小野友樹さん演じる大神虎丸くんのネタバレ感想です。
-----☆★☆-----
禍に冒され、次第に弱って
死んでいった母さんの姿。
あの姿が今もこの目に焼き付いてる。
だから怖いんだ。
好きになればなるほど、
あいつを母さんと同じように、
死なせてしまう気がするから。
-----
それはまだトラもリュウも幼くて、
禍を払う力も持たなかった頃、
二人は狼の姿でこっそりと、
里に降りて一人の少女と出逢いました。
そうして彼女を
立ち入り禁止のあの洋館に誘った。
二人…トラはすぐ彼女と親しくなり、
おかあさんはお仕事で忙しくて。
お兄ちゃんが病院の日は
おばあちゃんも居なくて。
一人でイヤだったけど、
今は寂しくないよ、
わんわんが居てくれるから。
わんわんは大事なお友達だよ。
そう言った彼女。
だから彼は彼女を
大事な友だちだと思っていた。
あの頃からずっと
…それは変わることなく今も。
そうして洋館に誘った事で、
彼女はあの化物に狙われる事になり、
彼女の祖母は
さきのえやみに冒されてしまった。
だから彼は責任を感じていた。
彼女の事が気になっていた。
登校時公園でいつも
二匹の犬(狼姿の大神兄弟)が居たのも、
彼女を心配し、様子を見てくれていたから。
そんな彼女があの幼い日の事がキッカケで、
化物に狙われ、隠世の実を与えられ、
心臓に血脈を埋め込まれた事で、
人ならざるものとなってしまった。
そんな彼女に選ばれた事で、彼は長となり、
彼女を妻とした。
次期長候補という事で、
彼に言い寄る女は沢山居た事から、
彼は女性が苦手になった。
けれど彼女だけは違っていた。
それは幼いあの日に
大事な友だちだと思ったから
…まだ本当の気持ちに気づかない彼は、
その理由をそんな風に考えていた。
だから事あるごとに
「おまえは大事に友達だから」と口にする。
そのくせ、彼女が同じように
「友達だから」というと、
何故かイライラしてしまう。
なんだよ、友達って…と。
更には彼女が他の男、
牙や弟のリュウと話しているのも、
なんだか見ていて腹立たしい。
それもきっと
彼女が大事な友だちだからなんだ。
そんな風に思い込もうとしていた。
けれど、彼は勿論、彼女もまた、
共に過ごす時間の中で、
相手を友達以上に思っていた。
たったひとりの特別な人だと。
その事にリュウの助けにより
気づく事が出来た二人。
けれど、彼は心に決めていた事があった。
里の娘は嫁にとらない…と。
だって彼の母は里の娘だったから。
普通の人間は禍に弱く、
長の嫁なんて立場は、
普通の人間よりずっと
禍に触れやすい立場だから。
そのせいで早くに亡くなった母。
だから大切に思えば思う程、
そんな危険から
彼女を遠ざけたいと思ってしまう。
けれど、彼女は
謎の青年の血脈や隠世の実のおおかげで、
今では人ならざるものとなっしまったから。
そしてその事を
「トラと同じになれたみたいで嬉しい」
と言ってくれたから。
だから本当は期待していた。
あの化物を倒した後も、
彼女がその力を身に宿したままだったら、
禍に触れても危険は少ないし、
妻として傍に居て貰えるんじゃないかと。
けれど、期待通りにはならなかった。
戦いが終わった後、彼女の手の甲から、
あの化物につけらりたあざが消え、
与えられた力も消えてしまったから。
だから彼はおまえがが大切だ、大好きだ
…という事を告げた上で、
牛尾さんに頼んで
幼いあの日のように記憶を消してもらった。
彼女の中から共に戦ったあの日々を。
そうして嫁としての暮らしを終えた彼女は、
迎えに来てくれた兄と共に、家に戻り、
まだ避難勧告が出ているので、
母のもとで兄と三人で生活を始める事に。
学校が再開される時期に合わせ、
再び街に戻った彼女。
トラとの事は友達して記憶に残り、
あんなに大切で大好きで守りたかった思いは、
牛尾さんに消された記憶と共に、
封印されてしまっていた。
それでも学校で彼らに会える事を
とても楽しみにしていた彼女。
けれど再開された学校に
二人が登校する事はなく、
学校誰もが、
一緒に何度も禍の事で話し合った兄までもが、
大神兄弟の事を忘れていた。
まるで最初からそんな人など
存在していないかのように。
あぁ、もう戻るつもりはないんだ。
気づいた彼女は悲しくなってしまう。
そうして悲しい思いを抱えている日々の中、
彼女は気づいてしまった。
自分は彼を友達として
見ていたんじゃないという事に。
好きになっていたんだ…という事に。
それでも、みんなの記憶から
自分たちを消した事は、
彼らが戻らないという意志だから、
忘れようと思う彼女。
だけど忘れられるハズもなく、
他の人に告白されても断る彼女のもとに、
牙の巳斗が現れた。
巳斗に案内されて行った公園には
リュウが待っていた。
彼が力を貸してくれたおかげで、
再びトラに会う事が出来、
互いの気持ちを再確認。
化物を倒すという目的なんてなくても、
一緒に居たいと気持ちを重ねた二人。
その後、彼女の高校卒業を待った二年後、
二人は本当の夫婦に。
使命のためではなく、
互いに互いが必要だから、
共に歩む事を決めた二人。
長という立場は大変かもしれないけれど、
一度手放して
その辛さを思い知った二人だから、
きっとその手を離す事なく、
共に歩んでいく事でしょう。
2017年3月2日木曜日
神々の悪戯
高校生活も残り一年を迎えた主人公は、
神社の娘に生まれ、
その神社が剣を祀っている事から、
幼少の頃より居合を学んでいた。
高校時代に打ち込んだ事と言えば
居合だけ。
特に勉強に励んた訳でもなく、
恋をした覚えもない。
そんな状況の今の自分が
進路として選ぶべき道はなんだろう?
迷ってしまった彼女は、
久しぶりに神社に祀られている剣を見て、
自分の心と向き合いたいと、
それが納められているいる倉庫へ。
久しぶりに足を踏み入れたそこで、
目的の剣の前に、
天叢雲剣と出会った彼女。
その天叢雲剣が彼女を
箱庭と呼ばれる神々の学び舎へと誘った。
そこはゼウスにより
人間界の学校を真似て作れらた場所で、
人との関わりに問題のある神々が
集められた場所。
そこで彼らは
人について学ばなければならない。
そんな神々が
人について学ぶ助けとなるように、
人間の代表として
剣に選ばれてしまった彼女。
期間は一年間。
その間に神々が人への理解を深め、
問題を解決する
手助けをしなければならなくなってしまった。
果たして彼女はその役目を無事に果たし、
再び平和な日常に
戻る事が出来るのでしょうか?
-----
攻略キャラ
・アポロン・アガナ・ベレア(cv.入野自由さん)
・ハデス・アイドネウス(cv.小野大輔さん)
・戸塚月人(cv.上村祐翔さん)
・戸塚尊(cv.豊永利行さん)
・バルドル・フリングホルニ(cv.神谷浩史さん)
・ロキ・レーヴァテイン(cv.細谷佳正さん)
・アヌビス・マアト(cv.梶裕貴さん)
・トト・カドゥケウス(cv.森川智之さん)
-----
・アポロン・アガナ・ベレア☆
・戸塚尊
・ロキ・レーヴァテイン
・アヌビス・マアト☆
※攻略した順番に掲載させて頂いております。
☆はお気に入りキャラ。
-----☆★☆-----
大好きな作品を
久々にプレイさせて頂きました。
以前は、アポロンが好き過ぎて、
他のキャラを攻略して居なかったので、
再度挑戦しましたが、
やってみて良かったです。
この作品は本当にみんなキャラが素敵で、
好き嫌いの激しい私でもも、
みんな好き!って思えました。
なので、もう少し頑張りたい気もしましたが、
やっぱりアポロンが好き(笑)
一人大好きになると、
なかなか他の人のルートが辛いんですよね。
そんな感じで
全員攻略とは行きませんでしたが、
アヌビスくんのルートで、
ジャケットでみんなが持っている
あの果実の事とかわかったり、
尊さんのルートでは、
天叢雲剣の事が触れられていたりと、
色々とわかった事もあり、
楽しかったですね。
作品の世界観にあった
美しい音楽も素敵ですし、
作中にキャラソンがBGMで出て来たり、
ENDが各キャラのキャラソンなのも
素敵だと思います。
オススメ度:★★★☆☆
個人的満足度:★★★★☆
神社の娘に生まれ、
その神社が剣を祀っている事から、
幼少の頃より居合を学んでいた。
高校時代に打ち込んだ事と言えば
居合だけ。
特に勉強に励んた訳でもなく、
恋をした覚えもない。
そんな状況の今の自分が
進路として選ぶべき道はなんだろう?
迷ってしまった彼女は、
久しぶりに神社に祀られている剣を見て、
自分の心と向き合いたいと、
それが納められているいる倉庫へ。
久しぶりに足を踏み入れたそこで、
目的の剣の前に、
天叢雲剣と出会った彼女。
その天叢雲剣が彼女を
箱庭と呼ばれる神々の学び舎へと誘った。
そこはゼウスにより
人間界の学校を真似て作れらた場所で、
人との関わりに問題のある神々が
集められた場所。
そこで彼らは
人について学ばなければならない。
そんな神々が
人について学ぶ助けとなるように、
人間の代表として
剣に選ばれてしまった彼女。
期間は一年間。
その間に神々が人への理解を深め、
問題を解決する
手助けをしなければならなくなってしまった。
果たして彼女はその役目を無事に果たし、
再び平和な日常に
戻る事が出来るのでしょうか?
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攻略キャラ
・アポロン・アガナ・ベレア(cv.入野自由さん)
・ハデス・アイドネウス(cv.小野大輔さん)
・戸塚月人(cv.上村祐翔さん)
・戸塚尊(cv.豊永利行さん)
・バルドル・フリングホルニ(cv.神谷浩史さん)
・ロキ・レーヴァテイン(cv.細谷佳正さん)
・アヌビス・マアト(cv.梶裕貴さん)
・トト・カドゥケウス(cv.森川智之さん)
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・アポロン・アガナ・ベレア☆
・戸塚尊
・ロキ・レーヴァテイン
・アヌビス・マアト☆
※攻略した順番に掲載させて頂いております。
☆はお気に入りキャラ。
-----☆★☆-----
大好きな作品を
久々にプレイさせて頂きました。
以前は、アポロンが好き過ぎて、
他のキャラを攻略して居なかったので、
再度挑戦しましたが、
やってみて良かったです。
この作品は本当にみんなキャラが素敵で、
好き嫌いの激しい私でもも、
みんな好き!って思えました。
なので、もう少し頑張りたい気もしましたが、
やっぱりアポロンが好き(笑)
一人大好きになると、
なかなか他の人のルートが辛いんですよね。
そんな感じで
全員攻略とは行きませんでしたが、
アヌビスくんのルートで、
ジャケットでみんなが持っている
あの果実の事とかわかったり、
尊さんのルートでは、
天叢雲剣の事が触れられていたりと、
色々とわかった事もあり、
楽しかったですね。
作品の世界観にあった
美しい音楽も素敵ですし、
作中にキャラソンがBGMで出て来たり、
ENDが各キャラのキャラソンなのも
素敵だと思います。
オススメ度:★★★☆☆
個人的満足度:★★★★☆
神々の悪戯/戸塚尊
豊永利行さん演じる戸塚尊さんのネタバレ感想です。
-----☆★☆-----
おまえが居てくれたからおれは、
諦めずにここまで来る事が出来たんだ。
-----
悪気があった訳じゃない。
故意で起きた訳でもない。
ただの事故だった。
けれど、その事故で
結果高天原の女神が命を落とした。
多分それは、彼のせいかも知れない。
おれが女神を殺したんだ。
そう自覚している彼は、
神々に償いたいと子供ながらも告げたのに。
誰もそれに取り合う事はなく、
乱暴者だ、あいつが居ると迷惑する…と、
彼の居場所を奪った。
そんな過去があるのに。
あの時とても悔いていたのに。
彼はまた繰り返した。
彼女が山道で
足を踏み外し落ちそうになった時、
助けなければ!と気持ちが逸り、
神化した彼は力の加減ができず、
彼女を助けたものの、骨折させてしまった。
人は弱くて脆い生き物。
ちゃんと頭では理解していたそれを、
あの時は必死で、失念してしまったから。
箱庭での神の力の使用を禁ずる。
ゼウスの決めた規則の1つ。
不可抗力ではあったものの、
その規則を破った彼は謹慎、
彼と彼女の所属する剣道部箱庭廃部に。
だから嫌なんだ。
えらい神ってのは、みんなこうだ。
勝手に決め付けて、
こっちの話を聞こうともしねぇ。
そうして彼はいつもの通り、
今回の事も人のせいに。
自分が悪いんじゃない。
自分を理解してくれない奴らが悪いんだ…と。
けれど、それは間違っている。
だから、同じことを繰り返すんだ…と、
彼女が全力で教えてくれた。
何度も何度も諦めずに。
そんな彼女のお陰で、
彼はゼウスの提示する試練を乗り越え、
再び学園に戻り、
無事に卒業を迎えるまでに成長。
弱いと思っていた人間だったけれど、
彼女を通して、
人間の中にある強さを知る事が出来た。
彼女はと言えば、
トト様より彼の世界に行けると聞き、
元の世界を捨て、愛する人の元へ。
-----☆★☆-----
何を書いても長い文章になってしまうのに、
これはビックリするくらい
短くまとまりました。
…というか、短すぎて、
どんな内容だったのかが、
読んで下さった方に伝わるのか心配な程(笑)
尊さんも素敵だったので、
もう少し分かりやすく
内容をお伝えしたかったのですが、
メモを失くしてしまい、
覚えている事だけで書いたら、
残念な結果に(笑)
続編をプレイする時には、
もう少し彼の良さが伝わるように、
しっかり書かせて頂きたいと思います。
-----☆★☆-----
おまえが居てくれたからおれは、
諦めずにここまで来る事が出来たんだ。
-----
悪気があった訳じゃない。
故意で起きた訳でもない。
ただの事故だった。
けれど、その事故で
結果高天原の女神が命を落とした。
多分それは、彼のせいかも知れない。
おれが女神を殺したんだ。
そう自覚している彼は、
神々に償いたいと子供ながらも告げたのに。
誰もそれに取り合う事はなく、
乱暴者だ、あいつが居ると迷惑する…と、
彼の居場所を奪った。
そんな過去があるのに。
あの時とても悔いていたのに。
彼はまた繰り返した。
彼女が山道で
足を踏み外し落ちそうになった時、
助けなければ!と気持ちが逸り、
神化した彼は力の加減ができず、
彼女を助けたものの、骨折させてしまった。
人は弱くて脆い生き物。
ちゃんと頭では理解していたそれを、
あの時は必死で、失念してしまったから。
箱庭での神の力の使用を禁ずる。
ゼウスの決めた規則の1つ。
不可抗力ではあったものの、
その規則を破った彼は謹慎、
彼と彼女の所属する剣道部箱庭廃部に。
だから嫌なんだ。
えらい神ってのは、みんなこうだ。
勝手に決め付けて、
こっちの話を聞こうともしねぇ。
そうして彼はいつもの通り、
今回の事も人のせいに。
自分が悪いんじゃない。
自分を理解してくれない奴らが悪いんだ…と。
けれど、それは間違っている。
だから、同じことを繰り返すんだ…と、
彼女が全力で教えてくれた。
何度も何度も諦めずに。
そんな彼女のお陰で、
彼はゼウスの提示する試練を乗り越え、
再び学園に戻り、
無事に卒業を迎えるまでに成長。
弱いと思っていた人間だったけれど、
彼女を通して、
人間の中にある強さを知る事が出来た。
彼女はと言えば、
トト様より彼の世界に行けると聞き、
元の世界を捨て、愛する人の元へ。
-----☆★☆-----
何を書いても長い文章になってしまうのに、
これはビックリするくらい
短くまとまりました。
…というか、短すぎて、
どんな内容だったのかが、
読んで下さった方に伝わるのか心配な程(笑)
尊さんも素敵だったので、
もう少し分かりやすく
内容をお伝えしたかったのですが、
メモを失くしてしまい、
覚えている事だけで書いたら、
残念な結果に(笑)
続編をプレイする時には、
もう少し彼の良さが伝わるように、
しっかり書かせて頂きたいと思います。
悠久のティアブレイド/シュド
石川界人さん演じるシュドの感想です。
-----☆★☆-----
今、やっとわかった。
どうしてギル団長でもなく、
アイナ主任でもなく、
オレがここにいるのかが。
きっとオレは君に返しに来たんだ。
昔のオレが、姫様から貰ったものを。
-----
3000年程昔の事。
古代文明では、
発達しすぎた技術が産んだ悲劇から、
自然のままに生きようという
考えが強くなった。
人類の黄金時代とも言われる時代で、
転換炉を使用し、
膨大なエネルギーを得ていたものの、
その悲劇「ナノマシン事変」により、
転換炉の建造方法が失われた。
それでも10基の転換炉が残り、
それを求めて人類は戦争を起こした。
その殆どを主人公の国
ユニオンが手に入れても尚、
争いは後を絶たなかった。
そんな中、シンガルだけが
禁止されている技術開発により、
強大な戦力を用い、
最終的にユニオンを始めとした
人類が滅ぼされた。
シンガルの指導者はAIのアルカディア。
彼の計画で、人々の意識を
サーバに取り込み、
そのデータを元に
何度も何度も再生出来る。
それが理想の未来のあり方
…という考えを掲げ、
人類を滅ぼした。
その頃、彼は疑似人類という、
見た目は人と変わりないけれど、
脳が生体コンピューターの
人造人間として生まれた。
疑似人類はその生体コンピューターに、
必要なデータをインストールされ、
人に変わる労働力して、
一年の教育期間を終えた後は、
それぞれの能力に合わせた
作業を割り振られる。
人手不足だったため、
彼は他の疑似人類よりも
短い教育期間で、
ユニオンで整備の仕事をする事に。
何度教わってもうまく行かず、
いつも上司に怒られてばかり。
だから彼は思っていた。
自分にはこの仕事は
向いていないのでは?と。
いつも何かが足りなくて。
これじゃないという思いばかり。
もし自分が戦闘に特化した
疑似人類だったなら、
憧れの神殿騎士団に入れたのに
…と思いながら。
そんなある日、
彼らは整備の仕事の特権を活かし、
練習用のティアブレイドに乗り込んで、
操縦テストをして遊んでいた。
そこを運が良かったのか悪かったのか、
神殿騎士団団長のギルにみられてしまう。
ギルは主人公の兄で、
ユニオンの英雄だった。
そうしてそのギルは、面白そうだから…と、
彼に模擬戦を挑んだ。
お前が5分持ちこたえたら、
今日の事は内緒にしておいてやる
…と条件をつけて。
余りに当たり前に言われたその言葉に、
彼は思わず言ってしまったのです。
「じゃあ、オレが勝った場合は…」と。
相手はユニオン1の騎士。
自分はなんて事を言っているのだろう?
彼が内心焦っている時に、
ギルは笑い、
たしかに君が勝った場合を決めないと
フェアじゃないな…と、
彼が勝ったら神殿騎士団に
入れてくれると約束してくれた。
そうして彼は決着のつく直前に、
ギルが彼女とアイナ主任に
呼ばれたとはいえ、
模擬戦に勝利。
その後、あの勝負は無効だろうと、
あの場に居た誰もが思っていたのに、
ある日彼はギルに呼び出された。
そうして神殿騎士団の団員に任命された。
ずっと憧れていた。
けれど、疑似人類は
割り振られる仕事に合わせ、
必要な能力をインストールされるものだから、
決してなる事は出来ないと思っていたのに。
そうして彼は神殿騎士の証の剣を与えられ、
SH-D0(エスエイチディーゼロ)の
製造番号ではなく、
団長の妹で姫である彼女から、
シュドという名前を貰った。
これでみんなを守ってね
…と剣を渡されながら。
その言葉に彼は
心が満たされるのを感じた。
そうだ、自分のやるべき事はこれなんだ。
命を掛けてみんなを守る事、
この自分に使命を与えてくれた姫を守る事。
それが自分の役割なんだ…と。
けれど、彼が騎士団に
迎え入れられて間もなく、
戦火は激しさを増した。
相手はデータを利用し、
次々と兵士を量産する。
倒しても倒しても全く数が減らないどころか、
増え続ける相手との戦いは熾烈を極めた。
そうしてユニオンの
最高指導者の息子のロウが、
ナノマシンを施され不老不死となり、
「人類の指導者」に任命された。
そうしてその時に、幼馴染の彼女は、
彼のパートナーとして選ばれた事から、
ナノマシンを施されて、
長い月日を彼と共に過ごす事に。
そうして二人を含めた全人類は、
ユニオンの最高技術で作られたシェルター、
ネオスフィアに乗り込み、
地下へと避難する事に。
その後、戦火が落ち着いた頃、
指導者として選ばれたロウの元、
再び平和へと向かう予定で。
ところが、そんな大きな計画が
敵に漏れない訳はなく、
シェルターに避難する日に、
大きな襲撃が。
そうして人類を避難させるために、
騎士団の疑似人類たちが
奮闘するもむなしく、
シンガルにより、人類は滅ぼされた。
無事に逃げられたかのように見えた
シェルター組の人類も、
内部に毒ガスをまかれ、
彼女を除く100万人が死亡した。
不老不死の施術を施された彼女は、
内蔵されたナノマシンにより、
修復再生された。
彼女が気づいたときには、
随分と長い時間が流れていて。
ネオスフィアの中には、
彼女と管理AIのクレイドルだけ。
シェルターに逃げ遅れた
ロウを探しながら、
彼女は一人で
100万人分の墓を掘り続けた。
1000年が過ぎようとした頃、
100万人分の墓を作り終え、
住民すべてを埋葬した彼女は、
未だ見つからない
ロウの事で絶望してしまった。
だって彼女には終わりがないから。
ただ同じ毎日を
もう1000年も繰り返した。
それでも今までは墓を作る仕事があった。
けれど、もうそれも終えてしまい、
唯一の希望のロウは
未だ発見出来ない。
そんな状況が彼女を追い詰めた。
悠久の時は
一人で過ごすにはあまりにも長く、
あまりにも辛いものだから。
耐えられなくなった彼女は、
ついに壊れてしまった。
そうして壊れた彼女は、
体内のナノマシンを暴走させて、
ネオスフィアを壊してしまうほと暴れ、
彼女とネオスフィアを守るためと、
一体だけ積み込まれた
人型兵器ティアブレイドにより、
なんとか暴走を止める事に成功。
しかし、壊れて暴れた彼女の体は、
もはや彼女ではなくなっていた。
そうして再生不可能な
状態になってしまった為、
クレイドルが彼女に機械の体を用意して、
再び彼女は蘇った。
暴走前に、全部忘れたいと、
そして死にたいと
何度も自傷行為を繰り返した彼女。
だからクレイドルは
彼女から記憶を消した。
彼女がここで壊れる事なく
生きて行けるようにと。
そうして過去の自分と
知らぬ間に別れを告げた彼女は、
新しい彼女として、クレイドルと
2000年もの時間を過ごしてきた。
変わらない毎日。
でも、それもいつもの事で、
そんな事も
気にならないようになってしまう程に。
けれど3000年もの
長い変化のない時間は、
二人の訪問者によって
大きく変えられた。
やって来たのはシュドとアタルヴァ。
アタルヴァは幼い頃から幽閉されて暮らし、
彼ら兄弟はその体に
途方もない長い年月の記憶を持つ。
ただひたすらに
誰かを求めてさまよう記憶。
その記憶の中で
探している相手が彼女だった。
兄によって導き出されたそれを頼りに、
教わった座標にたどり着きたくて、
シュドの育ての父を訪ねたアタルヴァ。
けれど、彼の育ての父は
肺の病で亡くなっていて、
最初は断った彼だったが、
根っからのお人好しの為、
彼を放置できず、
結局巻き込まれるように
共にネオスフィアへ。
そうして彼女と出会った。
かつて自分に生きる希望、
目的、使命をくれた
姫だと知らぬままに。
だからこれはきっと運命。
騎士団の全員の魂が囚われたあの時、
副団長が
彼の生体コンピューターの隙間に、
一つだけ命令を遺してくれたから。
その命令は彼が決めたもの。
あの日、姫様に貰ったあの言葉。
みんなを守ってね。
だから彼は「みんなを守る」を
遺す命令と決めた。
あの言葉に救われたから。
大切な言葉だったから。
そうしてお人好しのシュドとして、
3000年後の今存在し、
運命に導かれるように
再び出会った二人。
けれど、それと時を同じくし、
彼女が1000年も探し求めていた
ロウが現れたのだ。
見つけられなかった事に絶望し、
何度も死のうとしたあの時間。
すべての記憶をなくして今でも、
そのときの恐怖が残っているのか、
ロウが現れた事にひどく怯える彼女。
だから彼は思った。
守りたいと。
こんなに怯えている彼女を
オレが守らなきゃと。
そんな彼の彼女を守りたい気持ちに、
一体だけ残されたティアブレイドが応え、
彼をパイロットして迎えてくれた。
そうして突如指に指輪が現れたら、
その指輪が操縦方法を教えてくれて、
彼はロウたちを撤退させる事に成功。
そうして彼らが地上から来て、
現在の地上が
どんな状態なのかを聞いた彼女は、
クレイドルから自分なら
汚染された地上を浄化出来ると教えられ、
彼らと共に地上へいきたいと願った。
その浄化は、彼女のナノマシンの
修復機能を使用するもので、
地上のような大きなものに使ったら、
エネルギーを使い果たし
彼女の肉体が
消滅するとも知らないままに。
だから何度もクレイドルに反対されつつも、
彼らはネオスフィアで地上に出る為に、
力を合わせた。
そうして医療用再生ポットが動いた事で、
その中で死んでいたヤジュルが再生され、
彼の知識を活かし、ネオスフィアは
地上に行けるまでに回復。
けれど、当時も今も、
裏切り者はヤジュルだった。
議員としてユニオンに潜り込んでいた彼は、
アルカディアの手のものだった。
そうしてヤジュルの裏切りにより、
彼らは囚われの身に。
そんな中、アルカディアの目的は、
取り逃がした最後の人類である彼女を
ロウと二人のナノマシンを利用して、
互いを消滅される事で、
すべての人類のデータ化する事だった。
そしてロウはといえば、
長い時の中、
ひたすら彼女を探していたのは、
互いのナノマシンの力を使い、
彼女と共に
この長く苦しい時間を終わらせ
消滅する事。
ならば必要なのは自分ひとりだろう…と、
アタルヴァと彼を開放して欲しいと頼み、
彼女だけがネオスフィアに残され、
彼は自分の家のあるスラムへと戻された。
それでも諦められなかった。
彼だけでも生きて欲しいという
彼女の願いは分かっても、
彼女の居ない世界に
自分だけいきていても意味がない。
オレは彼女と生きたいんだ
…と気づいた彼に、
神殿騎士団の団員達の魂が応えてくれた。
そうして彼らは彼に見せてくれた。
3000年前に何があったのか?
彼はどこで何をしていたのかを。
すべてを思い出した彼は、
その時の姫様への想いだけでなく、
今の彼女を愛する気持ちを胸に、
騎士団の力で再びネオスフィアに。
その頃、彼女は
過去の彼女の体との融合が始まり、
それが終わると、借り物の体、
借り物の脳しか持たない今の彼女は、
この世から消失してしまう。
それでも愛する人を救えたのなら、
自分の行動には意味があると納得し、
ロウと消える覚悟だった。
けれど、彼が止めてくれた。
今の君が必要なんだ…と。
あの時、姫様に貰った
自分の生きる目的。
今度は君にそれを届けたかった。
だからお願い。
オレと一緒に行こう…
いや、オレと一緒に生きよう。
彼と生きたい。
わたしはわたしのままで。
そんな願いに過去の彼女が応えてくれた。
彼女の意識も体も消失する事なく、
過去の彼女が今の彼女に
上書きされる形で終わった融合。
見た目は今の彼女だけれど、
もう本当の体に戻っているから。
今ならナノマシンも正常に機動させられる。
彼女のその力と、
彼が取り戻した記憶により、
ティアブレイドは本来の力を発揮。
ナノマシンごとロウを取り込んだ
アルカディアの操るティアブレイドを
倒す事に成功した。
けれど、消える間際、
アルカディアはすべての転換炉が
壊れるように仕掛けていった為、
それが外に漏れたら
今度こそ地上は
終わってしまうという状態に。
回避する方法は一つ。
彼女のナノマシンを使う事。
けれど、すべての転換炉を
修復するには、
地上を浄化する以上の力を必要とする。
そう、つまりは彼女は
消えてしまうという事。
そんな事はさせられない。
オレにも出来る事はないのか?と、
彼女を助けようとする彼の想いと、
自分が犠牲になっても、
地上を守りたいという彼女の想い。
そんな二つの想いに
応えてくれた人が居た。
それが過去の彼女。
過去の彼女は、
ナノマシンごと彼女の体から出て、
自分の力で転換炉を修復し、
更には地上も浄化するという。
そんな事をしたら消えてしまう!
彼女は過去の彼女を止めた。
一人でそんなことさせられないと。
私達の時代の責任は私達が取ります。
それに私は一人じゃないから。
そういう過去の彼女は、
ロウと一緒だった。
更には騎士団のみんなの魂が、
過去の彼女に付き従った。
そうして過去の彼女が
そのナノマシンの力で、
彼らを救い、
壊れる寸前のネオスフィアから、
ティアブレイドで脱出した彼ら。
ただ、管理AIのクレイドルは、
メインフレームが大きいため、
外に持って出られないから…と、
そのままネオスフィアと共に消える事に。
雛は飛び立ったから。
もう親鳥の役目は終わり…と。
だって彼女はもうひとりじゃない。
彼女を支え、守ってくれる
彼が隣に居てくれるから。
-----
そうして過去の彼女により、
地上は浄化され、
肺を病んでいた彼の弟を始めとした、
地上の疑似人類たちは助けられた。
彼女はといえば、
過去の彼女が出て行く時に、
彼女を普通の人間の体にしてくれた為、
もう悠久の時に
苦しむ必要はなくなっていた。
ただ愛する人に寄り添い、
彼と同じ時を生きる事が出来る。
今はなんでも屋を手伝いながら、
彼の育ての親同様に、
身寄りのない子どもたちを育てる
孤児院みたいな事も始めた二人。
自由になった彼女のやりたい事、
それはこれからも孤児院の子供達の
お世話にする事。
過去の彼女が彼に与え、
彼が命がけで今の彼女に届けてくれた、
生きる目的、役割。
それを子供達に繋いでいきたいから。
-----
人は愚かだから、
また同じ事を繰り返し、
戦争が起こり平和な世界じゃ
なくなるかもしれない。
なら、繰り返せばいい。
何度でも何度でも。
そのたびにオレたちみたいなのが出て来て、
きっと止めてみせるから。
だって、想いは繋いで行くものだから。
ずっとずっと、
3000年前から繋がっていたように、
これから先の未来にも、
繋いで行く事が出来るハズだから。
-----☆★☆-----
今、やっとわかった。
どうしてギル団長でもなく、
アイナ主任でもなく、
オレがここにいるのかが。
きっとオレは君に返しに来たんだ。
昔のオレが、姫様から貰ったものを。
-----
3000年程昔の事。
古代文明では、
発達しすぎた技術が産んだ悲劇から、
自然のままに生きようという
考えが強くなった。
人類の黄金時代とも言われる時代で、
転換炉を使用し、
膨大なエネルギーを得ていたものの、
その悲劇「ナノマシン事変」により、
転換炉の建造方法が失われた。
それでも10基の転換炉が残り、
それを求めて人類は戦争を起こした。
その殆どを主人公の国
ユニオンが手に入れても尚、
争いは後を絶たなかった。
そんな中、シンガルだけが
禁止されている技術開発により、
強大な戦力を用い、
最終的にユニオンを始めとした
人類が滅ぼされた。
シンガルの指導者はAIのアルカディア。
彼の計画で、人々の意識を
サーバに取り込み、
そのデータを元に
何度も何度も再生出来る。
それが理想の未来のあり方
…という考えを掲げ、
人類を滅ぼした。
その頃、彼は疑似人類という、
見た目は人と変わりないけれど、
脳が生体コンピューターの
人造人間として生まれた。
疑似人類はその生体コンピューターに、
必要なデータをインストールされ、
人に変わる労働力して、
一年の教育期間を終えた後は、
それぞれの能力に合わせた
作業を割り振られる。
人手不足だったため、
彼は他の疑似人類よりも
短い教育期間で、
ユニオンで整備の仕事をする事に。
何度教わってもうまく行かず、
いつも上司に怒られてばかり。
だから彼は思っていた。
自分にはこの仕事は
向いていないのでは?と。
いつも何かが足りなくて。
これじゃないという思いばかり。
もし自分が戦闘に特化した
疑似人類だったなら、
憧れの神殿騎士団に入れたのに
…と思いながら。
そんなある日、
彼らは整備の仕事の特権を活かし、
練習用のティアブレイドに乗り込んで、
操縦テストをして遊んでいた。
そこを運が良かったのか悪かったのか、
神殿騎士団団長のギルにみられてしまう。
ギルは主人公の兄で、
ユニオンの英雄だった。
そうしてそのギルは、面白そうだから…と、
彼に模擬戦を挑んだ。
お前が5分持ちこたえたら、
今日の事は内緒にしておいてやる
…と条件をつけて。
余りに当たり前に言われたその言葉に、
彼は思わず言ってしまったのです。
「じゃあ、オレが勝った場合は…」と。
相手はユニオン1の騎士。
自分はなんて事を言っているのだろう?
彼が内心焦っている時に、
ギルは笑い、
たしかに君が勝った場合を決めないと
フェアじゃないな…と、
彼が勝ったら神殿騎士団に
入れてくれると約束してくれた。
そうして彼は決着のつく直前に、
ギルが彼女とアイナ主任に
呼ばれたとはいえ、
模擬戦に勝利。
その後、あの勝負は無効だろうと、
あの場に居た誰もが思っていたのに、
ある日彼はギルに呼び出された。
そうして神殿騎士団の団員に任命された。
ずっと憧れていた。
けれど、疑似人類は
割り振られる仕事に合わせ、
必要な能力をインストールされるものだから、
決してなる事は出来ないと思っていたのに。
そうして彼は神殿騎士の証の剣を与えられ、
SH-D0(エスエイチディーゼロ)の
製造番号ではなく、
団長の妹で姫である彼女から、
シュドという名前を貰った。
これでみんなを守ってね
…と剣を渡されながら。
その言葉に彼は
心が満たされるのを感じた。
そうだ、自分のやるべき事はこれなんだ。
命を掛けてみんなを守る事、
この自分に使命を与えてくれた姫を守る事。
それが自分の役割なんだ…と。
けれど、彼が騎士団に
迎え入れられて間もなく、
戦火は激しさを増した。
相手はデータを利用し、
次々と兵士を量産する。
倒しても倒しても全く数が減らないどころか、
増え続ける相手との戦いは熾烈を極めた。
そうしてユニオンの
最高指導者の息子のロウが、
ナノマシンを施され不老不死となり、
「人類の指導者」に任命された。
そうしてその時に、幼馴染の彼女は、
彼のパートナーとして選ばれた事から、
ナノマシンを施されて、
長い月日を彼と共に過ごす事に。
そうして二人を含めた全人類は、
ユニオンの最高技術で作られたシェルター、
ネオスフィアに乗り込み、
地下へと避難する事に。
その後、戦火が落ち着いた頃、
指導者として選ばれたロウの元、
再び平和へと向かう予定で。
ところが、そんな大きな計画が
敵に漏れない訳はなく、
シェルターに避難する日に、
大きな襲撃が。
そうして人類を避難させるために、
騎士団の疑似人類たちが
奮闘するもむなしく、
シンガルにより、人類は滅ぼされた。
無事に逃げられたかのように見えた
シェルター組の人類も、
内部に毒ガスをまかれ、
彼女を除く100万人が死亡した。
不老不死の施術を施された彼女は、
内蔵されたナノマシンにより、
修復再生された。
彼女が気づいたときには、
随分と長い時間が流れていて。
ネオスフィアの中には、
彼女と管理AIのクレイドルだけ。
シェルターに逃げ遅れた
ロウを探しながら、
彼女は一人で
100万人分の墓を掘り続けた。
1000年が過ぎようとした頃、
100万人分の墓を作り終え、
住民すべてを埋葬した彼女は、
未だ見つからない
ロウの事で絶望してしまった。
だって彼女には終わりがないから。
ただ同じ毎日を
もう1000年も繰り返した。
それでも今までは墓を作る仕事があった。
けれど、もうそれも終えてしまい、
唯一の希望のロウは
未だ発見出来ない。
そんな状況が彼女を追い詰めた。
悠久の時は
一人で過ごすにはあまりにも長く、
あまりにも辛いものだから。
耐えられなくなった彼女は、
ついに壊れてしまった。
そうして壊れた彼女は、
体内のナノマシンを暴走させて、
ネオスフィアを壊してしまうほと暴れ、
彼女とネオスフィアを守るためと、
一体だけ積み込まれた
人型兵器ティアブレイドにより、
なんとか暴走を止める事に成功。
しかし、壊れて暴れた彼女の体は、
もはや彼女ではなくなっていた。
そうして再生不可能な
状態になってしまった為、
クレイドルが彼女に機械の体を用意して、
再び彼女は蘇った。
暴走前に、全部忘れたいと、
そして死にたいと
何度も自傷行為を繰り返した彼女。
だからクレイドルは
彼女から記憶を消した。
彼女がここで壊れる事なく
生きて行けるようにと。
そうして過去の自分と
知らぬ間に別れを告げた彼女は、
新しい彼女として、クレイドルと
2000年もの時間を過ごしてきた。
変わらない毎日。
でも、それもいつもの事で、
そんな事も
気にならないようになってしまう程に。
けれど3000年もの
長い変化のない時間は、
二人の訪問者によって
大きく変えられた。
やって来たのはシュドとアタルヴァ。
アタルヴァは幼い頃から幽閉されて暮らし、
彼ら兄弟はその体に
途方もない長い年月の記憶を持つ。
ただひたすらに
誰かを求めてさまよう記憶。
その記憶の中で
探している相手が彼女だった。
兄によって導き出されたそれを頼りに、
教わった座標にたどり着きたくて、
シュドの育ての父を訪ねたアタルヴァ。
けれど、彼の育ての父は
肺の病で亡くなっていて、
最初は断った彼だったが、
根っからのお人好しの為、
彼を放置できず、
結局巻き込まれるように
共にネオスフィアへ。
そうして彼女と出会った。
かつて自分に生きる希望、
目的、使命をくれた
姫だと知らぬままに。
だからこれはきっと運命。
騎士団の全員の魂が囚われたあの時、
副団長が
彼の生体コンピューターの隙間に、
一つだけ命令を遺してくれたから。
その命令は彼が決めたもの。
あの日、姫様に貰ったあの言葉。
みんなを守ってね。
だから彼は「みんなを守る」を
遺す命令と決めた。
あの言葉に救われたから。
大切な言葉だったから。
そうしてお人好しのシュドとして、
3000年後の今存在し、
運命に導かれるように
再び出会った二人。
けれど、それと時を同じくし、
彼女が1000年も探し求めていた
ロウが現れたのだ。
見つけられなかった事に絶望し、
何度も死のうとしたあの時間。
すべての記憶をなくして今でも、
そのときの恐怖が残っているのか、
ロウが現れた事にひどく怯える彼女。
だから彼は思った。
守りたいと。
こんなに怯えている彼女を
オレが守らなきゃと。
そんな彼の彼女を守りたい気持ちに、
一体だけ残されたティアブレイドが応え、
彼をパイロットして迎えてくれた。
そうして突如指に指輪が現れたら、
その指輪が操縦方法を教えてくれて、
彼はロウたちを撤退させる事に成功。
そうして彼らが地上から来て、
現在の地上が
どんな状態なのかを聞いた彼女は、
クレイドルから自分なら
汚染された地上を浄化出来ると教えられ、
彼らと共に地上へいきたいと願った。
その浄化は、彼女のナノマシンの
修復機能を使用するもので、
地上のような大きなものに使ったら、
エネルギーを使い果たし
彼女の肉体が
消滅するとも知らないままに。
だから何度もクレイドルに反対されつつも、
彼らはネオスフィアで地上に出る為に、
力を合わせた。
そうして医療用再生ポットが動いた事で、
その中で死んでいたヤジュルが再生され、
彼の知識を活かし、ネオスフィアは
地上に行けるまでに回復。
けれど、当時も今も、
裏切り者はヤジュルだった。
議員としてユニオンに潜り込んでいた彼は、
アルカディアの手のものだった。
そうしてヤジュルの裏切りにより、
彼らは囚われの身に。
そんな中、アルカディアの目的は、
取り逃がした最後の人類である彼女を
ロウと二人のナノマシンを利用して、
互いを消滅される事で、
すべての人類のデータ化する事だった。
そしてロウはといえば、
長い時の中、
ひたすら彼女を探していたのは、
互いのナノマシンの力を使い、
彼女と共に
この長く苦しい時間を終わらせ
消滅する事。
ならば必要なのは自分ひとりだろう…と、
アタルヴァと彼を開放して欲しいと頼み、
彼女だけがネオスフィアに残され、
彼は自分の家のあるスラムへと戻された。
それでも諦められなかった。
彼だけでも生きて欲しいという
彼女の願いは分かっても、
彼女の居ない世界に
自分だけいきていても意味がない。
オレは彼女と生きたいんだ
…と気づいた彼に、
神殿騎士団の団員達の魂が応えてくれた。
そうして彼らは彼に見せてくれた。
3000年前に何があったのか?
彼はどこで何をしていたのかを。
すべてを思い出した彼は、
その時の姫様への想いだけでなく、
今の彼女を愛する気持ちを胸に、
騎士団の力で再びネオスフィアに。
その頃、彼女は
過去の彼女の体との融合が始まり、
それが終わると、借り物の体、
借り物の脳しか持たない今の彼女は、
この世から消失してしまう。
それでも愛する人を救えたのなら、
自分の行動には意味があると納得し、
ロウと消える覚悟だった。
けれど、彼が止めてくれた。
今の君が必要なんだ…と。
あの時、姫様に貰った
自分の生きる目的。
今度は君にそれを届けたかった。
だからお願い。
オレと一緒に行こう…
いや、オレと一緒に生きよう。
彼と生きたい。
わたしはわたしのままで。
そんな願いに過去の彼女が応えてくれた。
彼女の意識も体も消失する事なく、
過去の彼女が今の彼女に
上書きされる形で終わった融合。
見た目は今の彼女だけれど、
もう本当の体に戻っているから。
今ならナノマシンも正常に機動させられる。
彼女のその力と、
彼が取り戻した記憶により、
ティアブレイドは本来の力を発揮。
ナノマシンごとロウを取り込んだ
アルカディアの操るティアブレイドを
倒す事に成功した。
けれど、消える間際、
アルカディアはすべての転換炉が
壊れるように仕掛けていった為、
それが外に漏れたら
今度こそ地上は
終わってしまうという状態に。
回避する方法は一つ。
彼女のナノマシンを使う事。
けれど、すべての転換炉を
修復するには、
地上を浄化する以上の力を必要とする。
そう、つまりは彼女は
消えてしまうという事。
そんな事はさせられない。
オレにも出来る事はないのか?と、
彼女を助けようとする彼の想いと、
自分が犠牲になっても、
地上を守りたいという彼女の想い。
そんな二つの想いに
応えてくれた人が居た。
それが過去の彼女。
過去の彼女は、
ナノマシンごと彼女の体から出て、
自分の力で転換炉を修復し、
更には地上も浄化するという。
そんな事をしたら消えてしまう!
彼女は過去の彼女を止めた。
一人でそんなことさせられないと。
私達の時代の責任は私達が取ります。
それに私は一人じゃないから。
そういう過去の彼女は、
ロウと一緒だった。
更には騎士団のみんなの魂が、
過去の彼女に付き従った。
そうして過去の彼女が
そのナノマシンの力で、
彼らを救い、
壊れる寸前のネオスフィアから、
ティアブレイドで脱出した彼ら。
ただ、管理AIのクレイドルは、
メインフレームが大きいため、
外に持って出られないから…と、
そのままネオスフィアと共に消える事に。
雛は飛び立ったから。
もう親鳥の役目は終わり…と。
だって彼女はもうひとりじゃない。
彼女を支え、守ってくれる
彼が隣に居てくれるから。
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そうして過去の彼女により、
地上は浄化され、
肺を病んでいた彼の弟を始めとした、
地上の疑似人類たちは助けられた。
彼女はといえば、
過去の彼女が出て行く時に、
彼女を普通の人間の体にしてくれた為、
もう悠久の時に
苦しむ必要はなくなっていた。
ただ愛する人に寄り添い、
彼と同じ時を生きる事が出来る。
今はなんでも屋を手伝いながら、
彼の育ての親同様に、
身寄りのない子どもたちを育てる
孤児院みたいな事も始めた二人。
自由になった彼女のやりたい事、
それはこれからも孤児院の子供達の
お世話にする事。
過去の彼女が彼に与え、
彼が命がけで今の彼女に届けてくれた、
生きる目的、役割。
それを子供達に繋いでいきたいから。
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人は愚かだから、
また同じ事を繰り返し、
戦争が起こり平和な世界じゃ
なくなるかもしれない。
なら、繰り返せばいい。
何度でも何度でも。
そのたびにオレたちみたいなのが出て来て、
きっと止めてみせるから。
だって、想いは繋いで行くものだから。
ずっとずっと、
3000年前から繋がっていたように、
これから先の未来にも、
繋いで行く事が出来るハズだから。
2017年3月1日水曜日
おやかしごはん~おおもりっ!
父を亡くし、母と二人で
暮らしていた主人公の元に、
ある日、父方の祖母が現れる。
母の元を離れ、
祖母と過ごした幼い夏の日。
あやかしと人が共存するという
紅葉村での日々は、
彼女に大きな変化と素敵な思い出をくれた。
そうしていつかまた
会いに行くと約束したまま、
彼女はもう高校生に。
そんなある日、
彼女を女手一つで育ててくれた母が、
突然亡くなった。
父は居ない、母も居ない。
あの日迎えに来てくれた
祖母も他界している。
ついにひとりぼっちに
なってしまった彼女の元に、
あの夏、祖母と共に、
彼女においしいごはんと
素敵な思い出をくれた妖狐が現れる。
亡き祖母の家を改装してごはん処を営む彼が、
引き取り手のない彼女を迎えてくれた。
おいしいごはん食べれば、みんな幸せ。
あの日祖母が教えてくれた言葉の通り、
久しぶりに大勢で囲む食卓に
幸せを感じる主人公。
ひとりぼっちになった彼女に出来た、
あやかしばかりの新しい家族。
そこで暮らしの中、
彼女が見つけた恋の行方と、
狂い咲いた桜の謎とは………?
-----
攻略キャラ
・犬嶌謡(cv.下野紘さん)
・犬嶌詠(cv.梶裕貴さん)
・伊吹萩之介(cv.水島大宙さん)
・花蘇芳(cv.杉山紀彰さん)
・芹ヶ野真夏(cv.興津和幸さん)
・木邑浅葱(cv.石田彰さん)
-----
・犬嶌詠☆
・芹ヶ野真夏
・犬嶌謡
・伊吹萩之介
・木邑浅葱
※攻略させて頂いた順番に記載させて頂きました。
☆はお気に入りキャラ。
-----☆★☆-----
凄く良かったです。
大好きになれるキャラがいれば、
それだけでも満足してしまうタイプなのに、
キャラは素敵だし、シナリオも良かったです。
この所、乙女ゲームやると、
楽しさよりすぐ疲れを感じるようになり、
もう乙女ゲームじゃときめけないのか?と、
そんな不安も感じていたのですが、
この作品では、ときめきましたし、感動しました!
選択肢の数の割に、
シナリオは結構しっかり長めなので、
スチルがもう少しあってもいいかな?と思ったりも。
ちびキャラのスチルとか、凄い可愛いのですが、
今凄い素敵な事になってるみたいだから、
ぜひスチルで見せて欲しいって所が
何箇所もあったので、
ちびキャラよりも
そっちに欲しかったかな?と思いました。
選択肢と選択肢の間が長めなので、
周回プレイの時に、
スキップが大変かも知れません。
ジャンプがあると使いやすかったかと思います。
それ以外は、もう本当に素晴らしい作品です。
キャラもみんな素敵で、
声優さんもキャラにあっていましたし、
演技も皆さん素晴らしかったです。
浅葱くんの所でも書かせて頂きましたが、
周回プレイに意味を持たせてくれたシナリオ展開も、
凄いなって思いました。
そういう意味でも感動しましたね!
このシナリオ凄いって。
そしてこんな風に終わられたら、
もう続き気になって仕方ないよ!
な終わり方も憎いです(笑)
一人だけ疲れて
強制スキップしちゃって申し訳ないですが、
攻略させて頂いたキャラの好きキャラ順位は、
1.詠くん
2.浅葱くん
3.謡くん
4.伊吹くん
5.真夏さん
でも、本当に圧倒的に詠くんが好きです(笑)
他のキャラの
攻略の妨げになりまくってくれました(笑)
内容も素晴らしかったですが、
詠くんと出会わせてくれたこの作品に感謝です!
オススメ度:★★★★★
個人的満足度:★★★★★
暮らしていた主人公の元に、
ある日、父方の祖母が現れる。
母の元を離れ、
祖母と過ごした幼い夏の日。
あやかしと人が共存するという
紅葉村での日々は、
彼女に大きな変化と素敵な思い出をくれた。
そうしていつかまた
会いに行くと約束したまま、
彼女はもう高校生に。
そんなある日、
彼女を女手一つで育ててくれた母が、
突然亡くなった。
父は居ない、母も居ない。
あの日迎えに来てくれた
祖母も他界している。
ついにひとりぼっちに
なってしまった彼女の元に、
あの夏、祖母と共に、
彼女においしいごはんと
素敵な思い出をくれた妖狐が現れる。
亡き祖母の家を改装してごはん処を営む彼が、
引き取り手のない彼女を迎えてくれた。
おいしいごはん食べれば、みんな幸せ。
あの日祖母が教えてくれた言葉の通り、
久しぶりに大勢で囲む食卓に
幸せを感じる主人公。
ひとりぼっちになった彼女に出来た、
あやかしばかりの新しい家族。
そこで暮らしの中、
彼女が見つけた恋の行方と、
狂い咲いた桜の謎とは………?
-----
攻略キャラ
・犬嶌謡(cv.下野紘さん)
・犬嶌詠(cv.梶裕貴さん)
・伊吹萩之介(cv.水島大宙さん)
・花蘇芳(cv.杉山紀彰さん)
・芹ヶ野真夏(cv.興津和幸さん)
・木邑浅葱(cv.石田彰さん)
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・犬嶌詠☆
・芹ヶ野真夏
・犬嶌謡
・伊吹萩之介
・木邑浅葱
※攻略させて頂いた順番に記載させて頂きました。
☆はお気に入りキャラ。
-----☆★☆-----
凄く良かったです。
大好きになれるキャラがいれば、
それだけでも満足してしまうタイプなのに、
キャラは素敵だし、シナリオも良かったです。
この所、乙女ゲームやると、
楽しさよりすぐ疲れを感じるようになり、
もう乙女ゲームじゃときめけないのか?と、
そんな不安も感じていたのですが、
この作品では、ときめきましたし、感動しました!
選択肢の数の割に、
シナリオは結構しっかり長めなので、
スチルがもう少しあってもいいかな?と思ったりも。
ちびキャラのスチルとか、凄い可愛いのですが、
今凄い素敵な事になってるみたいだから、
ぜひスチルで見せて欲しいって所が
何箇所もあったので、
ちびキャラよりも
そっちに欲しかったかな?と思いました。
選択肢と選択肢の間が長めなので、
周回プレイの時に、
スキップが大変かも知れません。
ジャンプがあると使いやすかったかと思います。
それ以外は、もう本当に素晴らしい作品です。
キャラもみんな素敵で、
声優さんもキャラにあっていましたし、
演技も皆さん素晴らしかったです。
浅葱くんの所でも書かせて頂きましたが、
周回プレイに意味を持たせてくれたシナリオ展開も、
凄いなって思いました。
そういう意味でも感動しましたね!
このシナリオ凄いって。
そしてこんな風に終わられたら、
もう続き気になって仕方ないよ!
な終わり方も憎いです(笑)
一人だけ疲れて
強制スキップしちゃって申し訳ないですが、
攻略させて頂いたキャラの好きキャラ順位は、
1.詠くん
2.浅葱くん
3.謡くん
4.伊吹くん
5.真夏さん
でも、本当に圧倒的に詠くんが好きです(笑)
他のキャラの
攻略の妨げになりまくってくれました(笑)
内容も素晴らしかったですが、
詠くんと出会わせてくれたこの作品に感謝です!
オススメ度:★★★★★
個人的満足度:★★★★★
2017年2月27日月曜日
ヴァルプルガの詩/大神龍丸
小野賢章さん演じる犬神龍丸の感想です。
-----☆★☆-----
あの時、君がトラじゃなく
ボクを選んでくれた事、
凄く嬉しかったんだ。
それだけで報われた気がした。
-----
ずっとコンプレックスだったから。
力の強いものしか
生き残る事が出来ない一族の中で、
大した力もない自分が、
兄のトラのおかげで、
おまけみたいに長の名代になってる事が。
いつだってトラには敵わなかった。
長候補だと見込まれている
攻撃力の強いトラに対し、
彼は治癒能力に長けていて。
でも、それは彼らの使命である
禍を払う事には使えない。
役に立たない力。
力の弱いものは
一族の中に居る事が許されず、
力を封じられ、
人狼ではなくただの狼として放たれる。
群れを持たない、
狼として暮らした事のないものが、
一人山の中に放たれて
生きて行けるハズなどないのに。
だからいつも怯えていた。
いつか自分も必要ないと、
一族の中から追い出されるのでは?と。
高い治癒能力を持ちながらも、
その力を使う度、夜は熱にうなされる日々。
けど、誰にも言えなかった。
だって自分はただでさえも役立たずなのに、
その上熱の事を知られたら、
出来損ないとみなされて、
追い出されてしまうかも知れなかったから。
けれど、守る対象である彼女に、
そんな弱い部分を見られてしまった事から、
おかしくなってしまった。
イヤ、本当はそうじゃないのかも知れない。
もっと前からだったのかもしれない。
小さい頃、出会ったあの日から、
ボクは彼女が好きだったのかも知れない。
-----
隠世からやってきた化物。
禍を撒き散らすそれを
追い払う事が大神一族の使命。
そしてその化物は
なぜか彼女に執着しているため、
必然的に
彼女を守る事になったリュウとトラ。
ある日、執拗に彼女を追い回す化物が、
彼女に自分の血脈を与え、
隠世に唯一なる貴重な実を食べさせた。
ざくろに似たそれは、
人が口にすれば不老不死になり、
人狼の彼らが口にすると、
その力を強化するという。
そうして与えられた彼女は
普通の人間から、次第にあの化物
…謎の青年と同じものに
作り変えられて行った。
そんな彼女の周りには、
彼女を狙う禍が現れ、
その禍に触れた人々が体調を崩し、
学級閉鎖、休校…と、
最終的には市から
避難勧告が出される程の騒ぎに。
禍に触れると、異形となる彼女は、
隠世の者にとって、
格好の餌となってしまったため、
被害が広がると共に、
大神一族の屋敷に匿われる事に。
何度か泊めてもらった事のあるそこに、
今度は嫁候補という形で
お世話になる事になった彼女。
そうして先代は彼女に告げた。
トラかリュウか、
長にふさわしいと思うものを選びなさい。
…と。
実を体内に宿し、
あの青年の血脈が
心臓に植え付けられている彼女の血は、
それだけで彼ら一族の力になる。
けれどその血を与えられたものは、
血に魅せられたかのように狂い、
理性を失くし、
貪り尽くしてしまうかも知れない。
彼女にとってはとても危険な選択。
それでも彼ら双子を信頼しているから。
今まで沢山守ってもらったから、
自分で役に立てる事があるのならと、
嫁として大神一族のお世話になる事を決意。
-----
その時もトラが選ばれるだろうと思った。
誰もがトラが長にふさわしいと
思っていたから。
そしてトラ自身もそれを望んでいたから。
長に全く興味の無かった彼。
けれど、事情が変わってしまった。
だって彼女が長の嫁となるのだから。
だからトラが選ばれる、
トラがふさわしいと思う心の片隅で、
自分が選ばれたいという気持ちがあった。
そうして彼女に選ばれた時、
本当に嬉しかった。
だって、自分という存在を
認められた気がしたから。
彼女に、ずっと小さい頃から
好きだった彼女に。
-----
そうして彼女の血を与えられた事で、
今まで霧を出す事と治癒の能力とは
別に使われていたけれど、
霧に治癒の力を宿す事が出来るように。
すなわち、その霧の中で戦うのなら、
自分の味方たちは、
無敵状態で居られる事になる。
傷を与えられても、
霧によりすぐ回復させる事が出来るから。
とても敵うハズなどないと思っていた化物。
けれど、この霧の中で
トラの攻撃力を使えば勝てるかもしれない。
そうして長となった
リュウの指示で最終決戦が。
自分が霧を発するから、
トラを中心に牙が攻撃するという作戦。
けれど、元から力を使うと熱を出す彼。
今回の戦いであの化物を倒すためにかかる時間、
その時間の間中霧を持続させる事は相当な負担。
だから彼は考えていた。
この戦いで死んでしまうだろうと。
そうして詳しい理由を話す事なく、
双子の兄に決戦後に長を譲る事を発表し、
挑んだ戦い。
リュウの霧と、
機転のおかげで無事に化物を撃退した大神一族。
けれど、その戦いの一番の功労者であるリュウは、
戦いが終わった直後倒れてしまった。
彼女の血には力があった。
だから彼を助けるためなら、
自分の血を与えたい
…そう申し出たけれど、
化物自体が消滅した事により、
彼女の血液に特別な力は
もうなくなってしまっていた。
助けられない、何も出来ない。
大切な人が死んでしまうかも知れないのに。
そんな中、
ただ傍に寄り添う事しか出来ない彼女。
それでも彼が好きだから、
死なないでと強く願い、
その唇に自らのそれを押し当てると、
彼が目を開いた。
そうして生きている事に驚いた彼でしたが、
「良かった。
まだ君に言ってない事があったから」と呟き、
小さい頃からずっと、君が好きだよ…と、
その一言を告げて、再び目を閉じてしまった。
目を閉じた彼からは、鼓動が感じられず、
ただ愛する人を失ったと涙する彼女。
-----
所がその後、奇跡的に一命を取り留めた彼。
けれど、彼の中から人狼としての力は消え、
予定通り兄のトラが長の座につき、
力を失った彼は、
里に降りて一人暮らしをしながら、
再び彼女と同じ学校に通う事に。
あの時は嫁として大神一族の元に行った彼女。
でも、今はただの恋人同士の二人は、
普通の高校生らしく、
恋愛を楽しんで過ごせるように。
人狼としての力は失ったけど、
一番欲しかったものは手に入ったから。
寧ろこれで良かったのかも知れない。
ボクも君と同じ者になる事ができたんだから。
そんな風に思える彼は、
今ではただの恋人になってしまった彼女を、
いずれ本当に嫁として
迎えるつもりで頑張っている途中。
そう遠くない未来、本当に夫婦となって、
きっとしあわせな家庭を築く事でしょう。
-----☆★☆-----
あの時、君がトラじゃなく
ボクを選んでくれた事、
凄く嬉しかったんだ。
それだけで報われた気がした。
-----
ずっとコンプレックスだったから。
力の強いものしか
生き残る事が出来ない一族の中で、
大した力もない自分が、
兄のトラのおかげで、
おまけみたいに長の名代になってる事が。
いつだってトラには敵わなかった。
長候補だと見込まれている
攻撃力の強いトラに対し、
彼は治癒能力に長けていて。
でも、それは彼らの使命である
禍を払う事には使えない。
役に立たない力。
力の弱いものは
一族の中に居る事が許されず、
力を封じられ、
人狼ではなくただの狼として放たれる。
群れを持たない、
狼として暮らした事のないものが、
一人山の中に放たれて
生きて行けるハズなどないのに。
だからいつも怯えていた。
いつか自分も必要ないと、
一族の中から追い出されるのでは?と。
高い治癒能力を持ちながらも、
その力を使う度、夜は熱にうなされる日々。
けど、誰にも言えなかった。
だって自分はただでさえも役立たずなのに、
その上熱の事を知られたら、
出来損ないとみなされて、
追い出されてしまうかも知れなかったから。
けれど、守る対象である彼女に、
そんな弱い部分を見られてしまった事から、
おかしくなってしまった。
イヤ、本当はそうじゃないのかも知れない。
もっと前からだったのかもしれない。
小さい頃、出会ったあの日から、
ボクは彼女が好きだったのかも知れない。
-----
隠世からやってきた化物。
禍を撒き散らすそれを
追い払う事が大神一族の使命。
そしてその化物は
なぜか彼女に執着しているため、
必然的に
彼女を守る事になったリュウとトラ。
ある日、執拗に彼女を追い回す化物が、
彼女に自分の血脈を与え、
隠世に唯一なる貴重な実を食べさせた。
ざくろに似たそれは、
人が口にすれば不老不死になり、
人狼の彼らが口にすると、
その力を強化するという。
そうして与えられた彼女は
普通の人間から、次第にあの化物
…謎の青年と同じものに
作り変えられて行った。
そんな彼女の周りには、
彼女を狙う禍が現れ、
その禍に触れた人々が体調を崩し、
学級閉鎖、休校…と、
最終的には市から
避難勧告が出される程の騒ぎに。
禍に触れると、異形となる彼女は、
隠世の者にとって、
格好の餌となってしまったため、
被害が広がると共に、
大神一族の屋敷に匿われる事に。
何度か泊めてもらった事のあるそこに、
今度は嫁候補という形で
お世話になる事になった彼女。
そうして先代は彼女に告げた。
トラかリュウか、
長にふさわしいと思うものを選びなさい。
…と。
実を体内に宿し、
あの青年の血脈が
心臓に植え付けられている彼女の血は、
それだけで彼ら一族の力になる。
けれどその血を与えられたものは、
血に魅せられたかのように狂い、
理性を失くし、
貪り尽くしてしまうかも知れない。
彼女にとってはとても危険な選択。
それでも彼ら双子を信頼しているから。
今まで沢山守ってもらったから、
自分で役に立てる事があるのならと、
嫁として大神一族のお世話になる事を決意。
-----
その時もトラが選ばれるだろうと思った。
誰もがトラが長にふさわしいと
思っていたから。
そしてトラ自身もそれを望んでいたから。
長に全く興味の無かった彼。
けれど、事情が変わってしまった。
だって彼女が長の嫁となるのだから。
だからトラが選ばれる、
トラがふさわしいと思う心の片隅で、
自分が選ばれたいという気持ちがあった。
そうして彼女に選ばれた時、
本当に嬉しかった。
だって、自分という存在を
認められた気がしたから。
彼女に、ずっと小さい頃から
好きだった彼女に。
-----
そうして彼女の血を与えられた事で、
今まで霧を出す事と治癒の能力とは
別に使われていたけれど、
霧に治癒の力を宿す事が出来るように。
すなわち、その霧の中で戦うのなら、
自分の味方たちは、
無敵状態で居られる事になる。
傷を与えられても、
霧によりすぐ回復させる事が出来るから。
とても敵うハズなどないと思っていた化物。
けれど、この霧の中で
トラの攻撃力を使えば勝てるかもしれない。
そうして長となった
リュウの指示で最終決戦が。
自分が霧を発するから、
トラを中心に牙が攻撃するという作戦。
けれど、元から力を使うと熱を出す彼。
今回の戦いであの化物を倒すためにかかる時間、
その時間の間中霧を持続させる事は相当な負担。
だから彼は考えていた。
この戦いで死んでしまうだろうと。
そうして詳しい理由を話す事なく、
双子の兄に決戦後に長を譲る事を発表し、
挑んだ戦い。
リュウの霧と、
機転のおかげで無事に化物を撃退した大神一族。
けれど、その戦いの一番の功労者であるリュウは、
戦いが終わった直後倒れてしまった。
彼女の血には力があった。
だから彼を助けるためなら、
自分の血を与えたい
…そう申し出たけれど、
化物自体が消滅した事により、
彼女の血液に特別な力は
もうなくなってしまっていた。
助けられない、何も出来ない。
大切な人が死んでしまうかも知れないのに。
そんな中、
ただ傍に寄り添う事しか出来ない彼女。
それでも彼が好きだから、
死なないでと強く願い、
その唇に自らのそれを押し当てると、
彼が目を開いた。
そうして生きている事に驚いた彼でしたが、
「良かった。
まだ君に言ってない事があったから」と呟き、
小さい頃からずっと、君が好きだよ…と、
その一言を告げて、再び目を閉じてしまった。
目を閉じた彼からは、鼓動が感じられず、
ただ愛する人を失ったと涙する彼女。
-----
所がその後、奇跡的に一命を取り留めた彼。
けれど、彼の中から人狼としての力は消え、
予定通り兄のトラが長の座につき、
力を失った彼は、
里に降りて一人暮らしをしながら、
再び彼女と同じ学校に通う事に。
あの時は嫁として大神一族の元に行った彼女。
でも、今はただの恋人同士の二人は、
普通の高校生らしく、
恋愛を楽しんで過ごせるように。
人狼としての力は失ったけど、
一番欲しかったものは手に入ったから。
寧ろこれで良かったのかも知れない。
ボクも君と同じ者になる事ができたんだから。
そんな風に思える彼は、
今ではただの恋人になってしまった彼女を、
いずれ本当に嫁として
迎えるつもりで頑張っている途中。
そう遠くない未来、本当に夫婦となって、
きっとしあわせな家庭を築く事でしょう。
2017年2月26日日曜日
ROOT∞REXX/桐生帝
木村良平さん演じる桐生帝の感想です。
-----☆★☆-----
初めて会った時からずっと、
おまえだけが好きだったんだ。
-----
まだ彼が小学生だった頃、
駿と玲と三人で音楽教室に通っていた。
そこで彼は一人の女の子と出会った。
彼女はいつも楽しげに音楽を奏で、
そして曲に合わせて歌っていた。
即興で作られるそれは、
めちゃくちゃな音なのにもかかわらず、
教室のみんなは、その楽しげな様子に心惹かれ、
彼女と一緒に歌っていた。
その輪の中に入る事はできなかったものの、
彼女のその楽しげな様子は、
彼に音楽の楽しさを教えてくれた。
それはまだ幼かった頃の
彼女と彼との出会い。
-----
REXXが無期限活動停止になる少し前に、
彼は母を亡くした。
入院と手術と出費がかさみ、
彼の父は一家の大黒柱として、
一人でその苦労を抱え込んで、
母の死により、心が折れてしまった。
そんな父に、
彼も彼の弟妹も、
強い父を求めてしまったからだろうか?
彼の父は、彼らを捨てて家を出てしまった。
そうして残された彼らは、
医者をしている叔父さんの家に
引き取られる事になったものの、
いつか父が帰ってくるハズだと信じ、
未成年のみで暮らすように。
幸い叔父は近くに住んでいた事から、
時折彼らの様子を見に来る後見人となってくれた。
弟も妹もまだ幼い。
自分が父の分も頑張らないと。
父親譲りのその性格から、
彼は父と同じように一人で背負い込んでしまった。
REXXの活動停止後、
彼は弟たちの為にバイトを増やし、
大学受験も諦めて
公務員試験を受ける事まで考えていた。
本当は音楽を続けたい。
だってドラムが好きだから、
音楽が楽しいから。
本当は大学にも進学したい。
だって、まだまだ学びたい事はあるし、
彼は成績優秀だったから。
それでも可愛い弟と妹のためなら
なんだって出来るからと、
自分の大事なものを一つずつ諦めていった。
きっと最初はそれで平気で居られても、
いつかどこかで思うハズなのに。
どうして俺だけがこんな目に…と。
けれど、彼女が転校してきたから。
REXXを復活させるとひたむきに努力したから。
だからロック部が出来て、
再び彼はドラムを叩けるように。
それでもどこかで思っていた。
ずっとは続けられない。
弟たちのために、堅実な道を行かなければと。
そんな彼を救ったのが彼女で、
そしてREXXの仲間だった。
そうして彼が再び音楽と正面から向き合った時、
弟も妹も喜んでくれた。
だって、二人は兄のドラムが大好きだったから。
自分たちのせいで
兄が音楽を諦める事が辛かったから。
REXXとして活動を再開するにあたり、
対バンでMADLipsと対決する事になった時、
圧倒的にライブ経験の足りない彼らのためと、
敵であるMADLipsが前座をやらせてくれる事に。
無事に前座を勤め上げ、
彼らのライブの感触も上々だったその時、
客席には蒸発してしまった父が見に来ていた。
文化祭でロック部が演奏した時、
朝霧の指示で、その演奏をネット配信し、
その後、REXXの再始動となったのだが、
その配信した映像を彼の父が見ていた。
そうして彼女がそうだったように、
彼の父もまた、REXXの演奏に支えられた。
ただ逃げていた父。
その生活の中で、息子がドラムを諦めた事を知り、
父なりに心を痛めていた。
体も壊し、思うように働けない毎日。
子供の事も気がかりなのに、
戻る事も出来ない時間の中、
息子が再び楽しそうに演奏する姿は、
父に大きな力を与えた。
そうして彼の父を探していた朝霧も、
父の居場所を突き止め連絡をとった事から、
MADLipsのライブを見る事が出来た彼の父。
その後、すぐに家族の元に
戻る事はできなかったものの、
必ず子供の元に戻るという決意を固めた。
そうして彼は無事にMADLipsとの対バンで勝利し、
高校も卒業。
諦めていた難関の志望校にも見事合格した頃、
父とは電話でやり取り出来るように。
REXXから力をもらった彼の父は、
体調も戻り、以前の会社で働けるように。
そして、数ヶ月後、
家族の元に帰る事に。
彼の父が帰って来る日、
お祝いをするため、
手伝いにきていた彼女は、
その日彼から指輪を渡されプロポーズ。
彼の父も戻るし、
あまりお邪魔しないほうが、
家族水入らずを邪魔してしまう。
そんな事を考えていた彼女の心を読んだかのように、
彼は彼女に家族になって欲しいと頼んだのです。
だって、ここまで来られたのは、
彼女が居てくれたから。
遠い昔、音楽の楽しさを教えてくれたあの日から、
彼にとっての特別はずっと彼女一人だった。
そんな彼女が、
REXXを心から愛し、彼らが再始動する力をくれた。
父の事もわだかまりなく受け入れられたのも、
彼女が彼を変えてくれたから。
頼ったっていい、甘えたっていい。
仲間や大切な人とは、
支え合っていけばいいのだと。
-----
お前がいない生活なんて考えられない。
だからこれから先もずっと、
俺の隣に居て欲しい。
恋人ではなく、家族として。
-----☆★☆-----
初めて会った時からずっと、
おまえだけが好きだったんだ。
-----
まだ彼が小学生だった頃、
駿と玲と三人で音楽教室に通っていた。
そこで彼は一人の女の子と出会った。
彼女はいつも楽しげに音楽を奏で、
そして曲に合わせて歌っていた。
即興で作られるそれは、
めちゃくちゃな音なのにもかかわらず、
教室のみんなは、その楽しげな様子に心惹かれ、
彼女と一緒に歌っていた。
その輪の中に入る事はできなかったものの、
彼女のその楽しげな様子は、
彼に音楽の楽しさを教えてくれた。
それはまだ幼かった頃の
彼女と彼との出会い。
-----
REXXが無期限活動停止になる少し前に、
彼は母を亡くした。
入院と手術と出費がかさみ、
彼の父は一家の大黒柱として、
一人でその苦労を抱え込んで、
母の死により、心が折れてしまった。
そんな父に、
彼も彼の弟妹も、
強い父を求めてしまったからだろうか?
彼の父は、彼らを捨てて家を出てしまった。
そうして残された彼らは、
医者をしている叔父さんの家に
引き取られる事になったものの、
いつか父が帰ってくるハズだと信じ、
未成年のみで暮らすように。
幸い叔父は近くに住んでいた事から、
時折彼らの様子を見に来る後見人となってくれた。
弟も妹もまだ幼い。
自分が父の分も頑張らないと。
父親譲りのその性格から、
彼は父と同じように一人で背負い込んでしまった。
REXXの活動停止後、
彼は弟たちの為にバイトを増やし、
大学受験も諦めて
公務員試験を受ける事まで考えていた。
本当は音楽を続けたい。
だってドラムが好きだから、
音楽が楽しいから。
本当は大学にも進学したい。
だって、まだまだ学びたい事はあるし、
彼は成績優秀だったから。
それでも可愛い弟と妹のためなら
なんだって出来るからと、
自分の大事なものを一つずつ諦めていった。
きっと最初はそれで平気で居られても、
いつかどこかで思うハズなのに。
どうして俺だけがこんな目に…と。
けれど、彼女が転校してきたから。
REXXを復活させるとひたむきに努力したから。
だからロック部が出来て、
再び彼はドラムを叩けるように。
それでもどこかで思っていた。
ずっとは続けられない。
弟たちのために、堅実な道を行かなければと。
そんな彼を救ったのが彼女で、
そしてREXXの仲間だった。
そうして彼が再び音楽と正面から向き合った時、
弟も妹も喜んでくれた。
だって、二人は兄のドラムが大好きだったから。
自分たちのせいで
兄が音楽を諦める事が辛かったから。
REXXとして活動を再開するにあたり、
対バンでMADLipsと対決する事になった時、
圧倒的にライブ経験の足りない彼らのためと、
敵であるMADLipsが前座をやらせてくれる事に。
無事に前座を勤め上げ、
彼らのライブの感触も上々だったその時、
客席には蒸発してしまった父が見に来ていた。
文化祭でロック部が演奏した時、
朝霧の指示で、その演奏をネット配信し、
その後、REXXの再始動となったのだが、
その配信した映像を彼の父が見ていた。
そうして彼女がそうだったように、
彼の父もまた、REXXの演奏に支えられた。
ただ逃げていた父。
その生活の中で、息子がドラムを諦めた事を知り、
父なりに心を痛めていた。
体も壊し、思うように働けない毎日。
子供の事も気がかりなのに、
戻る事も出来ない時間の中、
息子が再び楽しそうに演奏する姿は、
父に大きな力を与えた。
そうして彼の父を探していた朝霧も、
父の居場所を突き止め連絡をとった事から、
MADLipsのライブを見る事が出来た彼の父。
その後、すぐに家族の元に
戻る事はできなかったものの、
必ず子供の元に戻るという決意を固めた。
そうして彼は無事にMADLipsとの対バンで勝利し、
高校も卒業。
諦めていた難関の志望校にも見事合格した頃、
父とは電話でやり取り出来るように。
REXXから力をもらった彼の父は、
体調も戻り、以前の会社で働けるように。
そして、数ヶ月後、
家族の元に帰る事に。
彼の父が帰って来る日、
お祝いをするため、
手伝いにきていた彼女は、
その日彼から指輪を渡されプロポーズ。
彼の父も戻るし、
あまりお邪魔しないほうが、
家族水入らずを邪魔してしまう。
そんな事を考えていた彼女の心を読んだかのように、
彼は彼女に家族になって欲しいと頼んだのです。
だって、ここまで来られたのは、
彼女が居てくれたから。
遠い昔、音楽の楽しさを教えてくれたあの日から、
彼にとっての特別はずっと彼女一人だった。
そんな彼女が、
REXXを心から愛し、彼らが再始動する力をくれた。
父の事もわだかまりなく受け入れられたのも、
彼女が彼を変えてくれたから。
頼ったっていい、甘えたっていい。
仲間や大切な人とは、
支え合っていけばいいのだと。
-----
お前がいない生活なんて考えられない。
だからこれから先もずっと、
俺の隣に居て欲しい。
恋人ではなく、家族として。
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