2017年4月19日水曜日

プリンス・オブ・ストライド

「無理に大きい目標は必要ない。
 ただ、手の届く範囲の不幸を
 なくすための力でありたい」

そんな「人助け」の精神を
理念に掲げる
エクストリームスポーツ、ストライド。

北海道に住んでいた主人公は、
そのストライドの動画で
方南高校のリレーションに感動し、
東京にある方南高校へ入学。

そこで出会った
同級生の男の子二人とともに、
部員3人で半ば休部状態だった
ストライド部に入部。

そんな彼女達が
方南スト部に新しい風を巻き起こし、
また彼女たちも
ストライドを通し成長していく物語。

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攻略キャラ
・八神陸(cv.木村良平さん)
・藤原尊(cv.岡本信彦さん)
・小日向穂積(cv.小野賢章さん)
・支倉ヒース(cv.小野大輔さん)
・久我恭介(cv.諏訪部順一さん)
・諏訪怜治(cv.宮野真守さん)

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八神陸
支倉ヒース
藤原尊
小日向穂積
・諏訪怜治☆(ネタバレなし)
・久我恭介(ネタバレなし)

※攻略した順番に記載させて頂いております。
 ☆はお気に入りキャラ。


-----☆★☆-----


甘さは控えめながらも、
青春っていいなぁ
…と思わせてくれる爽やかな作品。
ストライドに打ち込むみんなの気持ちが、
とても素敵で感動しました。

試合は後半の2試合以外は
スキップ可能。
だから楽かと思いきや、
全員攻略すると、凄い疲れますね(笑)
他の試合をスキップしてるから、
いきなり難易度の高い試合で
リレーションをするのが、
なかなか厳しかったです。

アンカーに繋いだ時の演出が、
本当にみんなの想いを繋げてる
…と思わせてくれる素敵演出ですが、
何人も攻略すると、
毎回それなので感動が薄れます(笑)

更に優勝直後の演出も
秀逸で素敵ですが、
こちらも怜治さん以外は、
人が入れ替わるだけで、
全く同じなので、
一番好みそうなキャラからやると、
より感動出来ると思います!

でも、手の取り方や抱きしめ方、
キャラごとに工夫されてて、
そこは凄いなって思います!

全体的に好印象の作品ですが、
誤字が多いかな?
でも、後から情報頂きましたが、
公式サイトさんに繋いで
修正データに更新出来るそうなので、
それで誤字や
名前のデフォルト呼びも
改善されるみたいです。
プレイの際には、
公式サイトより、
デートをアップデートしてみて下さい。

とても素敵な作品だと思います。
絵も綺麗でしたし、
音楽も良かったです。
大好きになりました。

何より、ヒース先輩と
出会わせてくれたこの作品に
感謝の気持ちでいっぱいです。


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好きキャラ
1.ヒース先輩
2.怜治さん
3.穂積先輩
4.恭介先輩
5.藤原くん
6.陸くん

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オススメ度:★★★★
個人的満足度:★★★★★

2017年4月18日火曜日

宵夜森ノ姫/ハーロルト

松岡禎丞さん演じる
ハーロルトのネタバレ感想です。


-----☆★☆-----


そうか、俺が欲しかった力は、
おまえを守る力だったんだ。


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父親はシュタールで工場を営んでいた。
そんな父親が亡くなり、
俺が工場をきりもりするように。

元々手先は器用で
物を作る事が好きだった俺にとって、
工場での仕事は天職だったんだ。

所がある日エーレンフリートがやってきて、
そこで俺の人生は大きく変わった。
うちの工場の
噂を聞きつけたエーレンフリートが、
軍事用の道具を作るようにと
依頼して来たから。

人の役に立つものを作る事が
誇りだった俺は、
殺人兵器なんて作れないと
エーレンフリートに楯突いた。

けれど、そんな俺に
「憤怒」の呪いをかけたあいつは、
俺の目の前で工場の仲間を殺したんだ。
虫けら同然に。

だから力が欲しいと思った。
あの日仲間を助けられなかったから、
力を手にして、
せめて仲間のために復讐してやりたくて。

そうして宵夜森に追放された俺は、
クラウスたちの屋敷に住むようになり、
ランベルトに剣を習いたくて
着いて回るものの、
一向に教えてもらえない。

そんな日々を過ごしていたある日、
あいつがこの屋敷にやってきて
俺の生活は一変。

最初は生意気な女だと思ったし、
喧嘩ばかりだったけど、
すぐ怒る短気なところも含めて、好きだよ
そんな風に言って
俺を受け入れてくれたあいつの隣が、
いつしか居心地のいい場所になってたんだ。

けれどある日、
あのエーレンフリートが目の前に現れ、
仲間を殺されたあの日の事が蘇り、
更にはエーレンフリートが
あいつを連れ去ろうとするから。
だから俺は禍宵化してあいつを助けた。

けれど呪いの力なんて
使っていいものじゃないし、
あいつに言われたんだ。

禍宵の力を借りて復讐するなんて、
そんなの戦いじゃない。
ただの殺戮だって。

確かに力を制御出来ずに、
めちゃくちゃやったのは事実。
それにあいつに悲しい顔を
させた事が何より辛くて。

だから約束した。
もう禍宵の力は使わないって。

けれど屋敷を出て、
秘密基地として作ったツリーハウスで、
あいつと二人で暮らし始めたある日、
あいつを迎えに再びやってきた
エーレンフリートに森を焼かれ、
俺が開発した殺人兵器が
仲間たちを倒して行くところを見た俺は、
再び禍宵の力を使う事に。

約束したのに。

けど、無理だったんだ。
自分の作った過去の過ちを
目の前に持ちだされ、
それが屋敷で暮らした仲間を、
俺たちを助けに来てくれた
あいつらを傷つけたところを見たら、
もう我慢出来なくなったんだ。

それでもランベルトが教えてくれた。
禍宵の力を使ったけれど、
俺はあいつを守れたし、
過去の過ちである
あの兵器をその力で破壊する事が出来たと。

そうしてエーレンフリートは捕らえられ、
あいつの本当の居場所である
シェーンバルトに連行された。
それと同時に、
あいつが本当はシェーンバルトの姫で、
両親が会いたがっていると知らされたんだ。

身分が違うから。
吊り合わないから。

色々と理由を考えてみたものの、
無理だった。
あいつを好きだという気持ちは、
どんな理由を並べたって
諦める事なんて出来なくて。

だから俺は決めたんだ。
諦めない事を。

そうしてあいつが
国に帰る事が決まった時、
約束をした。

一人前になって迎えに行くと。
だからおまえは姫として
シェーンバルトで頑張れって。

その後、俺はクラウスの部下となり、
軍で腕を磨き、5年の月日を経て、
シュタールと友好条約を結んでいる
シェーンバルトに、
大使とシェーンバルトの姫の
護衛隊長として赴く事に。

あの頃はまだ背も小さくて、
みんなにちび扱いされてたけど、
今ではすっかり体もでかくなって、
大剣だって扱えるようになった。

けど「俺を超えてみせろ
と言ったランベルトには、
多分剣技では今でも敵わない。
それでも5年かけて、
俺はやっと理解したんだ。
本当の強さってのは、
ただ力が強い事じゃなく、
信念の強さなんだって事に。

5年間ずっとおまえを想い続け、
約束を果たすという
信念を持ち続けた事で、
俺はそれを知る事ができたんだ。

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だからこれからは
おまえの剣となり盾となり、
一生守ると誓うから。
ずっと俺の傍に居てくれ。

2017年4月16日日曜日

宵夜森ノ姫/クラウス

前野智昭さん演じる
クラウスのネタバレ感想です。


-----☆★☆-----


おまえには本当に敵わない。
孤独だけでなく、
呪いまで消してしまうのだから。

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クラウスはアレクサンデルと言う名の
シュタールの第一王子。
継母によく思われておらず、
その傀儡となった弟の
エーレンフリートにより、
牢に繋がれ
王位継承権を剥奪された。

主人公がまだ
姫として暮らしていた頃、
彼女の国に留学して知り合っていた。

主人公は彼の弟に
運命の姫と思われ狙われていたので、
村に預け隠されて過ごしていたが、
彼女の村がシュタールにより
焼かれた事で宵夜森へと逃げ、
アレク(クラウス)と再会。

彼女との絆により、呪いに打ち勝ち、
弟を討った彼が王となる。

またアレクは彼女の婚約者だった。
そうして互いが互いを求め、
結婚することに。

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色々理解が追いついてないので、
ザックリとネタバレっぽいことを
並べてみました(笑)

何も伝わらないネタバレで
本当に申し訳ありません(笑)

2017年4月15日土曜日

宵夜森ノ姫

158本目の乙女ゲーム。
eterireさんのPSP用ソフト。

一度入ると出られないと噂され、
近づくものが居ない森、宵夜森。

ある日住んでいた村を
戦争で焼かれた主人公は、
必死に逃げ、
宵夜森に辿り着き倒れてしまう。

そんな彼女を助けてくれたのが、
宵夜森の奥にある屋敷に暮らす7人。

彼らは彼女の村を焼いた
シュタールと言う国の人間で、
その身に呪いを受け、
国を追放された者たちだった。

そんな彼らとの
不思議な共同生活の中、
彼女が辿り着く未来とは?


攻略キャラ
・クラウス(cv.前野智昭さん)
・ランベルト(cv.杉田智和さん)
・ハーロルト(cv.松岡禎丞さん)
・ルッツ(cv.岸尾だいすけさん)
・ミリヤム(cv.平川大輔さん)
・ウルリヒ(cv.岡本信彦さん)
・ユリアン(cv.宮田幸季さん)
・エーレンフリート(cv.鈴木千尋さん)

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クラウス
ハーロルト

※攻略した順番に記載させて頂いております。
 ☆はお気に入りキャラ。


-----☆★☆-----


クラウスの時には
そんなに相性良くない作品かな?
と思いましたが、
ハル攻略時には大好きになってました。

攻略キャラで、
ずいぶんと印象が変わる作品ですね。

クラウスや主人公の正体も、
ラスボスもそのままですが、
内容はキャラで全く違ったので、
全員攻略本する場合も
飽きずに出来そうです。

私も3人目に挑戦はしたのですが、
もう本当にハルが好きで。
ハルが気になって気になって
途中で断念してしまいました(笑)

でも、そこまで大好きになれる
キャラに出会えた事は、
大収穫でした。

効果音の入るシーンでは、
ボタンを押した後の反応が遅く、
せっかちなので気になりましたが、
その他のシステムは快適でした。

音楽も作品の雰囲気に合っていて
とても素敵でした。

シナリオの中で気になっていて、
わたしの見たルートでは
解決されてない部分は、
多分エーレンフリートルートで、
真相が明かされるのかなと思うので、
エーレンフリートは攻略した方が
いいキャラなんだと思います。
攻略出来てない私が言うのも何ですが(笑)

そう思いつつ、
分岐まで作ったのに、
ハルへの愛に妨げられて、
他のキャラが
攻略出来なくなってしまいましたが(笑)

そんな素敵なハルを生み出してくれた、
この作品に感謝です。
ありがとうございました。

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好きキャラ
1.ハーロルト
2.クラウス

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オススメ度:★★★☆☆
個人的満足度:★★★★

2017年4月14日金曜日

黄昏時~怪談ロマンス~/飛浦萌葱

吉野裕行さん演じる
飛浦萌葱のネタバレ感想です。


-----☆★☆-----



その人の事をずっと見ていれば、
どんな人なのか分かる。

それはまだ人間だった頃の
あなたが教えてくれた言葉。
だから私は観察が
趣味のようになったのです。
どんな人なのかもっと知りたくて。

-----

初めは密が気に入っているから、
どんな人間なのだろう?
と言う興味だけだった。
それがあの言葉を貰った事から、
それに従い観察しているうちに、
次第に気になる存在に。

そうして密の手により妖怪となった彼女。

あなたがいずれこちら側に来た時に。

かつて、そう話した事が現実となった。

人間だった彼女に、
妖怪だと告げなかった事から、
自分が妖怪だと知れた後の
態度の変化が面白くなかった。

私は危ない男だから、
警戒されるのは理解出来る。
けれど、つい先ほどまで
親しげに言葉を交わしていたのに、
妖怪だと分かった途端、
態度が変わった事が腹立たしい。
私を私として見ていない証拠。
あなたが言った言葉なのに。
よく見ていればどんな人か分かると。

だから、今度は良く見て欲しかった。
他の誰も映さなくていい。
私だけを見て欲しかった。

そうして付き合って欲しいと
執拗につきまとい、
次第に強引な私の行動にも
拒絶の態度を示さなくなり、
慣れた…とあなたは言うけれど、
きっとそれは絆されたのでしょう。

最終的には、私があなたに
つきまとっている事を快く思わない密に、
あなたが襲われたのを助けた事で、恋人に。

少しずつ近づいたあなたの瞳には、
私が、私だけが映っていた。

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私と以前出会っていたことも、
密に妖怪にされたことも、
全部思い出さなくていい。

ずっとそうしてその瞳に、
私だけを映していて下さい。
私がたっぷりとあなたを
愛して差し上げますから。


-----☆★☆-----


ざっくりしすぎて、
今自分で読み返しても、
果たしてどんな内容だったのか?
と思わず首をかしげてしまう内容(笑)

なんか色々ごめんなさい。

2017年4月13日木曜日

黄昏時~怪談ロマンス~

逢魔時~怪談ロマンス~の続編。

人間の通う東乃高校は、
日が暮れとともに妖怪の高校となる。
そんな妖怪の高校に通う主人公達。
彼らの学校生活を中心に描かれた物語。

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攻略キャラ
・式部密(cv.緑川光さん)
・日比谷京極(cv.遊佐浩二さん)
・和泉零次(cv.鳥海浩輔さん)
・遠野篤郎(cv.諏訪部順一さん)
・由良城閨悟(cv.浪川大輔さん)
・飛浦萌葱(cv.吉野裕行さん)
・日比谷巳継(cv.日野聡さん)

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飛浦萌葱

※攻略した順番に記載させて頂いております。
 ☆はお気に入りキャラ。


-----☆★☆-----


ロゼさんらしいなと思える作品でした。
前作のFD的な作りなのか、
大人要素が割り増してるように感じました。

攻略キャラに対して冷めていて、
容赦のないツッコミを
心の中でしている主人公が、
相変わらず面白かったです。

スチルも豊富で、スチルでの方が、
攻略キャラがかっこ良く
描かれているのも良かったです。

大人の事情もあるのかと思いますが、
他社の乙女ゲームも、
ロゼさんくらいスチルがあると楽しいのになぁ
…と思ってしまいます。

最初から攻略キャラに対しては
容赦ない感じなので、
全く好みじゃないかも?な飛浦さんも、
彼女の心の動きにつられ、好きかも?と、
思わせてくれるシナリオの展開も良かったです。

やっぱり好きです、ロゼさんの作品!


オススメ度:★★★☆☆
個人的満足度:★★★★

2017年4月9日日曜日

マーメイド・ゴシック/ロキ・ジルフォード/ベスト

豊永利行さん演じるロキのネタバレ感想です。


-----☆★☆-----


俺はおまえのためだったら
この生命だった捧げられるよ。

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俺の母親は人間で父親は人魚。
ともに暮らせない二人だけれど、
父は海から母に会いに来ていた。

けれど、ある日
突然父が母に会いに来なくなった。

一人になった母。
お腹には父との子供の
俺達が居たって言うのに。

だから人魚は嫌いだ。
母親を一人にしたから。

その後、母は双子の俺たちを出産。
女手一つで育ててくれた。

けれど、以前父の血を飲んだ事のある母は、
男性の人魚の血の効能
不老」を手に入れてしまい、
ずっと若いまま。
そんな様子を見て気味悪がる街の人々は、
次第に母を「魔女」として
疎ましがるようになった。

そうしてついに母は
そんな状況に耐えかねたのか、
海に身を投げて死んでしまった。
俺たち二人を残して。

だから人間は嫌いだ。
母を追い詰めて殺したから。


けれど、それだけでなかった。
人魚と人間のハーフとして生まれた俺達は、
魔法なんてものが使えたから。
それを私利私欲のために
利用しようと考える奴らが、
後を断たない。
捕まりそうになるのを
何度も魔法で交わしていたんだ。

そうして母を魔女呼ばわりする奴らに、
まだ子供だった俺達は言ってしまった。

母は魔女なんかじゃない。
人間なんだ。
ただ、人魚の血を飲んだから
不老になっただけなんだ。


それがどんな状況を招くかも考えずに。

その言葉を聞いた貪欲な人間たちは、
まずはその子供なら血に効能があるだろうと、
俺たち二人を捕まえてその血を飲んだ。
そうして俺達の血に効果がないと知ると、
今度は人魚を探す事に躍起になった。

男の人魚の血は不老、
女の人魚の血は不死、
満潮時に人魚の血を飲むと
どんな生き物でも死に至る。

それが人魚の血の効能。

そうして人間の
度重なる嫌がらせに耐えかねた俺達は、
その住処を海の中に。
そこで双子のもう一人が、
自分たちの言葉が人魚を危険に晒したから…と、
その姿を人形へと変えて人魚の元に。
そうして彼は人魚を愛し、人魚の王として君臨。

その後、人間が
人魚を捕獲するために薬を撒いた時、
その力を無効化する魔法を使ったあいつは、
その時の心理状態に問題があったため、
海の色を黒く変えてしまったんだ。
そう、まるで今のこの海のように。
何度もその海に更なる魔法を掛け、
海の色を戻そうと試みたけれどうまく行かず、
ついにあいつは決心したんだ。
海の色に怯える人魚たちのために、
その命を捧げる事を。

魔法を掛けた本人が消える事で、
その魔法がすべて解けるから。
そうする事しか、
海の色を戻すすべはなかったから。

けれど、俺は人魚なんて嫌いだったから、
あいつを止めたんだ。
人魚のためにおまえが死ぬ事なんてないって。

それでもあいつは人魚が大事だからと、
その命を捧げ、海を元に戻した。
俺に人魚を頼むと言い残して。

だから人魚なんて嫌いだ。
人間も人魚も、
俺から大切な家族を奪って行く。


そうして一人になった俺は、
それでもあいつの意志を受け継いで、
王が人魚を捕まえるために薬を撒いた時、
あいつと同じ魔法を使い、
その力を無効化したんだ。

そうして再び海は黒に染められた。
それはあいつと同じように、
魔法を使うときに精神的なものが
作用して起こったもの。
それを元に戻す術は、
俺の命を捧げる以外すべはない。

そして人魚の王はすべてを知っていた。
先々代の王にあたる、
あいつが未来を見て書き残したんだろう。
海が再び黒く染まる事。
そして俺が王の娘に惚れて、
彼女のためにその命を捧げるだろう事を。

誰かの思惑どおりになるなんて
癪な話しなんだけどさ。
あいつの見た未来通り、
俺は彼女を愛してしまった。
青い海を愛し、いつも笑っている彼女。
だからつい思ってしまったんだ。
俺が死ぬ事で彼女の好きな青い海が戻るなら、
この命をくれてやってもいいってね。

人間も人魚も好きじゃない。
だから黒い海で
あいつらがどんなに困ろうと
知った事じゃない。

けど、彼女は別だった。
とても大切な存在だから。
その彼女が望むのなら、
俺は命だった捧げられる。

そうして全てを彼女に話し、
彼女に決めて貰ったんだ。
俺を殺す事を。

おまえのためなら死んでやれるから。
だから俺を消してくれ。


そう頼んだのは俺。
人魚と人間のハーフで魔法使いの俺は、
驚くほどに寿命が長い。
それこそ半永久的に生きる。
そんな俺が死ぬのを待っていたんじゃ、
青い海なんていつまで経っても戻らない。

だから決めたんだ。
俺は充分に生きたし、
こんなにも大事な存在にも出会えた。
それでもう充分だって。
愛するヤツのために
かっこ良く死んでやろうじゃないかって。

そうして期限を決めて、二人で思い出作り。
料理を作ってくれた彼女と
楽しく食事をした時に、
おまえと家族になれたら、
こんな楽しい時間を過ごせたんだな

…なんて思わず言った俺に、
おまえは望んでくれたよね。
結婚式をしよう…と。

そうして海辺の教会で
二人きりの結婚式の真似事。
永遠の愛なんてこれから死ぬ俺が
誓わせる訳には行かないから。
それでも、それっぽい事をして、
思い出にしたかったんだ。

忘れないで欲しい。
ずっと俺を覚えてて。


そんなズルい事を言ったけど、
おまえの笑った顔が好きだから。
だからもし辛いのなら、忘れていいよ。
それでおまえが笑って居られるのなら、
俺の事なんて記憶から消して構わないから。

それでも忘れたくないと言った彼女に、
死ぬならおまえの血を飲んで死にたい
そう告げた俺。

そうして彼女にくちづけをし、
その唇を噛んで、彼女の血を体内へ。
幸い今朝は満潮だから。
満潮の時に人魚の血を飲むと死に至る。

唇の感触が消えた事に気づいた彼女が、
その目を開けた時には、
俺はもう光になっていた。
好きだ。
大好きだ。
愛しているよ。
だからどうか幸せで。


そんな祝福の気持ちのまま、光になった俺。

悲劇は好きじゃないと言った彼女。
けれど、これは悲劇なんかじゃない。
こんなに満足して、
愛する人のために消える事ができたんだから。

そして俺が消えた事で解けた魔法が海を青くし、
彼女に愛の言葉を返した。
戻ったばかりの大切なその言葉を、
彼女は何度も呟いてくれたんだ。

ロキ、好きよ。
愛しているわ。


届かないと涙を流す彼女。

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俺にはもうその涙を
拭ってやる事は出来ないけれど、
大丈夫、愛の言葉は
ちゃんとここに届いているから。