柿原徹也さん演じる
クレイドルのネタバレ感想です。
-----☆★☆-----
約束します。
これからもずっと側に居ると。
AIは守れない約束はしないものです。
-----
それは2500年ほど前、
彼女が記憶のオーバフローで苦しみ、
彼が助けたあの時、
彼女のボディを作ってくれた
クイーンが倒れ、
彼が自分が一人ぼっちだと気付いた。
ネオスフィアの管理AIなのに。
彼女が眠りについたなら、
自分はこれから
何をすればいいのだろうか?
果てしないほどに続く長い時の中、
役目もないまま流れる時間。
そこには自分以外は誰も居ない。
それを思い描いた時、
彼はAIでありながら感じてしまった。
彼女に側に居てほしいと。
そうしてクイーンの作ってくれた
彼女のボディを点検し、
彼女の脳を移植後、
眠らせるはずの彼女を目覚めさせた。
ただ一緒に居たかったから。
でもそれは間違いだった。
ミスを犯してしまった。
そのせいで彼女に
余計な悲しみを
背負わせてしまったから。
そう嘆く彼だったけれど、
彼女は良かったと言う。
今の自分として、彼に会えたから。
それに寂しい気持ちは
良く理解出来たから。
壊れた彼を直すためにと、
クイーンに先導され
メインフレームを目指す中、
会話の噛み合わなかったクレイドルが、
彼女が聞いた
「どうして私を作ったの?」にだけ、
何故か答えたのだ。
それは彼女に対する
罪の意識からだろうか?
そんな事言わないで!
ミスなんかじゃない。
彼に訴える彼女。
でも、クレイドルはもう何も話さなくて。
だから、彼女は彼を抱きしめて泣いた。
大丈夫、絶対直してあげるからと。
ずっと3000年も守って貰ったから、
今度は私が守るからと。
そうしてメインフレームに
たどり着いたのに、
あと少しで彼を直せると言う所で、
ヤジュルが現れた。
クイーンは壊され、
それでも彼を守ろうとする彼女。
すると彼女に抱えられて居た彼は、
その腕から飛び出した。
守ってくれてありがとうございます。
今度は私が守りますから。
笑顔の表情をその画面に映した彼は、
そのままヤジュルに抱きつき、
自爆した。
彼だけは守りたかったのに。
彼が居ないなら
生きていても意味がない。
彼が自爆した事で
諦めてしまった彼女。
敵であるヤジュルを前に、
その瞼を閉じた。
するとそこに、
聞こえるはずのない声が聞こえた。
2人分聞こえるその声は、
ヤジュルから
彼女を守るように前に出る。
ずっと3000年間
側で聞いていたのだから、
聞き間違えるハズなんてない。
そう、その声の主はクレイドル。
メインフレームの再起動は
既に完了していて、
けれど状況から
前のボディでは勝てないと判断し、
人型になって現れたのだ。
1人は大きな大人のクレイドル。
もう1人は小さな子供のクレイドル。
そうして大人クレイドルの
手を取った彼女は、
彼に連れられて外へ。
ヤジュルの相手はもう1人のクレイドル。
そうして森の中で再会を喜んだ2人だったが、
すぐにゴーレムに囲まれてしまう。
もう逃げるしかないと彼女が思った時、
「ティアブレイド」と彼が叫ぶ。
彼女を全能力を使い守る!
再会後そう誓った彼に、
騎士たちは彼女を守る力を与えた。
その証拠に彼の指には、
ティアブレイドの操縦者の証のリングが。
そうして度重なるバトルで、
出力が低下して居るからと、
ティアブレイドの手足を捨てた彼。
そのボディは
今までのティアブレイドとは
全く違うものに。
そうして電子戦でゴーレムを
アッサリハッキングで倒した。
一方、ロウは
アルカディアに埋め込まれた
ウイルスにより、体は限界に。
それに気付いたアルカディアにより、
その身体を消滅させられ、
ナノマシンを奪われてしまう。
そうしてナノマシンの力を
手に入れたアルカディアは、
ロウのティアブレイドを操り、
2人の元へ。
最初はアルカディアの
力に圧倒されたものの、
自分の生みの親である
クリエイターと、
何よりも大切な彼女を
馬鹿にされた事に激怒し、
自分のメインフレームに
通常の10倍もの負荷を掛けることで、
アルカディアを封印。
無事に戦いを終わらせたものの、
ネオスフィアは転換炉も失い、
彼のメインフレームも失い、
浮上することができなくなった。
そのため、アルカディアが改造した
転送用ゲートを使い、
シュドとアタルヴァ、
そして彼と彼女は地上へ。
もう1人のクレイドルは、
過去の彼女と、
ロウが眠りについて居るから、
管理AIとして、
共にネオスフィアに残る事に。
地上の大気汚染は、
アルカディアの
ウイルスを解析した事で、
浄化の装置を作る事に成功。
ただし、彼女の脳のナノマシンすらも、
その装置は分解してしまうんだとか。
それを使う事で
不老不死ではなくなるものの、
大好きなクレイドルが
人になってしまったのだから、
自分も共に人として生きたい
という彼女。
そうして2人はシュド達と共に、
何でも屋で過ごす
新しい日々を手に入れた。
-----
ネオスフィアで共に過ごした悠久の時。
人となった今、
私たちに残された時間は、
束の間のようなものかも知れない。
それでも、終わりがあるからこそ、
今と言う時間を大切に生きていける。
愛するあなたと寄り添いながら。
2017年3月6日月曜日
2017年3月5日日曜日
下天の華 with 夢灯り/織田信長
松風雅也さん演じる織田信長のネタバレ感想です。
-----☆★☆-----
これからは、余の隣で新たな世を生きよ。
余の半身は、未来永劫、お前だけだ。
-----
第六天魔王信長。
誰もが恐れる彼には、
ともに夢を目指す沢山の家臣がいたし、
彼らに慕われてもいた。
けれど、壮大なその夢を、
彼に寄り添い、共に目指してくれるような、
そんな相手には出会えずにいた。
でも、いつか出会えるだろうと、
その相手をどこかで探していたのだろう。
彼は高価な茶器を用意して、
その出会いを待っていたのだから。
高価なその茶器の内に描かれているのは、
寄り添い飛ぶ二羽の鳳。
その鳳のように、寄り添いあい、
共に歩めるように…と。
そんな時、彼女は光秀の命により、
明智の姫として彼と出会った。
もともと忍びである彼女は、
普通の姫とは違い、変わり者の姫だった。
それが彼の興味を引いた。
面白いおなごだと。
そうして共に過ごすうちに、
彼女が自分に好意を抱いている事にも気づき、
彼もまた彼女を愛おしく思っていたのに。
ある日気づいてしまった。
光秀が雇い入れた忍びが彼女である事に。
それは蛍見の宴で、
謀反を企む信行をあぶり出すための計略。
その作戦の肝は彼女だった。
忍びのくせに、心根のまっすぐな彼女は、
すぐその感情が顔にでる。
だから光秀も本当の事を話せなかったし、
彼女の正体に気づいた彼もまた、
話す事はできなかった。
けれど、一つだけ伝えたかった。
自分の命を奪う事を躊躇っている彼女に。
顔が青ざめる程、思い悩んでいる彼女に。
そうして琵琶湖に連れ出して、
余の命はお前にくれてやる。
余を信じて、全力でかかって来い。
そう告げた彼。
血に見えるように、墨を仕込んで、
信行をはめる計画のすべてを、
彼女に話す訳には行かないけれど、
大丈夫だと、信じて欲しいと伝えたくて。
その甲斐あってか、
無事に信行を捕らえる事に
成功した彼女は、
光秀の元はお役ごめんとなり、
今度の雇い主は彼に。
それだけでも、動揺している彼女を、
今度は妻として娶りたいと言い出した彼。
自分は忍び。
どんなに彼に恋い焦がれようとも、
天下人の妻になどなれる訳がない。
そう思う彼女は、
どうしても首を立てに振れずに
悩んでしまう。
そんな彼女に、彼は猶予をくれた。
これから上洛するから、
余が安土に戻るまで時間をやろう…と。
それでも悩んでいる彼女に、
光秀が教えてくれた。
彼女が忍びだと知った時、
彼は大層嬉しそうだったと。
その言葉に勇気を貰い、
自分の気持に正直に
彼の元に行こうと決めた矢先、
信行が何者かの手引で
牢を抜け出したとの報告が。
狙いは間違いなく彼。
急いで助けないと!
…と鳥に変じて本能寺へ。
信行軍は2000なのに対し、
信長軍は100程度。
彼女が危険を知らせてくれたものの、
本能寺には火を放たれて、
光秀軍の到着までにはまだ時間がかかる。
だから彼は諦めてしまった。
もとより人の命の儚さを、
誰より強く感じていた彼だから。
ここで天下への道が潰えた…と、
そう思ってしまった。
そうして彼女と蘭丸だけは逃がそうと、
二人を説得した彼は、
一人中で弟を迎え撃つつもりだった。
なのに、蘭丸が気を利かせて先に出ると、
彼女は彼に告げた。
私はあなたの半身。
あなた一人を残しては行けない。
信長様だけを地獄の旅路へと
送り出せない…と。
そうして彼女は長老の話を
思い出していた。
誰かとの強い心の繋がりがあり、
その人のためと強く願えるのなら、
私利私欲のためでないのなら、
一度だけ、見た事のないものに
変じる事が出来る。
そう教えられた言葉を。
だから願った。
愛する人を炎の中から
救い出せる大きな鳥、
そう鳳に変じる事を。
彼女の彼への想い、
彼の彼女への想い、
互いが互いを想う強い想いが、
彼女を鳳に変え、
彼を炎の中から救い出した。
その後、彼女は忍びの里へ。
彼のはからいで、
彼女を妻にと貰い受ける事で、
伊賀の里と和睦を結ぶ事に。
無事に彼の元に戻って来た彼女は、
明智の姫として、彼の正室に。
-----
共に夢を追い続けよう。
戦乱の先の泰平の面白き世を目指して、
二羽の鳳のように。
余の夢路には、お前が必ず、
寄り添っていなければならないのだから。
-----☆★☆-----
これからは、余の隣で新たな世を生きよ。
余の半身は、未来永劫、お前だけだ。
-----
第六天魔王信長。
誰もが恐れる彼には、
ともに夢を目指す沢山の家臣がいたし、
彼らに慕われてもいた。
けれど、壮大なその夢を、
彼に寄り添い、共に目指してくれるような、
そんな相手には出会えずにいた。
でも、いつか出会えるだろうと、
その相手をどこかで探していたのだろう。
彼は高価な茶器を用意して、
その出会いを待っていたのだから。
高価なその茶器の内に描かれているのは、
寄り添い飛ぶ二羽の鳳。
その鳳のように、寄り添いあい、
共に歩めるように…と。
そんな時、彼女は光秀の命により、
明智の姫として彼と出会った。
もともと忍びである彼女は、
普通の姫とは違い、変わり者の姫だった。
それが彼の興味を引いた。
面白いおなごだと。
そうして共に過ごすうちに、
彼女が自分に好意を抱いている事にも気づき、
彼もまた彼女を愛おしく思っていたのに。
ある日気づいてしまった。
光秀が雇い入れた忍びが彼女である事に。
それは蛍見の宴で、
謀反を企む信行をあぶり出すための計略。
その作戦の肝は彼女だった。
忍びのくせに、心根のまっすぐな彼女は、
すぐその感情が顔にでる。
だから光秀も本当の事を話せなかったし、
彼女の正体に気づいた彼もまた、
話す事はできなかった。
けれど、一つだけ伝えたかった。
自分の命を奪う事を躊躇っている彼女に。
顔が青ざめる程、思い悩んでいる彼女に。
そうして琵琶湖に連れ出して、
余の命はお前にくれてやる。
余を信じて、全力でかかって来い。
そう告げた彼。
血に見えるように、墨を仕込んで、
信行をはめる計画のすべてを、
彼女に話す訳には行かないけれど、
大丈夫だと、信じて欲しいと伝えたくて。
その甲斐あってか、
無事に信行を捕らえる事に
成功した彼女は、
光秀の元はお役ごめんとなり、
今度の雇い主は彼に。
それだけでも、動揺している彼女を、
今度は妻として娶りたいと言い出した彼。
自分は忍び。
どんなに彼に恋い焦がれようとも、
天下人の妻になどなれる訳がない。
そう思う彼女は、
どうしても首を立てに振れずに
悩んでしまう。
そんな彼女に、彼は猶予をくれた。
これから上洛するから、
余が安土に戻るまで時間をやろう…と。
それでも悩んでいる彼女に、
光秀が教えてくれた。
彼女が忍びだと知った時、
彼は大層嬉しそうだったと。
その言葉に勇気を貰い、
自分の気持に正直に
彼の元に行こうと決めた矢先、
信行が何者かの手引で
牢を抜け出したとの報告が。
狙いは間違いなく彼。
急いで助けないと!
…と鳥に変じて本能寺へ。
信行軍は2000なのに対し、
信長軍は100程度。
彼女が危険を知らせてくれたものの、
本能寺には火を放たれて、
光秀軍の到着までにはまだ時間がかかる。
だから彼は諦めてしまった。
もとより人の命の儚さを、
誰より強く感じていた彼だから。
ここで天下への道が潰えた…と、
そう思ってしまった。
そうして彼女と蘭丸だけは逃がそうと、
二人を説得した彼は、
一人中で弟を迎え撃つつもりだった。
なのに、蘭丸が気を利かせて先に出ると、
彼女は彼に告げた。
私はあなたの半身。
あなた一人を残しては行けない。
信長様だけを地獄の旅路へと
送り出せない…と。
そうして彼女は長老の話を
思い出していた。
誰かとの強い心の繋がりがあり、
その人のためと強く願えるのなら、
私利私欲のためでないのなら、
一度だけ、見た事のないものに
変じる事が出来る。
そう教えられた言葉を。
だから願った。
愛する人を炎の中から
救い出せる大きな鳥、
そう鳳に変じる事を。
彼女の彼への想い、
彼の彼女への想い、
互いが互いを想う強い想いが、
彼女を鳳に変え、
彼を炎の中から救い出した。
その後、彼女は忍びの里へ。
彼のはからいで、
彼女を妻にと貰い受ける事で、
伊賀の里と和睦を結ぶ事に。
無事に彼の元に戻って来た彼女は、
明智の姫として、彼の正室に。
-----
共に夢を追い続けよう。
戦乱の先の泰平の面白き世を目指して、
二羽の鳳のように。
余の夢路には、お前が必ず、
寄り添っていなければならないのだから。
下天の華 with 夢灯り/森蘭丸/夢灯り
島崎信長さん演じる森蘭丸の
夢灯りのネタバレ感想です。
-----☆★☆-----
俺があなたを好きな分だけ、
あなたにも俺を好きになって欲しい。
そうやってこの先も、
あなたと寄り添って生きて行きたい。
-----
これは、下天の華本編の本能寺の後の話。
誰とも恋仲にならかった彼女は、
安土に残り忍びとして働き続け、
いつしか「安土の盾」と呼ばれるように。
けれど、彼は気に入らない。
忍びのような怪しいものが、
信長様のお傍にいるなんて…と、
いつも警戒していた。
だって彼女は、
変化と言う怪しの術を使い、
自在に姿を変えるのだから。
そう思っていたのに。
以前、御前試合で手合わせをして以来、
親しくなった七介の正体が彼女だった。
七介とは、なんでも話せる友になれる、
そう思っていたのに。
騙されて居た。
そんな思いで溢れてしまった。
そうして以前にも増して、
彼女との距離ができたにも関わらず、
彼女は彼を訪ねて来た。
蘭丸と友になりたい。
そう告げる彼女。
けれど彼女は忍びだから。
そんな怪しい人間を
信じられるはずもない。
真っ直ぐな彼はそう思い込んでいた。
けれど、度々訪れる彼女と語らう内に、
その心根は七介の時と変わらない、
そう思えるようになった彼。
そう、彼は知っていた。
七介の太刀筋が、
伸びやかで真っ直ぐであった事を。
それは即ち、七介である彼女の人柄が、
そのように真っ直ぐである証だったのに。
頑なな態度で、
見えなくなっていたそれに気づいた時、
彼は彼女と友になる事が出来た。
そうして共に安土を守ろうと、
鍛錬を重ねる日々。
そんな中、任務中の彼女と共に、
盗賊の捕縛に成功。
その事を盗賊の被害にあった商人が喜び、
彼に反物を贈ってくれた。
城のみんなも、口々に彼を訪ねて称えた。
確かにそれは有難い事だし、
彼が捕らえたのも嘘ではない。
けれど、それは彼女の助けが
あったからこそ
なし得た事だったから。
だから、手放しで喜べない。
自分だけが評価され、
共に活躍した彼女の功績を
誰も称えない所か、
彼女の活躍自体が公にならないから。
そんな事を考えている彼に、
彼女は笑顔で言うのです。
蘭丸が知っててくれれば、
それで十分です。
それが一番嬉しいです。
それでもスッキリしない彼は、
彼女に打掛を仕立てて贈った。
自分が商人からもらった藍色の反物と、
同じような柄の赤い反物で。
その事をひどく喜んでくれた彼女。
そんな笑顔に、知らず高鳴る彼の胸。
友であるはずなのに。
どうして俺は、
彼女といるとこんなにも、
胸が高鳴るのだろう?
その頃安土では、
不思議な事件が起きていた。
動物が立て続けに信長様を狙う事件。
鷹狩りの際に、
暁と呼ばれる信長様の鷹が、
信長様の目を正確に狙ってきたり。
市で暴れて居た猿を捕らえたら、
捕らわれの猿が小刀を持ち出し、
信長様を襲って来たり。
御前試合の景品にと、
自分の愛馬を連れてくれば、
今度は愛馬の黒鉄が暴走し、
信長様を狙ってきたり。
どれもこれも、
まるで動物が何者かに
操られたように、
信長様ばかりを狙ってくる。
愛馬の事件の際には、
信長様を襲う黒鉄を誰も止められず、
彼女が七介の姿のまま、
馬を止めるためにくないを放った。
彼女の機転で、事なきを得たものの、
くないを逃げた事から、
七介の正体は忍びで、
一連の事件は忍びの七介の仕業だと、
騒ぎになってしまった。
七介の件で開かれた評定では、
半兵衛が見つけた、
彼女の裏切りを示すような伊賀への文と、
忍法帖と呼ばれる巻物により、
参加者の殆どが七介を犯人として、
話を進めていた。
そんな中、彼だけは違った。
彼は知っていたから。
七介に変じている彼女が、
いかに志の高い人間なのかを。
いつも安土を守るために、
誰の評価も求めず、
ひたすら努力していた事も。
そんな彼の言葉と、
そこまで彼と言う人間に
信頼されている事から、
信長様は彼女を
…七介を信じてくれる事に。
そうして二人で協力し合い、
無事に真犯人である
半兵衛へとたどり着いた。
事件解決後、
彼女への想いは友情だけでなく、
愛情である事に気付いた彼は、
以前彼女に勧められた通り、
小姓の職を辞して、城主になる事に。
安土を去る事を決めた彼は、
彼女に伴侶になって欲しいと伝えた。
志を同じくする二人だから、
伴侶として、天下布武の為、
尽力して行けるように。
-----
この先長く続く未来も、
あなたとなら輝いて見えるでしょう。
共に幸せになりましょう。
夢灯りのネタバレ感想です。
-----☆★☆-----
俺があなたを好きな分だけ、
あなたにも俺を好きになって欲しい。
そうやってこの先も、
あなたと寄り添って生きて行きたい。
-----
これは、下天の華本編の本能寺の後の話。
誰とも恋仲にならかった彼女は、
安土に残り忍びとして働き続け、
いつしか「安土の盾」と呼ばれるように。
けれど、彼は気に入らない。
忍びのような怪しいものが、
信長様のお傍にいるなんて…と、
いつも警戒していた。
だって彼女は、
変化と言う怪しの術を使い、
自在に姿を変えるのだから。
そう思っていたのに。
以前、御前試合で手合わせをして以来、
親しくなった七介の正体が彼女だった。
七介とは、なんでも話せる友になれる、
そう思っていたのに。
騙されて居た。
そんな思いで溢れてしまった。
そうして以前にも増して、
彼女との距離ができたにも関わらず、
彼女は彼を訪ねて来た。
蘭丸と友になりたい。
そう告げる彼女。
けれど彼女は忍びだから。
そんな怪しい人間を
信じられるはずもない。
真っ直ぐな彼はそう思い込んでいた。
けれど、度々訪れる彼女と語らう内に、
その心根は七介の時と変わらない、
そう思えるようになった彼。
そう、彼は知っていた。
七介の太刀筋が、
伸びやかで真っ直ぐであった事を。
それは即ち、七介である彼女の人柄が、
そのように真っ直ぐである証だったのに。
頑なな態度で、
見えなくなっていたそれに気づいた時、
彼は彼女と友になる事が出来た。
そうして共に安土を守ろうと、
鍛錬を重ねる日々。
そんな中、任務中の彼女と共に、
盗賊の捕縛に成功。
その事を盗賊の被害にあった商人が喜び、
彼に反物を贈ってくれた。
城のみんなも、口々に彼を訪ねて称えた。
確かにそれは有難い事だし、
彼が捕らえたのも嘘ではない。
けれど、それは彼女の助けが
あったからこそ
なし得た事だったから。
だから、手放しで喜べない。
自分だけが評価され、
共に活躍した彼女の功績を
誰も称えない所か、
彼女の活躍自体が公にならないから。
そんな事を考えている彼に、
彼女は笑顔で言うのです。
蘭丸が知っててくれれば、
それで十分です。
それが一番嬉しいです。
それでもスッキリしない彼は、
彼女に打掛を仕立てて贈った。
自分が商人からもらった藍色の反物と、
同じような柄の赤い反物で。
その事をひどく喜んでくれた彼女。
そんな笑顔に、知らず高鳴る彼の胸。
友であるはずなのに。
どうして俺は、
彼女といるとこんなにも、
胸が高鳴るのだろう?
その頃安土では、
不思議な事件が起きていた。
動物が立て続けに信長様を狙う事件。
鷹狩りの際に、
暁と呼ばれる信長様の鷹が、
信長様の目を正確に狙ってきたり。
市で暴れて居た猿を捕らえたら、
捕らわれの猿が小刀を持ち出し、
信長様を襲って来たり。
御前試合の景品にと、
自分の愛馬を連れてくれば、
今度は愛馬の黒鉄が暴走し、
信長様を狙ってきたり。
どれもこれも、
まるで動物が何者かに
操られたように、
信長様ばかりを狙ってくる。
愛馬の事件の際には、
信長様を襲う黒鉄を誰も止められず、
彼女が七介の姿のまま、
馬を止めるためにくないを放った。
彼女の機転で、事なきを得たものの、
くないを逃げた事から、
七介の正体は忍びで、
一連の事件は忍びの七介の仕業だと、
騒ぎになってしまった。
七介の件で開かれた評定では、
半兵衛が見つけた、
彼女の裏切りを示すような伊賀への文と、
忍法帖と呼ばれる巻物により、
参加者の殆どが七介を犯人として、
話を進めていた。
そんな中、彼だけは違った。
彼は知っていたから。
七介に変じている彼女が、
いかに志の高い人間なのかを。
いつも安土を守るために、
誰の評価も求めず、
ひたすら努力していた事も。
そんな彼の言葉と、
そこまで彼と言う人間に
信頼されている事から、
信長様は彼女を
…七介を信じてくれる事に。
そうして二人で協力し合い、
無事に真犯人である
半兵衛へとたどり着いた。
事件解決後、
彼女への想いは友情だけでなく、
愛情である事に気付いた彼は、
以前彼女に勧められた通り、
小姓の職を辞して、城主になる事に。
安土を去る事を決めた彼は、
彼女に伴侶になって欲しいと伝えた。
志を同じくする二人だから、
伴侶として、天下布武の為、
尽力して行けるように。
-----
この先長く続く未来も、
あなたとなら輝いて見えるでしょう。
共に幸せになりましょう。
下天の華 with 夢灯り/森蘭丸
島崎信長さん演じる森蘭丸さんのネタバレ感想です。
-----☆★☆-----
今だって、あなたが何者なのか、
本当は良くわかっていない。
でも、俺はずっとまっすぐに、
あなたを見て来たから。
-----
「父のようになるな」
信長のその言葉の真意を
はかりかねていた彼。
信長の小姓として、
いつも武芸を磨いていて、
御前試合があれば優勝する。
けれど、それだけ。
鍛錬は鍛錬。
試合は試合。
実際の戦での戦いは全く違うハズだから。
だから彼は戦に臨みたかった。
尊敬し慕っている信長の役に立ちたくて。
戦で実践から得た経験こそが、
立派な将として
主を支えるために必要だと思うから。
けれど、信長は「父のようになるな」と、
そういうばかりで、
彼を決して戦には連れ出さない。
それはすべて自分が至らないからだと、
日々腕を磨くものの、
一向に訪れない出陣の機会に、
正直焦りもあったのかもしれない。
その頃出会った明智の姫に、
思わず話したその思い。
すると彼女は教えてくれた。
戦で命を落とした彼の父。
その父のようになるな
…という信長の言葉は、
これから先も彼が必要だという意味だと。
まっすぐな彼は、自分の命を惜しむ事なく、
飛び込んでしまうだろうから。
けれどずっと仕えて欲しいから、
側において置きたいから、
彼を戦に駆り出さない。
自らを生かす事が
何より信長のためになると、
彼が理解出来るまで。
そんな主の思いを理解する事が出来た彼。
それも彼女に出会ったから。
彼女はいつも彼の話に耳を傾け、
優しい笑みを見せてくれる。
だからだろうか?
気づいたら彼女が気になって仕方なかった。
小姓として主を護る事が全てだった彼に、
心を注ぎ、主と同じように
護りたいと思わせた相手、
それが彼女だった。
そうして少しずつ二人の距離は、
近づいて来たと思ったのに。
信長上洛を前に、
蛍見の宴を催す準備を始めた頃から、
彼女との関係がおかしくなりだした。
何をしてても上の空かと思えば、
とても辛そうな顔を見せる彼女。
理由を訊ねても、答えてはもらえない。
それも自分が至らないからだろうか?
彼女を想いながらも、
光秀が歌会の折に読んだ歌から、
城内では光秀にふたごころあり…と、
噂されるようになり、
彼は主の警固の件で忙しく過ごしていた。
今回の宴の警固の担当は光秀。
だから心配だったのです。
ふたごころありならば、
主の命が危ないのでは?と。
そうして主に申し出て、
警備が手薄な場所に張り込んでいた彼。
彼の読み通り、そこに曲者が現れた。
現れた曲者は女の忍び、くのいち。
そうして刃を交え、
相手の肩を負傷されたものの、
怪しの術を使い姿をくらました。
一体何者なんだろう?
そんな事を考えていた彼の目に、
見たくないものが飛び込んで来た。
先程刃を交えたそこに、
彼が想いを寄せる彼女に贈った、
かんざしが落ちていた。
嫌な予感に突き動かされ、
彼女の元を訪ねると、
彼女がその曲者であり、
信長の命を狙っていた事を知ってしまった彼。
それでも彼は信長の小姓だから。
彼女がその意思で行ったわけでなく、
忍びとして、
主の命に従っただけと知りつつも。
信長の前に連れて行ったものの、
主に斬れと命じられても、
彼には彼女を斬る事はできなかった。
「蘭丸に斬られるのなら、良かった」
彼女がそう言って目を閉じたから。
あぁ、全てが嘘だった訳じゃないんだ。
俺の想い人は死ぬ間際でも、
こんなにも美しい。
真っ直ぐな心根の人なんだ。
だから彼はあんなにも、
一心に仕えてきた主に逆らった。
彼女を助けて欲しいと。
必死に頼む彼の言葉に、
彼女を彼に預ける事を決断した信長。
翌日、暗殺の命は敵を欺くためのもので、
彼女の罪は不問とされた。
その後、彼は信長と共に上洛し、
彼女は忍びの里へ。
けれど、その前にと
明智の邸に挨拶に向かった時、
信長暗殺未遂で捉えられていた信行が、
牢から逃げ出した事を聞いた彼女。
信長様と蘭丸が危ない。
そう思った彼女は鳥に変じて本能寺へ。
急ぎの行軍で本能寺へとついた明智軍と、
危険を知らせ、加勢した彼女の働きで、
信長も彼も無事に燃え盛る本能寺から脱出。
彼女を斬れと言われた事、
本能寺での出来事。
一連の出来事が、
彼に命の大切さを教えてくれた。
主の命、想い人の命、そして自分の命。
どれも大切で護りたいもの。
生きて側で仕えたい、護りたいと。
その後、彼女は彼と共に生きるために、
忍びの里へと戻った。
忍びを捨てて、彼の元へと戻るために。
-----
この先、どんな困難が待つか、
俺にはわかりません。
ですが、一緒に生きて行きましょう。
俺はあなたとともに、
この生涯を精一杯歩んで行きたい。
どんな姿でも、どんな立場でも、
あなたを思う気持ちは、決して色あせない。
だから俺と一緒になってくださいますか?
嘘偽りのない夫婦として。
-----☆★☆-----
今だって、あなたが何者なのか、
本当は良くわかっていない。
でも、俺はずっとまっすぐに、
あなたを見て来たから。
-----
「父のようになるな」
信長のその言葉の真意を
はかりかねていた彼。
信長の小姓として、
いつも武芸を磨いていて、
御前試合があれば優勝する。
けれど、それだけ。
鍛錬は鍛錬。
試合は試合。
実際の戦での戦いは全く違うハズだから。
だから彼は戦に臨みたかった。
尊敬し慕っている信長の役に立ちたくて。
戦で実践から得た経験こそが、
立派な将として
主を支えるために必要だと思うから。
けれど、信長は「父のようになるな」と、
そういうばかりで、
彼を決して戦には連れ出さない。
それはすべて自分が至らないからだと、
日々腕を磨くものの、
一向に訪れない出陣の機会に、
正直焦りもあったのかもしれない。
その頃出会った明智の姫に、
思わず話したその思い。
すると彼女は教えてくれた。
戦で命を落とした彼の父。
その父のようになるな
…という信長の言葉は、
これから先も彼が必要だという意味だと。
まっすぐな彼は、自分の命を惜しむ事なく、
飛び込んでしまうだろうから。
けれどずっと仕えて欲しいから、
側において置きたいから、
彼を戦に駆り出さない。
自らを生かす事が
何より信長のためになると、
彼が理解出来るまで。
そんな主の思いを理解する事が出来た彼。
それも彼女に出会ったから。
彼女はいつも彼の話に耳を傾け、
優しい笑みを見せてくれる。
だからだろうか?
気づいたら彼女が気になって仕方なかった。
小姓として主を護る事が全てだった彼に、
心を注ぎ、主と同じように
護りたいと思わせた相手、
それが彼女だった。
そうして少しずつ二人の距離は、
近づいて来たと思ったのに。
信長上洛を前に、
蛍見の宴を催す準備を始めた頃から、
彼女との関係がおかしくなりだした。
何をしてても上の空かと思えば、
とても辛そうな顔を見せる彼女。
理由を訊ねても、答えてはもらえない。
それも自分が至らないからだろうか?
彼女を想いながらも、
光秀が歌会の折に読んだ歌から、
城内では光秀にふたごころあり…と、
噂されるようになり、
彼は主の警固の件で忙しく過ごしていた。
今回の宴の警固の担当は光秀。
だから心配だったのです。
ふたごころありならば、
主の命が危ないのでは?と。
そうして主に申し出て、
警備が手薄な場所に張り込んでいた彼。
彼の読み通り、そこに曲者が現れた。
現れた曲者は女の忍び、くのいち。
そうして刃を交え、
相手の肩を負傷されたものの、
怪しの術を使い姿をくらました。
一体何者なんだろう?
そんな事を考えていた彼の目に、
見たくないものが飛び込んで来た。
先程刃を交えたそこに、
彼が想いを寄せる彼女に贈った、
かんざしが落ちていた。
嫌な予感に突き動かされ、
彼女の元を訪ねると、
彼女がその曲者であり、
信長の命を狙っていた事を知ってしまった彼。
それでも彼は信長の小姓だから。
彼女がその意思で行ったわけでなく、
忍びとして、
主の命に従っただけと知りつつも。
信長の前に連れて行ったものの、
主に斬れと命じられても、
彼には彼女を斬る事はできなかった。
「蘭丸に斬られるのなら、良かった」
彼女がそう言って目を閉じたから。
あぁ、全てが嘘だった訳じゃないんだ。
俺の想い人は死ぬ間際でも、
こんなにも美しい。
真っ直ぐな心根の人なんだ。
だから彼はあんなにも、
一心に仕えてきた主に逆らった。
彼女を助けて欲しいと。
必死に頼む彼の言葉に、
彼女を彼に預ける事を決断した信長。
翌日、暗殺の命は敵を欺くためのもので、
彼女の罪は不問とされた。
その後、彼は信長と共に上洛し、
彼女は忍びの里へ。
けれど、その前にと
明智の邸に挨拶に向かった時、
信長暗殺未遂で捉えられていた信行が、
牢から逃げ出した事を聞いた彼女。
信長様と蘭丸が危ない。
そう思った彼女は鳥に変じて本能寺へ。
急ぎの行軍で本能寺へとついた明智軍と、
危険を知らせ、加勢した彼女の働きで、
信長も彼も無事に燃え盛る本能寺から脱出。
彼女を斬れと言われた事、
本能寺での出来事。
一連の出来事が、
彼に命の大切さを教えてくれた。
主の命、想い人の命、そして自分の命。
どれも大切で護りたいもの。
生きて側で仕えたい、護りたいと。
その後、彼女は彼と共に生きるために、
忍びの里へと戻った。
忍びを捨てて、彼の元へと戻るために。
-----
この先、どんな困難が待つか、
俺にはわかりません。
ですが、一緒に生きて行きましょう。
俺はあなたとともに、
この生涯を精一杯歩んで行きたい。
どんな姿でも、どんな立場でも、
あなたを思う気持ちは、決して色あせない。
だから俺と一緒になってくださいますか?
嘘偽りのない夫婦として。
悠久のティアブレイド/ヤジュル
近藤隆さん演じるヤジュルのネタバレ感想です。
-----☆★☆-----
だから今度は
オレがお前の過去になってやる。
兄弟や仲間の仇を討ったと言う過去に。
-----
栄華を極めたユニオンは、
同盟国には
とても寛容であったものの、
非同盟国への対応はヒドイもので、
エネルギーを高額で売りつけていた。
そんなにまでして
手に入れたエネルギーでも、
使えるのは一部の富裕層のみ。
ヤジュルのような最下層の人間は、
エネルギーの恩恵に浴する事はない。
地べたを這いつくばるように生きた彼は、
少年兵として最前線に。
体は機械にされ、
脳だけ自前という状態に改造され、
戦闘に関する知識のみを
インストールされた唯の駒。
そうして最前線で戦う中、
熾烈な争いに仲間は
次々と死んで行った。
死んだ仲間の死体の山に身を隠し、
彼は必死に生き延びていた。
そんな彼の元に、
近くで死んだ仲間の頭が転がってきた。
こいつは誰だ?
確か隣で戦っていた仲間のはずだ。
けど誰なのか思い出せない。
名前も分からない。
そう、ここで死ぬという事はそう言う事。
誰なのか、何をなしたのか、
誰にも知られずに死んで、
誰にも憶えていて貰えない。
そんな人生は真っ平だ!
オレは絶対に何かを成してやる。
名前を歴史に刻んで
忘れられない人物になってやる。
何も持たない少年は、
ただ、そんな過去を刻みたいと願った。
そうして生き延びた彼は、
唯一自前であった脳も捨て、
生体コンピュータにして、
罪悪感や戦いの邪魔になる
全ての感覚を捨てた。
そうまでしても、何かを成したかったから。
戦功を上げ続けた彼は、
ついに工作員にまで上り詰め、
シンガルの工作員として雇われて
議員になりすましユニオンへ。
そうして彼とアルカディアにより、
あの人類を
滅ぼす事件は引き起こされた。
アルカディアとの取引内容は、
人類を滅ぼすような大事件を
起こしたのはヤジュルだと、
そう記憶して居て欲しいと言うもの。
それで彼はアルカディアの記憶の中で、
人類を滅ぼした大罪人として
永遠に生き続ける。
何も持たない彼が、
たった1つ望んだもの。
けれど技術主任の
アイナを殺害する際に、
騎士団団長のギルが、
ボロボロながらも駆けつけ、
二人掛かりで彼は治療ポッドへ
閉じ込められ、
そのまま殺されてしまった。
けれど満足していた。
全て仕込みは終わっていたから。
後は自分が死んでも、
人類は滅ぶのだから。
そうして彼はお望み通りの大罪人に。
-----
そんな風に終わったハズだったのに。
彼女が見つけてしまったから。
彼は突如蘇らせられた。
初めは記憶もなく、
自分が何者かも分からない中で、
彼女やシュド、アタルヴァ、
そしてクレイドルと過ごす時間が
とても楽しかった。
彼女と共にティアブレイドで戦い、
彼女を守る騎士に
なりたいとも思ったのに。
彼は全てを思い出し、
仲間として過ごした彼女達を裏切った。
シュドは頭を撃ち抜かれ、
アタルヴァは捕らえられ、
彼女もまた家に囚われてしまう。
そうして彼とロウにより、
自分の身に起きた出来事を知り、
自分は本体ではなく、
過去の自分から
脳を借りているだけの存在だと
知ってしまった彼女。
更には特別な感情を抱いていた彼は、
過去の自分の
大切な人たちを奪った相手、
そう、今の彼女を生み出した張本人。
そうして一度は彼を
恨みの感情から殺そうとしたものの、
その怒りや恨みの感情は、
自分自身のものではなく、
過去の彼女のものだと気付き、
今の自分は例え裏切り者だとしても、
彼を殺す事など出来ない事を理解した。
だって、彼が好きだから。
どんな罪を背負っていても
生きていて欲しかったから。
そうして今の彼女は、
怒りを収めたものの、
過去の彼女は違っていた。
過去の彼女は怒りに支配され、
もうその感情しか無くなってしまい、
再び化け物と化した。
そんな過去の彼女の暴走を止める為、
2人は力を合わせ世界を救った。
そして過去の彼女のナノマシンの力が
ロウのそれより上回った事から、
その力を騎士達が
地上の汚染物質へと向け、
地上の浄化にも成功した。
けれど暴走を止める戦いで、
ヤジュルの体は消滅してしまった為、
過去の彼女の世界に
彼女を助けにきたものの、
共に帰る事は出来なくなってしまった。
お前が憶えててくれるなら、
オレは満足して死ねる。
彼の言葉に嘘はないだろう。
けれど彼女は納得しなかった。
だからナノマシンに願った。
彼が苦しんで
最後まで生きるのを見届けるから、
お願い、ヤジュルを助けて!と。
意思の力が上回れば、
人1人の体を再生するくらい、
ナノマシンなら造作もない。
そうして2人は
ナノマシンの対消滅に巻き込まれ、
消えてしまった。
それから三年の月日が流れたある日、
2人の願いは聞き届けられ、蘇った。
死んでいたのか、どこにいたのか、
それは2人とも分からない。
地上でもネオスフィアでも無いところで、
多分一時的に
消滅していたのかも知れない。
かつて、何も持たなかった少女と、
何かを得ようとした少年は、
こうしてそれぞれに手にいれた。
互いに大切だと思える相手を。
-----
3000年もの時を超えて2人は出会い、
そうしてオレ達は手に入れた。
誰よりも何よりも大切な
掛け替えのないたった1人を。
-----☆★☆-----
だから今度は
オレがお前の過去になってやる。
兄弟や仲間の仇を討ったと言う過去に。
-----
栄華を極めたユニオンは、
同盟国には
とても寛容であったものの、
非同盟国への対応はヒドイもので、
エネルギーを高額で売りつけていた。
そんなにまでして
手に入れたエネルギーでも、
使えるのは一部の富裕層のみ。
ヤジュルのような最下層の人間は、
エネルギーの恩恵に浴する事はない。
地べたを這いつくばるように生きた彼は、
少年兵として最前線に。
体は機械にされ、
脳だけ自前という状態に改造され、
戦闘に関する知識のみを
インストールされた唯の駒。
そうして最前線で戦う中、
熾烈な争いに仲間は
次々と死んで行った。
死んだ仲間の死体の山に身を隠し、
彼は必死に生き延びていた。
そんな彼の元に、
近くで死んだ仲間の頭が転がってきた。
こいつは誰だ?
確か隣で戦っていた仲間のはずだ。
けど誰なのか思い出せない。
名前も分からない。
そう、ここで死ぬという事はそう言う事。
誰なのか、何をなしたのか、
誰にも知られずに死んで、
誰にも憶えていて貰えない。
そんな人生は真っ平だ!
オレは絶対に何かを成してやる。
名前を歴史に刻んで
忘れられない人物になってやる。
何も持たない少年は、
ただ、そんな過去を刻みたいと願った。
そうして生き延びた彼は、
唯一自前であった脳も捨て、
生体コンピュータにして、
罪悪感や戦いの邪魔になる
全ての感覚を捨てた。
そうまでしても、何かを成したかったから。
戦功を上げ続けた彼は、
ついに工作員にまで上り詰め、
シンガルの工作員として雇われて
議員になりすましユニオンへ。
そうして彼とアルカディアにより、
あの人類を
滅ぼす事件は引き起こされた。
アルカディアとの取引内容は、
人類を滅ぼすような大事件を
起こしたのはヤジュルだと、
そう記憶して居て欲しいと言うもの。
それで彼はアルカディアの記憶の中で、
人類を滅ぼした大罪人として
永遠に生き続ける。
何も持たない彼が、
たった1つ望んだもの。
けれど技術主任の
アイナを殺害する際に、
騎士団団長のギルが、
ボロボロながらも駆けつけ、
二人掛かりで彼は治療ポッドへ
閉じ込められ、
そのまま殺されてしまった。
けれど満足していた。
全て仕込みは終わっていたから。
後は自分が死んでも、
人類は滅ぶのだから。
そうして彼はお望み通りの大罪人に。
-----
そんな風に終わったハズだったのに。
彼女が見つけてしまったから。
彼は突如蘇らせられた。
初めは記憶もなく、
自分が何者かも分からない中で、
彼女やシュド、アタルヴァ、
そしてクレイドルと過ごす時間が
とても楽しかった。
彼女と共にティアブレイドで戦い、
彼女を守る騎士に
なりたいとも思ったのに。
彼は全てを思い出し、
仲間として過ごした彼女達を裏切った。
シュドは頭を撃ち抜かれ、
アタルヴァは捕らえられ、
彼女もまた家に囚われてしまう。
そうして彼とロウにより、
自分の身に起きた出来事を知り、
自分は本体ではなく、
過去の自分から
脳を借りているだけの存在だと
知ってしまった彼女。
更には特別な感情を抱いていた彼は、
過去の自分の
大切な人たちを奪った相手、
そう、今の彼女を生み出した張本人。
そうして一度は彼を
恨みの感情から殺そうとしたものの、
その怒りや恨みの感情は、
自分自身のものではなく、
過去の彼女のものだと気付き、
今の自分は例え裏切り者だとしても、
彼を殺す事など出来ない事を理解した。
だって、彼が好きだから。
どんな罪を背負っていても
生きていて欲しかったから。
そうして今の彼女は、
怒りを収めたものの、
過去の彼女は違っていた。
過去の彼女は怒りに支配され、
もうその感情しか無くなってしまい、
再び化け物と化した。
そんな過去の彼女の暴走を止める為、
2人は力を合わせ世界を救った。
そして過去の彼女のナノマシンの力が
ロウのそれより上回った事から、
その力を騎士達が
地上の汚染物質へと向け、
地上の浄化にも成功した。
けれど暴走を止める戦いで、
ヤジュルの体は消滅してしまった為、
過去の彼女の世界に
彼女を助けにきたものの、
共に帰る事は出来なくなってしまった。
お前が憶えててくれるなら、
オレは満足して死ねる。
彼の言葉に嘘はないだろう。
けれど彼女は納得しなかった。
だからナノマシンに願った。
彼が苦しんで
最後まで生きるのを見届けるから、
お願い、ヤジュルを助けて!と。
意思の力が上回れば、
人1人の体を再生するくらい、
ナノマシンなら造作もない。
そうして2人は
ナノマシンの対消滅に巻き込まれ、
消えてしまった。
それから三年の月日が流れたある日、
2人の願いは聞き届けられ、蘇った。
死んでいたのか、どこにいたのか、
それは2人とも分からない。
地上でもネオスフィアでも無いところで、
多分一時的に
消滅していたのかも知れない。
かつて、何も持たなかった少女と、
何かを得ようとした少年は、
こうしてそれぞれに手にいれた。
互いに大切だと思える相手を。
-----
3000年もの時を超えて2人は出会い、
そうしてオレ達は手に入れた。
誰よりも何よりも大切な
掛け替えのないたった1人を。
2017年3月4日土曜日
下天の華 with 夢灯り/徳川家康/夢灯り
小野賢章さん演じる徳川家康さんの
夢灯りのネタバレ感想です。
-----☆★☆-----
伊賀攻めをするというのなら、
僕は伊賀方に付きます。
彼女が疑われ、伊賀攻めの話が出た時、
彼が信長の前ではっきりと言った言葉。
それほどまでに、
彼女を彼女の故郷を
守りたいという彼の強い想い。
-----
女性が苦手な彼。
信長の提案で、
彼の女性恐怖症克服のため、
力を貸してくれた彼女。
最初は困った事になったな
と思っていたのに。
何度も訪ねては彼に笑顔を向けてくれ、
小鳥になってくれたり、
調剤に付き合ってくれたりと、
真摯に向き合ってくれた彼女。
そんな彼女の思いに、
なんとかして応えたいと
心から思った灯篭流し。
彼は思い切って
彼女の手を握る事が出来た。
それがキッカケとなり、
彼は見事女性恐怖症を克服。
ところが、それを信長に知らせた所、
これで桔梗も無理に家康の元に
通わずとも済むな。
そう言われてしまった。
確かに信長の言う通り。
けれど、二人は、その言葉に、
少なからず動揺していた。
だって、これからも、
当たり前のように共に過ごせると
思っていたから。
何より彼は安土では客人であり、
いずれ三河に戻る身なのだから。
当たり前と思っていた共に過ごす時間。
けれど、それは特別なもので、
二人にとって、
何より大切な時間となっていた。
そうして秀吉一行を送るための
御前試合を迎えた時、
半兵衛の術により、
景品として
その場にいた信長の愛馬が暴走。
信長目掛けて暴走するそれを止めようと、
彼女は若武者七助の姿のまま、
くないを投げた。
ただ信長を救いたくて。
彼の目指す、みんなの目指す
天下布武の夢を守りたくて。
けれど、それがアダになってしまう。
その後、半兵衛により用意された
偽の文と忍法帖が発見された事と、
七助姿の彼女がくないを投げた事により、
安土の盾が
裏切ったとされてしまったから。
伊賀を攻めよう!
評定に参加した者たちからは、
口々にそんな声が挙がる中、
信長が決断を悩んでいるそこで、
彼は彼女を安土の盾を擁護した。
だって、誰よりも知っているから。
安土の盾と呼ばれた彼女が、
どんな人物であるかを。
そうしてそれでも伊賀を攻めるのならば、
自分は伊賀につくとまで言い放った彼。
いつもはおとなしく、
自分から決して揉めるような事など
言わない彼が、
そうまでしても守りたかった彼女。
そんな彼の想いに動かされた信長は、
ならば伊賀に行き、
伊賀が謀反を起こさない証を持て
…と命じる信長。
そうして彼は伊賀に向かい、
彼女は小鳥の姿で彼を追った。
道中、とある寺の近くで
小鳥の巣が落ちている事が気になった彼は、
寺へと近づき、
その寺に閉じ込められていた官兵衛を発見。
彼の言葉で、
今回の事件の犯人が半兵衛である事、
爪に毒を仕込まれた野犬が
城へ向かっている事を知らされた。
官兵衛のその情報を元に、
彼と彼女は急ぎ安土城に戻り、
二人の活躍により事なきを得た。
そうして
捕らえられそうになった半兵衛が
自害しようとした時、
彼が調剤の腕を活かして、
その生命を救った。
そんな風に償うなんて、
絶対にあってはならない…と。
両兵衛は秀吉預かりとなり、
秀吉軍には、
一日も早い四国平定が言い渡され、
それが今回の償いだという信長。
その影にも、彼の口添えが。
彼女と過ごして得た自信と、
一連の事件により、
彼は三河に戻り、
立派な領主となるため励みたいと、
安土を立つ事に。
領主として励みながら、
調剤も今まで以上に勉強して、
また人を助けられる薬を作りたいと。
そんな彼の望みは、
これからも彼女と共にある事。
だから三河に来て欲しいと。
とてもうれしい申し出なのに、
安土を護りたい彼女は迷ってしまう。
そんな彼女の背中を押したのは信長。
そなたが護りたいのは、
みなの夢、天下布武であろう。
ならば場所は安土でなくとも叶う。
余の同盟相手、家康の元であってもな。
そんな言葉に背中を押され、
彼とある事を決めた彼女。
-----
これから先も様々な困難が
待っているかもしれませんが、
ずっとあなたを守りたい。
あなたに側にいて欲しい。
こんなにも大切に思える女性は、
あなた以外にいないのだから。
夢灯りのネタバレ感想です。
-----☆★☆-----
伊賀攻めをするというのなら、
僕は伊賀方に付きます。
彼女が疑われ、伊賀攻めの話が出た時、
彼が信長の前ではっきりと言った言葉。
それほどまでに、
彼女を彼女の故郷を
守りたいという彼の強い想い。
-----
女性が苦手な彼。
信長の提案で、
彼の女性恐怖症克服のため、
力を貸してくれた彼女。
最初は困った事になったな
と思っていたのに。
何度も訪ねては彼に笑顔を向けてくれ、
小鳥になってくれたり、
調剤に付き合ってくれたりと、
真摯に向き合ってくれた彼女。
そんな彼女の思いに、
なんとかして応えたいと
心から思った灯篭流し。
彼は思い切って
彼女の手を握る事が出来た。
それがキッカケとなり、
彼は見事女性恐怖症を克服。
ところが、それを信長に知らせた所、
これで桔梗も無理に家康の元に
通わずとも済むな。
そう言われてしまった。
確かに信長の言う通り。
けれど、二人は、その言葉に、
少なからず動揺していた。
だって、これからも、
当たり前のように共に過ごせると
思っていたから。
何より彼は安土では客人であり、
いずれ三河に戻る身なのだから。
当たり前と思っていた共に過ごす時間。
けれど、それは特別なもので、
二人にとって、
何より大切な時間となっていた。
そうして秀吉一行を送るための
御前試合を迎えた時、
半兵衛の術により、
景品として
その場にいた信長の愛馬が暴走。
信長目掛けて暴走するそれを止めようと、
彼女は若武者七助の姿のまま、
くないを投げた。
ただ信長を救いたくて。
彼の目指す、みんなの目指す
天下布武の夢を守りたくて。
けれど、それがアダになってしまう。
その後、半兵衛により用意された
偽の文と忍法帖が発見された事と、
七助姿の彼女がくないを投げた事により、
安土の盾が
裏切ったとされてしまったから。
伊賀を攻めよう!
評定に参加した者たちからは、
口々にそんな声が挙がる中、
信長が決断を悩んでいるそこで、
彼は彼女を安土の盾を擁護した。
だって、誰よりも知っているから。
安土の盾と呼ばれた彼女が、
どんな人物であるかを。
そうしてそれでも伊賀を攻めるのならば、
自分は伊賀につくとまで言い放った彼。
いつもはおとなしく、
自分から決して揉めるような事など
言わない彼が、
そうまでしても守りたかった彼女。
そんな彼の想いに動かされた信長は、
ならば伊賀に行き、
伊賀が謀反を起こさない証を持て
…と命じる信長。
そうして彼は伊賀に向かい、
彼女は小鳥の姿で彼を追った。
道中、とある寺の近くで
小鳥の巣が落ちている事が気になった彼は、
寺へと近づき、
その寺に閉じ込められていた官兵衛を発見。
彼の言葉で、
今回の事件の犯人が半兵衛である事、
爪に毒を仕込まれた野犬が
城へ向かっている事を知らされた。
官兵衛のその情報を元に、
彼と彼女は急ぎ安土城に戻り、
二人の活躍により事なきを得た。
そうして
捕らえられそうになった半兵衛が
自害しようとした時、
彼が調剤の腕を活かして、
その生命を救った。
そんな風に償うなんて、
絶対にあってはならない…と。
両兵衛は秀吉預かりとなり、
秀吉軍には、
一日も早い四国平定が言い渡され、
それが今回の償いだという信長。
その影にも、彼の口添えが。
彼女と過ごして得た自信と、
一連の事件により、
彼は三河に戻り、
立派な領主となるため励みたいと、
安土を立つ事に。
領主として励みながら、
調剤も今まで以上に勉強して、
また人を助けられる薬を作りたいと。
そんな彼の望みは、
これからも彼女と共にある事。
だから三河に来て欲しいと。
とてもうれしい申し出なのに、
安土を護りたい彼女は迷ってしまう。
そんな彼女の背中を押したのは信長。
そなたが護りたいのは、
みなの夢、天下布武であろう。
ならば場所は安土でなくとも叶う。
余の同盟相手、家康の元であってもな。
そんな言葉に背中を押され、
彼とある事を決めた彼女。
-----
これから先も様々な困難が
待っているかもしれませんが、
ずっとあなたを守りたい。
あなたに側にいて欲しい。
こんなにも大切に思える女性は、
あなた以外にいないのだから。
下天の華 with 夢灯り/徳川家康
小野賢章さん演じる徳川家康さんのネタバレ感想です。
-----☆★☆-----
薬として人を助けてくれるような植物を、
僕は絶対、毒として使ったりはしません。
-----
それはまだ彼が幼かった頃、
武家である彼の家は、
彼を織田家の人質として差し出しました。
織田家の人々は、彼にとても親切で、
だから彼は、自由に野山を駆け回り、
武芸を学び、学問を学ぶ事が出来た。
決して辛い人質時代ではなかったのです。
だから彼は気づかなかった。
周りの人間、
織田に使える他の家の子供が、
人質である彼が優遇される事に、
不満をいだいているなんて。
だって彼はまだ幼かったから。
そんな彼に、ある日とある武家の姫が、
私を嫁にしなさい!
…と言い寄って来た。
あなた、年の割に背も高いし、
顔も綺麗だから気に入ったわ。
私を嫁に迎えなさいよ。
人質のあなたに、
私の家の家柄はもったいないくらいよ。
さぁ、嫁に迎えるって言いなさいよ!
強くそう迫る武家の姫。
でも、僕はあなたの事を良く知らないですし、
第一、人質の身である僕の一存で、
そのような大事な事を決めるわけには…。
困ってしまう彼。
そうして執拗に彼に抱きつき迫る姫に、
耐えられなくなった彼は、
離してください!…と、
姫を自分から引き剥がした。
した事はただそれだけ。
なのに、姫は引き剥がされたその力で倒れ、
たまたま姫が倒れた所に、
運悪く木の枝が出ていて、
怪我をしてしまった。
怪我は幸い大した事はなかったものの、
プライドを傷つけられたのでしょう。
人質のくせに…と。
だから姫の家に、
何度もお詫びに訪ねたものの、
一度も会って貰う事はかなわないまま、
噂が流されてしまった。
人質の分際で織田家家臣の姫に迫り、
断られた事に腹を立てて怪我をさせた…と。
そうして彼はその一連の出来事から、
女性はもろく傷つきやすいから怖い。
敵に回すと、
恐ろしい存在なのだと思い知った。
以来、ただ女性が怖くて、
顔もまともに見られなくなり、
そんな自分の視線を隠すため、
前髪を伸ばし、顔を隠してしまった彼。
武芸に秀で、政治の知識も豊富、
薬学にも通じていて、調剤も得意。
そんな多才な人でありながら、
おどおどと、
いつも自信なさげな領主に育ってしまった彼。
そんな彼の元に突然現れた明智の姫。
信長の頼みにより、
時折彼の家を訪れては、
逃げてしまう程女性が苦手な彼に、
いつも根気強く付き合ってくれた。
そうして時折共に出かけ、
彼が趣味の薬草の話をしても、
普通の人がつまらながるような話をしても、
とても楽しそうに耳を傾けてくれる彼女に、
次第に惹かれて行った。
けれど、彼は知ってしまった。
彼女は明智の姫ではなく、
光秀により雇われた忍びだった事を。
そうして光秀が企てた
信行を陥れる罠のため、
鳥兜から毒を作った事を知った彼は、
失望した。
彼にとってそれは人を癒やす薬草。
けれど、忍びの彼女にとって、
それは人を殺める毒草。
一度はとても近づいた二人の距離が、
彼が彼女に失望した事で、
再び離れてしまった。
けれど、彼女にそう告げた後、
彼は思い出した。
いつからか、
彼女がとても辛そうにしていた事を。
忍び故に、主の命には逆らえない。
だから鳥兜から毒を作ったものの、
それを悔いていたから、
彼女はあんなにも辛そうにしていたのだ…と。
確かに僕は彼女の行動に傷ついたけれど、
彼女もまた、
僕の言葉に傷ついたに違いない。
そう後悔したものの、
そのまま信長と共に上洛する事になった彼は、
本能寺へと向かう事に。
道すがら、飛んできてくれた鳥に、
彼女との事や、後悔を聞いて貰った彼。
鳥の正体が変化の術を使った彼女だと知らずに。
そうして夜を迎え、
信行の軍勢が、信長を亡きものとするため、
本能寺を襲撃。
普段は刀を使う事を好まない彼も、
刀で必死に戦った。
武芸に秀でている彼は、
剣の腕は素晴らしくとても強い。
けれど多勢に無勢。
一人では到底かなわない。
もう無理かもしれない。
僅かに諦めの気持ちが生まれた頃、
彼女は現れたのです。
くないを手に、彼を助けに。
続いて、安土で留守を
預かってくれているはずの、
彼の家臣たちも、大勢駆けつけて、
信長と彼を助けてくれたのです。
命がけで彼を助けに来てくれた彼女と、
燃え盛る本能寺で共に戦った後、
彼は心に決めました。
立派な領主になろう…と。
信長の夢見る天下。
穏やかで優しい時間がそこにはあり、
その時間を民を護るため、
立派な領主になりたいと。
-----
時間はかかってしまうかもしれません。
とても果てしない道のりかもしれません。
だけど、どうか、
僕と共にその道を歩んでもらえませんか?
あなたが側にいてくれるのなら、
きっと辿り着ける気がするから。
-----☆★☆-----
薬として人を助けてくれるような植物を、
僕は絶対、毒として使ったりはしません。
-----
それはまだ彼が幼かった頃、
武家である彼の家は、
彼を織田家の人質として差し出しました。
織田家の人々は、彼にとても親切で、
だから彼は、自由に野山を駆け回り、
武芸を学び、学問を学ぶ事が出来た。
決して辛い人質時代ではなかったのです。
だから彼は気づかなかった。
周りの人間、
織田に使える他の家の子供が、
人質である彼が優遇される事に、
不満をいだいているなんて。
だって彼はまだ幼かったから。
そんな彼に、ある日とある武家の姫が、
私を嫁にしなさい!
…と言い寄って来た。
あなた、年の割に背も高いし、
顔も綺麗だから気に入ったわ。
私を嫁に迎えなさいよ。
人質のあなたに、
私の家の家柄はもったいないくらいよ。
さぁ、嫁に迎えるって言いなさいよ!
強くそう迫る武家の姫。
でも、僕はあなたの事を良く知らないですし、
第一、人質の身である僕の一存で、
そのような大事な事を決めるわけには…。
困ってしまう彼。
そうして執拗に彼に抱きつき迫る姫に、
耐えられなくなった彼は、
離してください!…と、
姫を自分から引き剥がした。
した事はただそれだけ。
なのに、姫は引き剥がされたその力で倒れ、
たまたま姫が倒れた所に、
運悪く木の枝が出ていて、
怪我をしてしまった。
怪我は幸い大した事はなかったものの、
プライドを傷つけられたのでしょう。
人質のくせに…と。
だから姫の家に、
何度もお詫びに訪ねたものの、
一度も会って貰う事はかなわないまま、
噂が流されてしまった。
人質の分際で織田家家臣の姫に迫り、
断られた事に腹を立てて怪我をさせた…と。
そうして彼はその一連の出来事から、
女性はもろく傷つきやすいから怖い。
敵に回すと、
恐ろしい存在なのだと思い知った。
以来、ただ女性が怖くて、
顔もまともに見られなくなり、
そんな自分の視線を隠すため、
前髪を伸ばし、顔を隠してしまった彼。
武芸に秀で、政治の知識も豊富、
薬学にも通じていて、調剤も得意。
そんな多才な人でありながら、
おどおどと、
いつも自信なさげな領主に育ってしまった彼。
そんな彼の元に突然現れた明智の姫。
信長の頼みにより、
時折彼の家を訪れては、
逃げてしまう程女性が苦手な彼に、
いつも根気強く付き合ってくれた。
そうして時折共に出かけ、
彼が趣味の薬草の話をしても、
普通の人がつまらながるような話をしても、
とても楽しそうに耳を傾けてくれる彼女に、
次第に惹かれて行った。
けれど、彼は知ってしまった。
彼女は明智の姫ではなく、
光秀により雇われた忍びだった事を。
そうして光秀が企てた
信行を陥れる罠のため、
鳥兜から毒を作った事を知った彼は、
失望した。
彼にとってそれは人を癒やす薬草。
けれど、忍びの彼女にとって、
それは人を殺める毒草。
一度はとても近づいた二人の距離が、
彼が彼女に失望した事で、
再び離れてしまった。
けれど、彼女にそう告げた後、
彼は思い出した。
いつからか、
彼女がとても辛そうにしていた事を。
忍び故に、主の命には逆らえない。
だから鳥兜から毒を作ったものの、
それを悔いていたから、
彼女はあんなにも辛そうにしていたのだ…と。
確かに僕は彼女の行動に傷ついたけれど、
彼女もまた、
僕の言葉に傷ついたに違いない。
そう後悔したものの、
そのまま信長と共に上洛する事になった彼は、
本能寺へと向かう事に。
道すがら、飛んできてくれた鳥に、
彼女との事や、後悔を聞いて貰った彼。
鳥の正体が変化の術を使った彼女だと知らずに。
そうして夜を迎え、
信行の軍勢が、信長を亡きものとするため、
本能寺を襲撃。
普段は刀を使う事を好まない彼も、
刀で必死に戦った。
武芸に秀でている彼は、
剣の腕は素晴らしくとても強い。
けれど多勢に無勢。
一人では到底かなわない。
もう無理かもしれない。
僅かに諦めの気持ちが生まれた頃、
彼女は現れたのです。
くないを手に、彼を助けに。
続いて、安土で留守を
預かってくれているはずの、
彼の家臣たちも、大勢駆けつけて、
信長と彼を助けてくれたのです。
命がけで彼を助けに来てくれた彼女と、
燃え盛る本能寺で共に戦った後、
彼は心に決めました。
立派な領主になろう…と。
信長の夢見る天下。
穏やかで優しい時間がそこにはあり、
その時間を民を護るため、
立派な領主になりたいと。
-----
時間はかかってしまうかもしれません。
とても果てしない道のりかもしれません。
だけど、どうか、
僕と共にその道を歩んでもらえませんか?
あなたが側にいてくれるのなら、
きっと辿り着ける気がするから。
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