全てヒノに託したから。
ヒノもまた、彼の想いを受け取り、
谷から彼女を連れ出した。
忘れない、お兄ちゃんの事を絶対に。
彼が消滅すると同時に、
恐らく彼女の中から彼の記憶は消えてしまう。
そう知っている彼女は、
それでも忘れないと告げて、
愛しい人と別れた。
その後、自警団に保護される二人は、
今までの出来事を全て忘れ、
自分たちは山で迷ったと思って居た。
けれど、彼女は涙が止まらなかった。
何かはわからない。
けれどひどく大切なものを亡くしたと、
そんな消失感から。
兄の記憶を失った彼女は、
心に穴が空いたように感じながらも、
日常に戻った。
両親は相変わらず海外で、
家には彼女一人。
誰も居ないリビングに「行ってきます」
と告げると、「行ってらっしゃい」の声が。
誰も居ないリビング。
知らない声。
でも、なんだかとても懐かしい。
季節は夏。
庭には幼い頃に奥音里で
ソウスケに貰った紫の花、紫姓草が
一輪咲いて居た。
-----
紫姓草の咲く場所に、
特別な想いを残した屍者が蘇る。
愛する彼女の元に、
またいつか戻れる時が来るのかも知れない。
あの花がそこにあるのだから。
登録:
投稿 (Atom)